(第48作)寅次郎紅の花
(浅岡ルリ子);;(リクエスト第4位) 肝臓癌に侵された渥美清の体力の衰えは誰の目にも明白で、撮影現場にいた人は皆、 この作品が寅さんシリーズの最終作になると分かっていたのだと思います。 声に力が無く、普通に座っているのも辛そうな寅さんは痛々しかったです。 その中で、寅さんを看病し、その死を看取らんばかりのリリーの存在は大きかったのです。 ストーリーはもはや満男と泉が主人公になっていますが、二人の明るい将来が暗示され、 最終作にほっとするものを感じさせてくれました。合掌!米連続投稿(1-48作)終了します。ありがとうございました、~寅さん!
(第47作)拝啓車寅次郎様
(第46作)寅次郎の縁談
(第45作)寅次郎の青春
(第45作)寅次郎の青春
(風吹ジュン); 個人的にはシリーズ中で最も好きな作品、それゆれにかけがえのない作品として最高の評価となる、 リリーを除けばシリーズ中で本作の風吹じゅん演じる髪結いこそ寅次郎にもっとも相応しい相手だろうとおもう。 夫としての寅次郎がもっとも納まりのいい場所こそ髪結いの亭主だろうと考えるからである。 「いまここで」あなたとふたりでと、正に現実を受け入れる幸福を歌った歌だとおもう。 しかし、寅の望むものはいつだって「いつかどこかで」なのだろう、それはやはり哀れだと思う、 劇中では微妙なニュアンスの演出が施されているがおそらく永瀬は風吹の子供という設定だと思う。 ロケ地は宮崎県の油津です。、
(第44作)寅次郎の告白
(第44作)寅次郎の告白
(吉田日出子); 満男が泉に、「男には美しい花を眺めていたいというタイプと、奪ってしまいたいというタイプがいる。」と説明し、 寅さんが女性を射止められない理由を説明する。 とてもいい表現だ。 さらに博に、「就職のコトをそんなふうに考えるなんて不真面目だ!反省しろよ!」と説教する。 博は謝るしかない。 そして最後に、「おじさんの恋する姿を見ても、僕にはもう笑えない。 おじさんを笑うコトは僕自身を笑うコトなのだから」 10代の少年をこれ程までに成長させるのは何なのだろう? 一つには恋なんだろう。 そして寅さんという、色々な意味での見本となる人物。 自分の「こうなりたい」という理想像を刺激してくれる、いい作品だと思います。