バーナム効果とは、フォアラー効果とも呼ばれる心理現象で、自分の性格を説明する際に、本来はその人に合わせて作られたものであるにもかかわらず、実際には曖昧で一般的なものであるため、多くの人に当てはまるという高い精度を示すというものです。この言葉は、心理学者のポール・ミールが、”there’s a sucker born every minute “という有名な言葉を残した興行師P.T. Barnumにちなんで作ったものです。 バーナム効果は、性格診断、星占い、占いなど、さまざまな場面で起こる可能性があります。また、治療現場でも、セラピストがクライアントに理解された、認められたと思わせるために、曖昧で一般的な表現をすることがあります。 バーナム効果は、いくつかの認知バイアスによって説明することができます。その中には、個人が既存の信念を確認する情報を求め、その信念と矛盾する情報を見落とす傾向があることが含まれます。また、曖昧な文章や一般的な文章を、自分の期待やバイアスを裏付けるように解釈してしまうこともあります。 バーナム効果の餌食にならないためには、性格診断や自分に関するその他の記述の正確さと具体性を批判的に評価し、別の説明や観点を検討することが重要です。また、複数の情報源を探し、情報を提供する人の背景や動機を考慮することも有効です。