「武士の一分」~ 木村拓哉 檀れい 笹野高史 小林稔侍 緒形拳 桃井かおり;解説:巨匠・山田洋次が手掛ける藤沢周平時代劇映画化3部作、「たそがれ清兵衛」「隠し剣 鬼の爪」に続く最終編。日本を代表する俳優へと成長した木村拓哉が、毒見役という役職によって失明し過酷な運命に苛まれる盲目の侍という難役に挑戦。失われた夫婦の絆と情愛を取り戻すため、無謀ともいえる復讐劇を繰り広げてゆく。清潔感溢れる可憐な姿でヒロインを演じるのは、宝塚歌劇団出身の檀れい。愛する夫のために身を捧げる妻、そしてその妻のために”一分”をかけて自らの命を賭ける侍。絶望の淵から這い上がろうとする2人に灯るほのかな希望の光が、あたたかな余韻を残す。海坂藩の下級武士である三村新之丞(木村拓哉)は、最愛の妻・加世(檀れい)と、つましくも笑いの絶えない平和な日々を送っている。しかしある日、藩主の毒見役を務めた新之丞は毒にあたり、ほどなく失明してしまう。自害しようとする夫を必死に思い留まらせる加世は、愛する夫のために罠にはまってしまいます。