アーカイブ | 11月 2009

第1作:男はつらいよ~(光本幸子)


第1作:男はつらいよ~(光本幸子) ; 本作は第一弾として、監督、役者、スタッフの作り手の熱気が強く伝わってくる作品なのである。 妹のさくら(倍賞千恵子)、義弟のヒロシ(前田吟)が若く驚いた。 また彼らのなれ初めも、本作の縦軸として展開され楽しめた。 印象的なシーンは、ヒロシと反目していた大学教授の父親(志村喬)が二人の結婚式に参列し、朴訥と語るスピーチのシーンは感動的であった。 そして何よりうれしいのは、寅さんが若くワイルドで躍動的なのである。最期に追加で好きなシーンは、御前さまの笠智衆が記念撮影の際に「バター、バター、」繰り返しつぶやき、さくらに「それはバターではなくチーズですよ」と笑いながら訂正されるシーンも大好きなシーンです。

映画紹介「おくりびと」


「おくりびと」
遺体を棺に納める納棺師となった男が、多くの別れと対峙する、本木雅弘主演の人間ドラマ。一見地味だが、人生の最期に必要な職業を通して、家族や夫婦愛のすばらしさを描く。
ストーリーリストラを機に帰郷した、チェロ奏者の大悟。高給と短い労働時間にひかれ、求人に応募した彼だが、その内容は棺へ遺体を入れる納棺師という仕事だった。戸惑いながらも大悟は、さまざまな境遇の遺体と対面していくことに。
スタッフ&キャスト[監]滝田洋二郎  [出]本木雅弘広末涼子 山崎努余貴美子吉行和子笹野高史 
[制作データ] 2008松竹[上映時間] 130分(京成ローザ上映)(満足度第1位)
[ 2008年7月19日公開 ]

映画「落語娘」

「落語娘」解説: 新鋭作家・永田俊也の同名小説を原作に、呪われた噺(はなし)に挑むことになった異端の師匠と、その弟子である女前座の奮闘をユーモラスに描いた人間ドラマ。『櫻の園』の中原俊が監督を務め、落語に己の思いをかける人間たちの愛と情熱を映し出す。ヒロインの女前座には『着信アリ2』のミムラ、彼女の師匠役に『寝ずの番』で初監督を果たしたベテラン津川雅彦。共演には益岡徹、落語家の春風亭昇太らがそろい、笑いと涙の物語を盛り上げる。(シネマトゥデイ) あらすじ: 念願の落語の世界に飛び込んだ香須美(ミムラ)は、女というハンデに加え師匠は落語界の問題児であったが、逆風にもまれながら女前座として日々奮闘していた。ある日師匠の平佐(津川雅彦)が突然、呪われた噺(はなし)「緋扇長屋」に挑むと宣言。周囲が騒然とする中、心配する香須美は信念を曲げようとしない師匠の心に共感していく。(シネマトゥデイ)[ 2008年8月23日公開 ]

「母べえ」~山田監督監督出演:吉永小百合

「母べえ」~山田監督監督出演:吉永小百合:浅野忠信:坂東三津五郎:笑福亭鶴瓶:志田未来(子役):佐藤未来(子役)原作:野上 照代 時代は、太平洋戦争の直前。ごくごく平和に暮らしていた4人家族(「父べえ」「母べえ」 「初べえ」「照べえ」)のもとに警察が来る。そして、文章を書いて暮らしていた父親が治 安維持法のため検挙される。「母べえ」は小さな体で2人の子供たちを一生懸命育てる。     山田監督が、戦時下の暗い時代の家族、そして人々の様子を真正面から描いている。貧し くても寄り添って暮らす家族、そして戦争に突入する中で、正常ではなくなる心が見事に映 像化されている。最後病床での「母べえ」の言葉がぐさりとつきささる。 [ 2008年1月26日公開 ]

[崖の上のポニョ]


[崖の上のポニョ] (監督:宮崎駿(声の出演)、山口智子、所ジョージ海を臨む崖の一軒家に住む5歳の少年・宗介は、瓶に入り込んで動けなくなっていたさかなの子・ポニョを助けた。一緒に過ごすうちにお互いのことを好きになる2人だが、ポニョの父親・フジモトによってポニョは海へ連れ戻されてしまう。それでも宗介を想い、人間になりたいと願うポニョは、妹たちの力を借りてフジモトの蓄えた魔法の力を盗み出し、再び宗介の元を目指すが……。 [ 2008年7月19日公開 ]