フォアフットフォーム

フォアフットラン(ミッドフットラン)を試してみて

Posted on Posted in 1雫: 429店長の日常, 4雫-2:  ランニング / Million Runner

ランニングを趣味にしていた私が、事故で膝を負傷しガラスの膝を持ってしまった。。。

これも運命と諦め、少しでも膝に負担の少ない走り方を調べ、自らの体で検証した結果、フルマラソンの距離も走れるまでなりました。その時に気をつけたフォームをここではご紹介します。

ただこれは後でも述べますが決して怪我の回復ではありません。

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先ず膝が痛くなるのは紛れもなく『怪我』が原因なわけで、故障箇所が治っていない以上、ソコにかかる”衝撃:負荷”を減らすことが目的となります。

ではカカト着地の”ヒールストライク”では何が膝への負担になるのかを考えた時、2つのコトに注目してみました。

ヒールストライク

1つ目は『着地時の衝撃そのモノが緩衝されるコトなく下腿(膝下)の骨を伝って膝に直撃』する。

そしてもう2つ目に『走るスピードに比例する前向きの力に対してもブレーキをかけている』のではないだろうか??ということ。

1つ目は容易に想像できていたが、実はせっかく頑張って作った前向きのスピードまでもが殺されているのでは!?という仮説。

仮にそれを自転車で置き換えてみると、いくら一生懸命こいでも重いペダルを踏み続けるばかりか、ブレーキやリムそのものにも負担がかかって、やがて壊れてしまうというコト。

このことから

『①着地の衝撃を何処かに逃す方法』

『②ブレーキをかけないエコなフォーム』

2点を分けてを考えるようになってきたのです。

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①着地の衝撃を何処かに逃す方法
裸足で外(硬いところ)を走ろうとすると反射的につま先の方で着地します。

気持ち的には”恐る恐る。。。”であったり、無意識に何処かで衝撃を吸収しようとしている動作です。

その”何処かで衝撃を。。。”の1つが『足首の可動』とフクラハギ付近の筋肉や腱を使って巧みに吸収しているようです。

真上に飛び上がった時の着地はコレに加えて膝の可動と周辺筋肉も総動員しているコトが分かり易く体感できるのではないでしょうか。

この”足首を上手く使って衝撃を吸収する”というのがポイントになりそうですね。

加えてもう1つ。足の裏の構造を考えてみました。

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いわゆる”土踏まず”という構造も含め、クルブシ下からの足の裏には片足で28個ずつの小さな骨が複雑に組み合わさって構成されています。両足ではナント56個!!

ニンゲンのカラダには合計206個の骨が存在するそうなので、約4分の1もの骨が足に集中しているってコトになります。
しかも昔より構造力学的に多くの点で優れていると言われる『アーチ構造』が3つも組み合わさっています!!

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足裏は相当に高度な力学的構造物のようです。

これらのアーチ構造を使った絶妙な衝撃吸収構造によりカラダへの負担が軽減されているのでしょう。

 

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ブレーキをかけないエコなフォーム

これは言葉で伝えるのはなかなか難しいです。。。

簡単に言うと。

『自分のカラダより大きく前に着地する >> 進むスピードより着地の足を早く後ろに逃がさなければそのスピード差がブレーキになる』

ということ。
地面への接地時間が長けれな長いほどコレは顕著に表れます。

例えば自転車の車輪を手で勢いよく回すとします。

勢いを持続するには継続的にタイヤを手で回し続けなくてはなりません

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この時、既に動いている車輪を握って回すとすると、しっかり加速させることも可能かもしれませんが、おそらく手のひらによってブレーキがかかり手も擦れて痛いでしょう。

だからそうはしない。

経験的に、車輪に触れるのは一瞬!車輪よりも速く同じ方向に手を動かし指先で瞬間的にタイヤに触れ加速させます。ワタシなら。。。(笑)

コレをランニングの着地と加速に置き換えると想像しやすいかもしれません。


着地&後ろへの蹴り出し時間は極力短時間(瞬間)で!

その為に『着地はカラダの重心の真下辺り』のイメージです。

フォアフットフォーム

前向きに作り出したエネルギーは着地の瞬間、新しい加速エネルギーを加えて後方に送り出す!!

その際、フクラハギの筋肉&腱と足裏のアーチ構造からなる板バネを効率よく利用するのです。

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この2点を心がけることによって劇的に膝への負担が軽減しました。

まだ階段を上る際や、スクワットなどの右膝に負荷のかかる場合において右膝に大きな力は入らないことを考えると、膝の怪我は治っていない状態です。

しかしながら今ではレース以外での429(当店)イベントにてフルマラソン程度の距離を走ることができるようにもなっています。

ハーフのレースでは87分で走ることができるまでにスピードも出せるようになりました。後半膝痛は出てきますが。。。

それでもガラスの膝衝撃センサーは明らかにフォアフット&ミッドフットを求めています。

これらは全てのランナーに合った走り方とも思いませんが、私のように『着地衝撃による故障や不安』のある方には1度お試しする価値はあるのではないかと思います。

練習方法や細かな説明は429のランニングイベントやワークショップにてお話しさせていただきますね。

皆様の参加&質問お待ちしています。

3 thoughts on “フォアフットラン(ミッドフットラン)を試してみて

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