過去のミッドナイトランの経験と、今回のコース設定を考えた時からそわそわしてしまった。
ホントは実際に開催する条件を同じにするため、土曜日の夜に下見ランするつもりだったのだけど。。。
11月23日(木)勤労感謝の日、深夜に都内へ向けて電車に前のめりに乗り込んでしまいました。しかも予定時間を1時間も早く(笑)
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先ずは《 Tokyo MidNight RUN》とはコチラ
予定コースはこちら↓
うろうろすることも考えて25km。5時間くらいを目標にしてみる
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深夜スタート&早朝ゴールのスポット。
途中離脱者も考慮してスタート地点は24時間対応の『サクラホテル:神保町』
550円で荷物預かってくれるしラン後はシャワー&タオルが無料で使うことができるのでとっても便利。
海外ビールも色々扱っているのでゴール後の乾杯もできちゃう。
早く着きすぎてしまったのだが24時を待ってるのも暇なので予定より1時間前倒しで始めることにした。
23:00
今回は荷物は預けずに着替えやカメラ、ドリンクなどが入ったバックパックを背負ってスタート。
道路には誰もいない。車もほとんど走っていない。。。
深夜の東京にはやはり人気はない。
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走り始めて1kmも満たない場所に靖国神社はある。
横を向けば武道館、千鳥ヶ淵も隣接したこの皇居付近は東京の観光名所の1つ。
入口の大鳥居は絶妙に雰囲気のあるライトアップがされていて、今はちょうど紅葉がとてもキレイ。週末には混み合う観光地も深夜の長い参道は完全貸切!
ただ警官の動向には注意が必要。
昨年の大晦日、深夜にここで職質されたことがある(笑)
この時間に門は開いていないけどとても静寂で厳粛な気持ちになる
手を合わせて気持ちを清める。
もう12~3年ほど前になるだろうか。日本1周の旅をしていた時に訪れた尾道で運良く映画『男たちの大和』の実寸大の撮影セットを見学することができた。船体の一部のセットだったにもかかわらず戦艦大和の大きさに驚愕し靖国神社の門にもある巨大な菊花紋章も作り込まれていた。
それから数ヶ月後に映画は公開されたのだけど長渕剛さんの歌うCLOSE YOUR EYESがしっくりきて泣ける。
政治家が参拝することの賛否が報道されることの多い靖国神社だが、その歴史をしっかり理解して自分の心で感じていきたいと思う。
そんなことを思いながら少し舞い上がっていた気持ちをクールダウン。
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ペースが上がりすぎないようにGPSウオッチを常に確認。
極力1km6分を切らないゆっくりしたペースを刻む。
走り方も日常走っている『フォアフット』ではなく『ミッドフット』での着地に心がける。この内容は過去の記事にてご紹介。
3kgほどの荷物を背負い、いつもより少し長い距離を走る今回は、スピードではなくカラダへの負担を少しでも軽減できる走り方を試してみる。
足裏の3つのアーチでしっかり衝撃を吸収しながらも前に重心を移動させていくイメージを忘れない。
市ヶ谷駅をまたぎ、新宿方面に淡々と走る。走り始めまのでゆっくり。
防衛省を横目にちょっとワクワクしてしまうのは男の性か。
もちろん戦争は良くないが、武器とか兵器とか。。。やっぱカッコイイと思ってしまう。
秘密裏にガンダムとかホントに作ってないかな〜なんて妄想したり。
戦闘機F35A。実はマクロスみたいに変形するとかね。
三菱重工さんお願いしますよ。
我々に知らされていない最高機密がココに!?と思うとやはりワクワクする。
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スタートから5kmほど走った新宿地区の外れに『新宿2丁目』が急に現れる。
深夜、周囲が閑散と薄暗くなる地域の幹線道路の中でこの1通りだけ煌々としているので異様ではあるが、道幅も狭くボーッとしていると通り過ぎてしまいそうな通り。
そして知らずに入ってしまうと異文化濃度が刺激的すぎて思考が停止してしまうだろう。そんな場所。
以前はもっと薄暗い感じかと思っていた。
この日は祭日の夜だから道路の人もそれほど多くなかったのだが
前のランの時は休みの前日で歩行者天国のカーニバルのように賑わっていた。
色んなモノやコトのカルチャーが濃厚すぎて凝視できなかったり交流もできなかったりで写真もあまり撮れず。足ばやに通り過ぎるだけのチキンな状態になってしまうのだけど、この街は間違いなく面白いんだろうな〜と思う。
カメラを上げたわずかな写真の1枚。想像が膨らむ秀逸なネーミングを観て歩くだけでも十分楽しめる。
個人的に会ってみたいあのお方のお店は探せなかった。
これも本番に取っておくか。。。
軒並ぶ店の空間は其々に個性を放ち芸術的に盛り上がっていた。
ここの空気感はいい意味でヤバイ。ドラッグクイーンからマッチョまでが街に溢れ、カルチャーとはこういう風に生まれ育っていくのだと。
ここも深夜でしか感じることができない『穴場』
当日にはもっと落ち着いてこの街を楽しみたい。何かが変わるかも。。。うん。
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数百m走ると花園神社がある。
市街地にあるにしては大きな神社なのだけど物陰でカップルがいちゃついている場所でもある。
裏口を抜けると細い路地に吸い込まれる
4畳もない店が所狭しと並ぶ店内はどのお店も外国人ばかりで、日本人は2〜3割。なんなんだ?ゴールデン街。
このディープな街を抜けると其処は日本最大の歓楽街。欲のブラックホールに辿り着く。
アンダーグランドにどっぷり浸っている街。
20代後半、出張で東京に来たら友人と新宿で呑み、別れた後にこの街から新大久保までを徘徊した。人間模様を観察したり、裏路地のバーに入ったり。〇〇したり。。。
ある日、定宿にしていたサウナに泊まり早朝に外に出ると、横の駐車場にヒトが倒れていて、数人の警官がちょうど『KEEP OUT』のテープが張られている最中。気がつけば私は現場の中!?
この街では身近にこんなことが頻発するのだろう。
終電はなくなり、帰る気がさらさらないニンゲンたちでごった返していた。明日は平日なのに。。。
あるホストクラブの前に数百人の女性が集まっていた。
深夜24時も過ぎているのに
宝塚ばりの出待ち?で着飾った美女たちが長い列を連ねる。
狭い道、集団の前をランニングのスタイルで走り抜けるのは沿道の応援のようで少し気持ちが高揚する! はずもない。。。
ギリギリ終電がある人たちが小走りする同じ流れで新宿の駅前を通過すると人気は皆無になる。工事の作業員と少ない車の流れ以外は泥酔で座り込んでいるヒトか接吻をしているカップルくらい。
薄暗いけどココは千駄ヶ谷から青山に向かう路。
オシャレなオブジェや車、建物、お店も多い。
ここから今回の深夜ゾクゾクスポットへ。。。
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1箇所目は都内でも有数の心霊スポット『千駄ヶ谷トンネル』
昭和39年。東京オリンピックのために作られたこのトンネル上にはなんと墓地があるというクレイジーなロケーション。
あとで写真を確認したら全てのピントが合ってないし。。。
手ぶれ補正してるのに。
なんか紫色の浮いてない??
霊視できる方の体験報告記事もありました。
でも霊感のない私は何も感じないけどね。
途中、ホームレスの方のお家もあったからそれも少し安心要素。
ここまででスタートからおおよそ10km。徘徊含めて1時間半くらいかけている感じ。
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10分程度進むとココも都内で有名な心霊スポット『青山霊園墓地』
ナント墓地のど真ん中を縦断するように狭い道路が通っています。
この空間に入ると冷やっとして気温が数℃下がることに気づきます。
気のせい?イヤイヤ絶対冷たい空気が流れてる。
この路そこそこ長い。1km?もう少しあるかな。
ここは怖いのであまり周囲を凝視しないでペースアップ!!
遠くにはこのあと目指す東京タワー。
時々タクシーも通るのでここは抜け道になってるみたいですね。
それにしてもこええ。。。
さて噂のあれはあるのか??
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この辺から全く土地勘がなくなって来る。六本木、麻布十番。。。
当初の予定ルートを少しだけ離脱して深夜の六本木ヒルズに立ち寄ることにしてみた。
巨大なメタリックな構造物が近未来っぽくて迫力満点。
昼間に見上げるヒルズとは異なる圧巻の景色にちょっと得した気分。
アレもいました
うっすらと浮かび上がるエイリアン。蜘蛛!?
作者は「ルイーズ・ブルジョア」この方も中々にディープ!
ねーさん、小脇に愛おしく抱えているのは一体なに??
性器の彫刻でも有名だとか。。。
今回のRUNのスポットにはお似合いですよ♪
東京タワーも少しずつ近づいて来た。
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少し走ったら今回最も楽しみにしていたエネルギースポット。
『鶏そば十番:156』
ここまでの走距離:17km。そろそろ腹も減ってくる。
味もモチロンながらインスタ映えの仕掛けが秀逸!
バー的な要素もあるラーメン屋ゆえおつまみも充実。
高級志向のお祝いもできる。
シャンパン:モエ 1万数千円
ワイン:オーパスワン 1本60,000円也。
初回なのでスタンダードに『鶏そば』
うめえ・・・
消耗したカラダにしみる。
そしてコレは食べなきゃならん!!
骨付きの鶏モモ1本!
そのままでもバーブが効いていて美味しいけれど
ポン酢&マヨネーズでいただく。
ホロホロに柔らかくてコレは飲み物ですよ(笑)
芸人さんも動画配信していますね
次は違うの試してみるかな。
トイレの中
ビール飲みてえ。。。が今日は我慢。本番は飲むけどね。
あと残り距離も7kmほど。
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走りながらから所々で見えていた東京タワーもこんなに近くになって来た。
東京のシンボルなんだなーって再認識する。
近くになって来るとその大きさに改めて感動します。
ビルに映る東京タワーもデカイ!
とそこに。。。
見つけてしまった。。。
フリーメイソン。
ついに世界のディープゾーンにまで走り着いてしまった。
この場所は公開しないでおこう。調べると出て来るけど。。。
ここの深追いはいけない。
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その直後タワー下にて言葉を失う
この迫力。写真では絶対に伝わらないから!
世界でも有数の夜景シンボルを貸切で真下から!
これはホント1度は生で観ていただきたいミッドナイトスポットですよ。
こういう特集番組を事前に勉強しておくとまた別の見え方もできて良いかと思います。
https://youtu.be/ZMVn5Guhuls
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距離も20km近くなってきた。
世の中も新聞配達などの早朝勤務が動きがした頃、だらけきった酔っ払いがフラフラ歩いている新橋を颯爽と駆け抜けて『銀座』に入る。
世界で名だたるコレクションブランドの旗艦店が並ぶ街。
煌々とした電飾とは異なり、深夜は各店のスポットライトのみで映し出されるディスプレーはとてもラグジュアリーで高級感に溢れます。
BVLGARIに怪しい生物
CHANELのウインドウに写し込むルイビトンの文字
クリスマスに彩られた銀座貸切のウインドウショッピングもなかなか贅沢な気持で良い感じ。
得した気分☆
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最後の立ち寄りスポットは日本の道路網の始点となっている『日本橋』。国の重要文化財です。
昼間の日本橋は周囲がガチャガチャしていることもありその良さがあまり見え難いのですが、灯りの限られた深夜は色んな大切なモノが浮かび上がって来ます。
ライトアップされた彫りの深い彫刻が美しい
橋の中央帯には50センチ四方のブロンズ製「日本国道路元標」が埋め込まれているのですが、そこは通常近くで見ることができません。
なぜなら
交通量の多い国道1号線:日本橋の中央帯に埋め込まれているから。。。
でも、ほら、そこはさ。。。深夜だし。。。
そして注目は橋の中央部に鎮座する麒麟
中国神話に現れる伝説上の霊獣:麒麟。
獣類の長である麒麟には本来、鳥類の長である鳳凰とは異なり『翼』がありません。しかし日本橋の麒麟像には日本の道路の起点となる日本橋から飛び立つというイメージから翼が付けられたそうです。
左右の麒麟は阿吽(あうん)にもなっています。
日本では狛犬を始め、金剛力士像やシーサーなど馴染みの深い非対称型で”始まり”と”終わり”の意味も持っています。
なんか勇気とパワーが出て来る想いとエピソードですね。
立ち寄りスポットラストの場所。
ここから心機一転何かが始まりそう。
明日からの自分にキリッと背筋が伸びます。
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通常コースではここから残り数キロを神保町のサクラホテルに向かって走るのだけど、今回はこのまま帰路。総武線に向かって走りました。
途中
もう少し。地元幕張もレスリングやフェンシングの会場になります。
世界に日本の良さを知ってもらうために先ず我々がもっと感じ・学び、日本を好きになって心から伝えることができるようになりたいものです。
TOKYO MidNight RUN <東京ミッドナイトラン>
まだ我々が知らない東京を5感で感じる旅に出よう。
Happy Time @ 429 Makuhari Base