数日前にこんな記事がありました
『京浜港東京区葛西海浜公園沖において、くじら(長さ約15メートル)の目撃情報があります。
位置は6月18日0715現在、北緯35度37.0分、東経139度52.0分付近です。付近航行船舶は注意して下さい。』
発表は海上保安庁。
東京湾内、航行する船舶はそれなりに速度制限されてるとはいえ海中から突然浮上してくる巨大な鯨(15mであれば40トンは超える!?)に衝突すれば大きな事故になりかねません。
そのための注意喚起なのでしょうけれど、それにしても外房や南房総ならまだしも近くの海岸に15mの鯨が泳いでいることを想像すると、すぐにでもフィンとマスクを持って幕張の浜へ向かいたいところ(笑)
しかしながらここ千葉は昔から今もなお『捕鯨が盛んな県』ということを意外にも知らない方が多いのに驚きます。
千葉の和田浦では今も捕鯨が行われていて、ちょうどこの時期10mを超えるツチクジラが水揚げされています。
その解体の様子は一般公開されていて、個人的にも5年ほど前に見物に行ってきました。
その時の記事はコチラ
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既に死んでいたとはいえ、完全体の哺乳類を解体して肉片になっていく様を見たのは初めてで…
衝撃的というか、野生の本能を揺すぶられるように観入ってしまったことを覚えています。
元々日本は近海に大型の鯨が多く生息しており、捕鯨は古来盛んな島国です。
古い書物では万葉集(7世紀)に捕鯨を意味する内容が記されていますし、千葉では既に400年前に組織的に手銛漁が行われていたようです。
江戸時代末期、開国のキッカケになった黒船”ペリー来航”も『アジア市場への進出拠点』と同時に他の大きな理由があったとされています。
18世紀半ば、イギリスから端を発した【産業革命】はアメリカにも飛び火して昼夜問わず工場はフル稼働!そこで使われていた大量の機械の潤滑油やランプを灯すための油はマッコウクジラから採れる鯨油が利用されていたのです。
日本、伊豆諸島近海に多く生息する鯨たち。その捕鯨基地を確保するための開国要請だったようです。
他国からも羨まれる鯨大国日本!
東京湾内に鯨が迷い込んだって不思議ではないんですね。
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