2010/12/20 7:01 配信 スポニチアネックス
ガーデンハイアー監督(左)と笑顔で握手を交わす西岡剛
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ロッテからポスティング・システム(入札制度)で大リーグ移籍を目指し、ツインズと3年契約を交わした西岡剛内野手(26)が18日(日本時間19日)、本拠地球場のターゲット・フィールドで入団会見に臨んだ。背番号1のユニホームに初めて袖を通し、英語で自己紹介。愛称もロッテ時代の「ツヨシ」から「ニシ」へ。日本での栄光を全て捨て去り、ルーキーとして最高峰の舞台に挑戦する。
悲壮な決意が西岡の言葉の端々ににじんだ。日本人野手では最年少でのメジャー挑戦。「自信を持っているものは何もない。恐怖心の方が強い。レギュラーが確約されているわけじゃない。ルーキーらしくキャンプ初日からアピールしないと。貪欲に野球をしていきたい」。会見中、何度も「僕はルーキー」という言葉を繰り返した。今季、主将としてロッテを日本一に導き、首位打者と最多安打のタイトルを獲得した男は、裸一貫からのスタートを強調した。
自らの象徴も捨てた。背番号はこだわり続けた7をチームの顔、マウアーがつけるため、1を選んだ。07年には「TSUYOSHI」と登録名にしたこともある愛称は、「NISHI」に変える。「1番には何の思い入れもないけど、だからこそ1番という番号に歴史を刻んでいきたい。愛称はツヨシよりニシの方が外国人の方は呼びやすいのかなと」。会見中には退席するガーデンハイアー監督から「ニシ!じゃ、また!!」と早速、日本語で呼びかけられた。打順は上位に座り、守備位置は二塁か遊撃のどちらかを任されるが「どちらも守る準備はするが、僕はルーキーなので発言する権利も立場もない。監督がボールボーイしろと言ったら、ボールボーイします」と言い切った。
会見の冒頭では特訓を積んだ英語で「ツインズ・ファミリーの一員になれて興奮している」とあいさつ。英会話の勉強にも励む考えで「そういう努力をしないとチームに溶け込めない。自分にも、チームのためにもなる」。ガーデンハイアー監督も会見に日本語会話のテキストを持参し「これでニシと交流を深める」と話すなど、全面サポートを約束した。
総額925万ドル(約7億7700万円)の3年契約。「応札がなかったらという心配もあったし、手を挙げてくれた球団に感謝しています。その恩に結果で返したい」。新生ニシとしての再出発。結果も名声も、再びゼロから積み上げていく。