ロッテは11日、ファン感謝デー「スーパーマリンフェスタ2016」を11月23日(水・祝)にQVCマリンフィールドで開催すると発表した。
開始時間やイベント内容の詳細は決まり次第、球団公式サイトで発表する。入場無料で、雨天決行。
ロッテ・伊東勤監督(54)はクライマックスシリーズ(CS)ファーストステージ敗退から一夜明けた10日、福岡空港で取材に応じ、球団からの続投要請について改めて「保留」状態であることを強調した。
就任4年でチームをAクラスに導くこと3度。それでも指揮官は満足していない。「現戦力でここまではやれたけど、やっぱり足りない部分がある。今年は(選手)層の薄さを改めて痛感した」と厳しい表情で振り返った。とりわけここ数年、補強について「ほとんど実現していない」という不満もある。
来季に向けて「選手層が薄いところを、どうやってこれから補っていくかというのがこのチームの一番の課題」とした上で「選手自体の人数が少ない。(上限の70人まで)枠をもう少し広げて競争させるような環境をつくりたい」と語気を強めた。
開幕は64人で迎え、シーズン中に育成選手を支配下登録して現在は66人だが、上限までは4人の余裕がある。また外国人補強についても「今は安くていい選手を、という時代ではないと思うんですよ」と改善要請したことを明かした。
伊東監督が挙げる続投の条件は「いろんな要望を(球団に)出してあるので、それがクリアされるかどうか」。球団サイドは「2年連続Aクラスは伊東監督の力」と最大限の評価をしており、どこまで球団側が指揮官に歩み寄れるかが注目される。
<プロ野球CS>ソフトバンク先発は千賀 ロッテは涌井
ソフトバンクは、23歳の千賀に大一番の先発を託した。育成ドラフト出身の6年目で、今季から先発陣の一角を任う成長株。ロッテ戦は7試合で4勝し、黒星はつかず。防御率2・36と相性の良さも買われた。この日は、ダッシュやキャッチボールなど軽めの調整。「チームに良い流れと雰囲気を持って来られるように意識したい」と千賀。他の投手陣と談笑する姿も見られ、終始リラックスした雰囲気で決戦に備えた。
ロッテはエース・涌井で初戦に臨む。涌井はキャッチボールやランニングで最終調整。チームの勝ち頭でリーグ最優秀防御率の石川でなく、涌井に初戦を託す理由を、落合投手コーチは「フル回転して無理してもらうため。プレッシャーに弱い石川は二つ目の方が力を発揮する」と説明する。CS初戦の先発が4度目となる涌井は「(初戦の)重要性はあると思うが何試合も投げているので気持ちの余裕はある」と頼もしかった。