金本 Vの夢後輩に託し6度舞い!「野球の神様ありがとう」
<神・D>仲間から胴上げされる金本
◇金本引退セレモニー 阪神3―0DeNA(2012年10月9日 甲子園)
阪神はDeNAとの今季最終戦終了後に、今季限りで現役を引退する金本の引退セレモニーを行った。阪神ナインによる胴上げで背番号と同じ6度、宙に舞った金本は「野球の神様ありがとうございました」と21年間に及んだプロでの現役生活に別れを告げた。
【写真】あいさつで、感無量の表情を見せる金本
胴上げの後、金本は左手で一度だけ目をぬぐった。目を潤ませ、言葉を詰まらせても終始、笑顔の引退セレモニー。11分間のあいさつでは甲子園を黄色に染めた超満員のファンに感謝の思いを口にした。
「たまにきついヤジもありましたが(スタンドから笑い)、大多数のファンは頑張れと背中を押してくれました」
02年に広島から移籍し、03年と05年にリーグ優勝に貢献。ただ日本一はなかった。それが心残りだった。
「ファンが一番喜ぶ日本一という瞬間を甲子園で達成したかったです。その悔いと心残りは後輩たちに託すことにします」
一塁ベンチ前に整列したナインとの別れでは弟分の新井に左手でビンタ。平野には左右のビンタで“気合”を注入した。
「03年からは毎年のように300万人を動員して、あの巨人に10年間で2回しか負け越していません。(甲子園の)ファンは力以上のものを引き出してくれました」と、永遠のライバル、巨人の名前を口にしファンを沸かせたアニキ。
今季は優勝は巨人にさらわれたが、打倒巨人を成し遂げての日本一をナインに託しグラウンドを後にした。