第8作:寅次郎恋歌~(池内淳子)

第8作:寅次郎恋歌~(池内淳子);●さくら、なくんじゃねえ、兄ちゃんはこれで幸せなんだよ。シリーズ第8作。親子の絆をベースに話が進む。旅芸一座とのやりとりから始まるのが実に良い。旅先での粋な寅さんから一転故郷に舞い戻って庶民に溶け込めず再び旅へ。博の母親が亡くなってお通夜の席でのやりとり。志村喬が第一話に続き登場。「生きる」を思い起こすような場面である。建前と世間体を気にした寒々とした父子の会話。本音を言うほどに場違いになってゆく寅さん。渥美清と重厚な貫禄を示す志村喬の組み合わせはやはりみどころ。

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