◆ロッテ3―6楽天(2日・QVCマリン) 伊志嶺の顔は悔しさでこわばっていた。2三振を含む4打数無安打で、新人王を争う塩見に完敗だ。「相手ピッチャーがどうこうじゃなくて、自分が崩れている。勝ってるピッチャーなので、ボール自体はいいと思う」と声を落とした。
●急性へんとう炎にかかってから、調子を取り戻せない。復帰後の4試合は16打数1安打で、3割あった打率も2割8分7厘まで落ちた。「打てなかったのは、自分(の実戦感覚)が本調子じゃないというのもある」ともどかしさを口にした。
3連敗借金10 同い年のルーキー左腕にライバル心を抱いている。伊志嶺が8月19日に入院してから、復帰するまで約2週間かかった。その間に塩見は2勝をマーク。新聞やテレビで活躍を知るたびに「刺激になりますね」と静かに闘志を燃やしていた。
●チームは3連敗を喫して、今季最多の借金10。「(自分の)やることをやらないと、タイトルだって取れない」。リードオフマンの一日も早い復調が待たれる。