<稀勢の里逆転V>残された右腕で勝負

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大相撲春場所千秋楽は26日、残された右からの攻めだけで窮地を脱した。強烈なおっつけで朝青龍や白鵬を苦しめ、代名詞とも言える左を痛めて使えない稀勢の里。なりふり構わず、
もがくように2番をものにし、一度は遠のいた賜杯をたぐり寄せた。
まず本割。1度目の立ち合いで右に変化したが、手つきが不十分で不成立になった。
2度目は「同じことはできない」と稀勢の里。今度は左に。照ノ富士にまわしを取られ、頭もつけられる苦しい体勢だった。
だが、回り込みながら右から突き落とし、同じ13勝で並んだ。優勝決定戦でも懐に入られたが、今度は照ノ富士が遮二無二出てきたところを狙い澄ましたかのような右からの小手投げ。
右からは「やったことがなかった」という一か八かの技で逆転した。

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