雪に思いを馳せて・・・。

(長文、失礼します)
雪国生まれのわたしは、いくつになっても、空から湧くように降ってきて、あたりの空間を埋めていく白い結晶を見るとソワソワしてきます。そして、積もると困ることをわかっていながら、「積もらないかなあ・・・」と念じてしまいます。
今朝の雪は早々に止んでしまい、屋根をおおっていたわずかばかりの積雪はあっという間に消えてしまいました。うたかたのように消えた白い幻に落胆し、これまた困ったもので「残念」という気持ちになってしまうのです。
今冬、わが故郷では大雪、豪雪に見舞われて、70、80になる叔父叔母たちが難儀しているという報が入りました。
いまの大雪による難儀というのは昔とはちょっと違うようなんですね。私が住んでいたころは、一晩で1メートルも積雪があると、「屋根がつぶれる」ことを恐れました。しかし、いま雪国の家屋は雪の積もらない屋根が多くなっていて、こちらの難儀は少なくなっているというのです。
では、何が困るのか・・・!?
それは車を走らせるための難儀なのだそうです。道路には消雪パイプが埋められていて、路面に水を流し、落ちてくる雪を解かす仕組みはあるのですが、それを超える大雪になると消雪がおいつかなくなる、まして、消雪パイプが敷設されていない民家の玄関前や駐車場周辺の雪は、人力で掻き出さなければいけないのです。雪が止まなければ1日に何度でも雪かきをするという話でした。この作業をしないと車が走れなくなるというのです。
若い人たちは働きに出ているので、そうした作業は、年寄任せです。除雪時の事故で亡くなった老人たちもいます。わたしの叔父叔母たちも足腰の痛みを訴えていました。
わずかな降雪にわくわくするのは、そうした難儀のない場所に住む私ぐらいのものかもしれません。叔父叔母たちには、足腰にいいといわれるサプリメントを送りました。

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