ロッテが“交流戦Vローテ”を組むことが7日、分かった。9日のヤクルト戦(神宮)に登板予定だった成瀬善久投手(26)を、中7日で10日の巨人戦(東京D)に先発させることが決定。現在、交流戦2位につけ首位の巨人とは1・5差。06年以来の交流戦Vを目指し、先発ローテを組み替える。
きっかけは唐川の離脱だった。3日の広島戦(QVC)登板後、右肩の張りを訴え出場選手登録を抹消。西村監督は唐川が投げる予定だった10日の巨人戦を、エースに託すことを決断した。西村監督は「明日から2試合(ヤクルト戦)は藤岡と香月。その先は想像通り? そう思いますよ」とほほ笑んだ。成瀬、渡辺俊で首位攻防2連戦に挑むことが濃厚だ。
巨人にとって成瀬は難敵だ。過去の交流戦では巨人戦に4度先発し3勝1敗、防御率2・35。今季も5月26日のQVCで8回2/3を2失点と好投し、巨人の連勝を10で止めた。指揮官は「初戦が大事? そういう試合になってくるとは思います」とエース投入を否定しなかった。
成瀬は「いつ投げるか分からないでしょ」とけむに巻いたが、「一発ばっかり意識するのもよくない。攻めた結果、打たれるのはしょうがない。ソロならOKぐらいじゃないと、肉体的にも精神的にもきつい。ランナーをためないことですね」と敵地・東京Dでの対戦にイメージを膨らませた。5月以降、負けなしの5連勝と波に乗る左腕。中7日という万全のコンディションで、奪首を狙う。