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第33作夜霧にむせぶ寅次郎~(中原理恵)

(第33作)
夜霧にむせぶ寅次郎~(中原理恵); 今作品は、マドンナに中原理恵を迎えて、複雑にからんだ話です。そして懐かしい顔も見られたり(舎弟の登)、寅さんが説教したり。 男はつらいよを見てると、自分も旅をしている気分になれる、日本中のきれいな景色を見たり、いろいろなお祭りを見たり、また、今の世の中殺伐として世知辛いこのご時世、ちょとだけ昔の人情味あふれた人と人のふれ合いなどを感じられる、ちょっと疲れたとき見ると良いですね、私なんか続けて3本も4本も見る時があります、気の利いた名ぜりふに名場面、いい映画て何回でも繰り返して見れるもんですね。 今作品は、マドンナ風子に「寅さんがもう少し若かったら あたし 寅さんと結婚するのに」て言われたり、寅さんが「俺が話をつけた」と言うと風子が「寅さんとは関係ないのよ」怒鳴る、櫻のセリフに「幸せな恋もあれば 不幸せになる恋だってあるでしょう」「不幸せになると分っててもどうしょうもなかったのね」いいセリフです。

第31作:旅と女と寅次郎~(都はるみ)

第31作:旅と女と寅次郎~(都はるみ);●ひょんなことから、天下のスターと逃避行。寅次郎には、夢のような旅でございました。 はるみ「とっても楽しかった寅さん」寅さん「せめてあと2、3日ありゃもっともっと楽しいめ見させてやれたのにな」はるみ「でもこの旅のこと私一生忘れないよ」”

第30作:花も嵐も寅次郎~(田中裕子)

第30作:花も嵐も寅次郎~(田中裕子); 今作品は、48作中、動員数で三番目の2282000人、配収15億2000万で一番の作品、マドンナは田中裕子で派手さは無いがしっとりしたいい女で二枚目の三郎青年(沢田研二)との恋のお話。 まずとらやで、まつたけ騒動が始まり、おじちゃんに「出て行ってくれ」と言われ、寅さんが「それをいっちゃおしまいだよ」といって出て行く事になる、この後のおじちゃんとさくらのセリフにほろりとする。 九州で蛍子(田中裕子)と三郎と寅さんたちが出会う。三郎青年は母親の思い出の地を納骨前に尋ねている途中、旅館で寅さんと会い供養をすることになる、ここで面白い場面があり大笑いする、港で別れの時がきて、三郎が蛍子に「ぼ ぼくとつきおうてくれませんか」で恋が始まり、寅さんが世話を焼き観覧車の中でプロポーズとなる。 寅さんがポロリと言うセリフ「やっぱり二枚目はいいな ちょつぴりやけるぜ」 大笑いし、しんみりし、ほのぼのする映画です。

第29作:あじさいの恋~(いしだあゆみ)

第29作:あじさいの恋~(いしだあゆみ); この作品はいしだあゆみを艶かしく撮った(顔の表情の変化や足のアップなど素晴らしい!)山田洋次監督の演出もさることながら、京都の人間国宝の陶芸家を演じた片岡仁左衛門と寅さんとのやり取りが絶妙で、感心しました。歌舞伎界の大御所である片岡仁左衛門に寅さんが芝居の講釈をたれるシーンなどニヤニヤしてしまいます。間違えなくシリーズ最高作の1本です。

第28作:寅次郎紙風船~(音無美紀子)

第28作:寅次郎紙風船~(音無美紀子); 全体的に物悲しさが漂っている印象が強い。冒頭の同窓会の騒動や、死病にとりつかれた老香具師とその貧しい生活風景、その未亡人との儚い恋愛……、オチのようだがオチになってない就職試験の結果など、見ていてつらくなるようなエピソードが山を成している。明るさをふりまくのは岸本加世子くらいだが、彼女の境遇も決して能天気なものではない。しかし、それでいて、心が温かくなるようなシーンもあって、不思議な感じを受ける。決して駄作というのではない。