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第5作:男はつらいよ「望郷篇」~(長山藍子)


第5作:男はつらいよ「望郷篇」~(長山藍子);●渡り鳥でも古巣はあるさ!男。寅さん故郷恋し!寅さんファンの方必見のシリーズ第5作。山田洋次監督は、34作目に違和感を覚え、この作品のメガホンをとったといわれている。私なりに山田監督の意図したものは、寅さんと葛飾柴又「とらや」の均等な関係というか、両者のシーソーのような関係なのではないかと感じている。「とらや」の人がつっこめば寅さんがぼけ、寅さんがつっこめば「とらや」がぼける。やくざな甥っ子がふらっと舞い戻ってくるが気質の人達とおりあわない。

第4作:新.男はつらいよ~(栗原小巻)


第4作:新.男はつらいよ~(栗原小巻); 3作目と4作目が山田洋次以外の監督になっています。今作は、小林俊一氏です。本作の特徴は、葛飾柴又の町内の人達との関わりが大きな要素になっています。さくらさんが今回も登場シーンが少なくなっています。その反面、町内の人やタコ社長の工場の職員が大挙登場してきます。マドンナ役は栗原小巻。幼稚園の先生ですが、お綺麗で良く似合いますね。前半が、競馬で大穴を当てた寅さんの凱旋帰郷。後半が小巻先生のエピソードです。小巻先生との湖でのデート・シーンは最高です。  

男はつらいよ第3作。シリーズ初のお正月映画

第3作:フーテンの寅~(新珠三千代); 男はつらいよ第3作。シリーズ初のお正月映画として登場した作品でもあります。マドンナ役は新珠三千代。旅館の女将がよく似合います。監督が森崎東に代わっています。この作品は前半が寅さんの縁談、後半が旅先のエピソードです。1~2作目が故郷に舞い戻った寅さんと懐かしい葛飾柴又の人達・幼馴染との触れ合いを描いたのとは若干趣が違っています。妹さくらの登場シーンが非常に少ないのも異例です。人間・車寅次郎に視点を置いた感じで、袖触れ合った人の人生の大事な瞬間に立ち会っても決してカタギの考えが受け入れられないフーテンの寅を描くことを主眼に置いたのではないでしょうか。花沢徳衛扮する老テキヤに見せる寅さんの口上が印象的。

第2作:続.男はつらいよ~(佐藤オリエ)

第2作:続.男はつらいよ~(佐藤オリエ) ; 男はつらいよ第2作。第一作目から何と3ヶ月足らずで作られた続編。マドンナ役は佐藤オリエ。東野英治郎扮する寅さんの恩師の娘として登場します。この作品は寅さんが未だ見ぬ「瞼の母」を探すエピソードです。葛飾と京都で物語が進みます。寅さんが入院するのも珍しいですが、その医者に扮しているのが山崎努。そして「さしずめてめぇインテリだな」とい名セリフもこの山崎努に対して吐かれます。寅さんは、このころは非常にワイルドといいますか元気がよくトラブルを巻き起こします。東野英治郎扮する恩師と酒を酌み交わすシーンが度々登場しますが、これが非常に良いです。おかしくてジーンとくる作品でした。  

第1作:男はつらいよ~(光本幸子)


第1作:男はつらいよ~(光本幸子) ; 本作は第一弾として、監督、役者、スタッフの作り手の熱気が強く伝わってくる作品なのである。 妹のさくら(倍賞千恵子)、義弟のヒロシ(前田吟)が若く驚いた。 また彼らのなれ初めも、本作の縦軸として展開され楽しめた。 印象的なシーンは、ヒロシと反目していた大学教授の父親(志村喬)が二人の結婚式に参列し、朴訥と語るスピーチのシーンは感動的であった。 そして何よりうれしいのは、寅さんが若くワイルドで躍動的なのである。最期に追加で好きなシーンは、御前さまの笠智衆が記念撮影の際に「バター、バター、」繰り返しつぶやき、さくらに「それはバターではなくチーズですよ」と笑いながら訂正されるシーンも大好きなシーンです。