(第9作)男はつらいよ「柴又慕情」

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(第9作)男はつらいよ「柴又慕情」

(吉永小百合);ほら見なよ、あの雲が誘うのよ、それだけのことよ。 世間的には大人気らしいのだが、個人的には吉永小百合に親しみも畏敬の念も抱かない。マドンナとしても、 それほど光っているとは思えない。むしろ珍重すべきは二代目おいちゃんの松村達雄の軽みではないだろうか。 また、最初に歌子たちと寅が出会うまでの流れも秀逸。しかし、例によって柴又で再会した後の展開は、 前半ほどには心を浮き立ててくれない。トータルで見て、十分に面白いんだけどね。傑作と呼ぶには何かが足りない気がする。

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