巨人・マシソン 日本行き決断のきっかけはイチロー
ユニホーム姿で巨人・原監督(左)と握手を交わすマシソン
巨人が守護神候補として獲得したスコット・マシソン投手(27)が27日、東京・大手町の球団事務所で入団会見を行った。期待の大きさから原辰徳監督(53)も異例の同席。また、ヤクルト、広島、西武でも新外国人がその雄姿を見せるなど、来日、入団会見ラッシュとなった。
マダックスでも、ランディ・ジョンソンでもなく、マシソンの憧れの選手はイチローだった。
「シアトルが近かったので、イチローが来た時にファンになった。それで日本の野球をいろいろ自分で調べたら、まず出てくるのが巨人の話題。アメリカで言えばヤンキースのようなチーム。そこでプレーできるのは光栄だ」
カナダ・バンクーバー生まれ。高校生の時に海を渡ってきたイチローに心を奪われ、インターネットで日本野球の情報を収集し巨人を知った。さらに、フィリーズでは近鉄で活躍したチャーリー・マニエル監督から日本野球を学んだ。「いかに野球に真摯(しんし)に取り組んでいるか、選手がグラウンドを神聖な場所として振る舞っているかと話していた」という。自身「パワーピッチャー」と形容するように1メートル91の長身からの最速156キロの直球が武器。フォークボールも習得中で「試合も見ていたし、機会があれば教わって、いずれ佐々木のようになりたい」と前マリナーズの佐々木主浩(野球評論家)のような「ダイマジン(大魔神)」を目指す。