ママチャリ To 富士山

2008年8月13日に病院へ行って数日後、突然覚悟を決めたicon21
旅をしよう!!
行ったところのない場所へ行こう
遠くへ
交通手段は・・・ママチャリだ!!
そうだ行こう!
行ってやる!!!!
もうほとんど意地だったね(笑)
実は8月の前半に当時付き合っていた彼女と別れてたんだ。
「病気を治したい。」
その気持ちだけで行きたかったけど・・・傷心の意味も入ってたかな(笑)
意地だけで決意し、
思いついたら即行動!!
すぐに準備を始めた。
そして出発の日が来た。
2008年8月31日 AM6:21
千葉県の幕張を大荷物をのせた1台のママチャリが走り出した
向かうは・・・
富士山だ!!!!!!!
以下に、当時の日記を引用します♪
2008年08月31日~09月4日までの5日間
千葉県幕張から自転車に乗って富士山まで行ってきました
初めてのチャリでの一人旅
かなりハードだったけど、とっても貴重な5日間を過ごすことができた
長い日記になりそうだけど、自分の思い出として絶対に忘れたくないので、5日間の思い出を全部書いておきます
☆1日目☆
幕張 ~小田原(神奈川)
146キロ
☆2日目☆
小田原~箱根越え~富士山8合目
51キロ(チャリのみ)
☆3日目☆
ゴール →富士山5合目
☆4日目☆ 再スタート
富士山五合目~鎌倉
98キロ
☆5日目☆
鎌倉~幕張  もう一つのゴール
119キロ
行き197キロ
帰り217キロ
走行距離計414キロ!!
こんな感じです
よく414キロもこいだよ
自転車はギア無しのただのママチャリ
愛車の名前は「こめたろう」(メス)
なんでこんな無謀なことをしたのかって言うと、
理由は・・・
今の自分の状態をどうにか変えていかなきゃと思った。
そこで、今の生活環境を全て変えてみようって
何かが変わるかもしれない 何かが変わるヒントが得られるかもしれない っておもった。
今の体の状態で一人でどこまでできるかも挑戦してみたかったんだ そして、こんなおれにもできるってことを証明したかったんだicon21
そんなこんなで10日くらい前から準備が始まった
ほとんどの準備を100均で、憧れのバックパックもアウトレットで購入して、地図でルートを決めて、自転車にスピードメーターを取り付けて、荷台を改造して準備完了
荷物は15~20キロくらいになりましたicon10
そして出発の日がきた!!
8月31日 1日目
AM6:21
いざ出発


京葉線沿いにまっすぐ東京へ向かった
途中小雨が降ってきたface07
1時間半後舞浜到着

まえからやってみたかった、TDRの周りを1周
海沿いを自転車で走ったらきもちいだろーな~~~~って思ってたけど・・・海見えない。。土手と堤防で何も見えない。。
TOTとかコロンビア号とかリゾートホテルを眺めながら走った♪
TDRの周りは3キロ以上あったよ
舞浜を越えるとすぐ江戸川が
そして東京都突入face03

県越えってこんなにも楽しくってわくわくするんだね♪
(幕張から2時間で東京入り )
どんどん周りが都会っぽくなっていって、出発から3時間後、お台場に到着
迷う
レインボーブリッジ発見face05
ヤバイ!!橋の上走りたい!!!って思って近づいてみる

レインボーブリッジ通過できませ~~んface08
仕方なくおじさんに道を尋ねて遠回りして銀座のほうへ向かった
4時間後50キロ突破
途中築地でマグロ丼をおいしそうに眺めながら突き進む
東京タワー付近から1号線にのって突っ走る
6時間後多摩川到着
つまり・・・神奈川県突入icon22

8時間後、100キロ突入icon10

そこで人間の限界を見た。
あれ?汗が出てないface08
なんか体中から塩が出てる
喉がかわいた。はらへった。
ファミレスがどこにも無い。自販機も無い。
いきなりフラフラになりはじめて、視界が狭くなっていった。
あたまもぼ~~~っとする。
車に何回もひかれそうになった
生まれて初めて、「死ぬかも」って思ったくらいやばくなったicon15
そんな状態で何キロもこいで、
やっと自販機を見つけた!!!!
ナタデココを胃にためてみるw
意味なかったwwwface07
またふらふらになりながらこいでいくと
やっとロイヤルホストが!
高いけど死ぬよりましって思って、入って、ついにご飯が食べられたface05
気がつくと、寝てた(笑)
ナイフとフォークを持ちながらね
食べながら寝るって何年ぶりface08
それくらい危ない状態だったのですnaku
一息つくと、だんだん諦めの気持ちが・・・。
だってロイホに入る前に、「静岡まで140キロ」って看板を見たから・・・ まだ100キロしかこいでないし、100キロでこんな状態だしicon15
でもここで諦めて、100キロかけて帰るのも嫌だし
じゃあやってやる!!!!!!!
って思って、店を出て、再び自転車をこぎ始めた!!!
!?!?!?!?face08
パンクしてるface07
どうしよう 進めないし帰れもしない。。
しかたなくそのまま自転車屋さん探し
そしたら偶然すぐに発見!
おしゃべり好きなおじいちゃんおばあちゃんと出会った
ママチャリでこんなことするやついないって言われたw
楽しい会話の後江ノ島へ
小学校の修学旅行以来の江ノ島

長く続く夕焼けの海岸沿いを、西へ向かって突き進む。
ジョギングする人・サイクリングする親子・犬と散歩する人・バーベキューするグループ・サーフィンする海の男・レゲエで盛り上がってるミニライブ
江ノ島の海岸はすげぇ平和で楽しいicon12
そして、海岸のはじっこでのらネコの「こめじろう」とであった

すげぇブサイク(笑)
ここで1枚♪

さらに西へ☆
暗くなっちゃったけど、夜の8時頃無事小田原に到着
温泉に入って疲れが一気に吹っ飛んだface03

この夜、横になった瞬間眠っちゃったface04
1日目で146キロ走破 自分でもびっくりです
9月1日 2日目
疲れは朝にもう一度入った温泉のお陰でなくなってた☆
納豆ご飯食べて出発!
まずは箱根ごえだtikarakobu
小田原を出てすぐに箱根に到着♪
箱根を甘く見ちゃいけないね。。
この汗の量やばい

アクエリアスが今までで一番おいしく感じた
疲れを感じる一方、自然の美しさに癒されたicon12

そこらじゅうに滝や川が流れてる 時々湯気が出てるところもあった
休み休み登っていくこと3時間
ついに
静岡県突入icon12

県境のトンネルを出てすぐのお茶屋さんでお母さんとアイスといろんな果物と金太郎に癒された
そのおかあさんにこんなに葡萄をもらったんだ♪

さらに進んで富士山の入口、須走口に到着
5合目まで12キロも続く、10,5%の坂道に挑んだ
これがやばかったface07
こぐことも出来なくって、ずっと押し続けた
200m進むごとに休んだ
それぐらい急な坂道です
箱根を越えたせいで体力は限界 足も手もパンパン
霧が出始めて、すぐに10m先が全く見えない濃霧になってしまった。
6キロを越えた時、さらに急になった
10m進むのがやっと
道の両端はあのうわさの樹海。
周りは濃霧。
何の音も聞こえない無音の世界。
車も人影も無い。

そんな世界に数時間。
多くの人が樹海を自殺場所に選ぶ理由がわかった。。
あぶない。
吸い込まれる。
やばい恐怖感。
もう登れなくなってた。
座り込んでしまった。
しばらくぶりに車の音が聞こえた瞬間、しぶしぶ左手をあげた。
2台目で止まってくれた。
本当は負けたくなくって、自分で上まで登りたかった。
でももう体が言うこと利いてくれなくって、助けを求めた。
車を止めてくれたのは、とても優しい御夫婦でした。
いままでの話を聞いてくれて、上まで乗せて行ってくれたんだ
汚くなってしまった自転車までも、きれいなブランケットを車にしいて乗せてくれた
1度も嫌な顔をせずに、笑顔で助けてくれました。
5合目についた時、お礼を申し出たんだけど、何もいらないよといってくれ、ジュースまでいただいた
最後に笑顔で握手をしてくれた。
赤の他人にこんなにも優しくしていただいたことは初めてです。
助けてくれた感激と、自分の力で登れなかった悔しさで何も言葉に出来なかった。
この出来事はこの旅の中でも一番の思い出です
絶対にこれからも忘れはしないし、自分が将来あの御夫婦のような人間になりたいとおもった。
ありがとうございました
さて
5合目にやってきたface03
まだ山小屋はやってる!!
一軒目の小屋にひょっこり入ってみると 笑顔の素敵なおばあちゃんが出迎えてくれた
自転車で来たって言ったら、そのおばあちゃんは小屋中の人々みんなにおれのことを話し始めてた
うどんを食べてた時にたくさん視線を感じてたのはそのせいなんだなぁ
登る時間まで寝てていいよと言われ座敷で一休み
起きて横を見ると、ぼく位の学生が2人いた
これがいまおっちふみあきとの出会い

話が弾んで3人で一緒に登ることになった
夜7時半 富士山に挑んだ♪
目指せ頂上!!
霧は晴れて、今までに見たことも無い満天の星空
天の川が見えたんだicon12
樹海の中を進むface07
岩の段差を進むface10
砂利道を進むnaku
こまめに休憩をいれながら、6合目・7合目と進んでいった
カップラーメンが735円って知った時怒りを覚えた(笑)
水が500円てicon10
途中転んで足のお皿を強打しちゃってたんだ
7合目についた頃、痛みでやばくなってた
酸素も薄くなってきたし、この先は自分のペースで登ろうと思い、すでに高山病になって寝ているいまおっちに静かに別れを告げ、ゆっくりと一人で登って行った
このときすでに真冬の格好 気温は10度以下。日にちも変わってた。
本7合目についた時頭が痛くなってたface07
寝たら治るだろうと思って横になったら、
ばくすいww
「スーさん」
って声が聞こえたときはっとして起きた
2人が追いついて再会
*ぼくの名前がスーさんになってた(笑)
高山病は余計ひどくなってて、吐き気もあったnaku
うずくまって動けなくなっちゃった時、ツアーの団体が登ってきて、その中のインストラクターに助けを求めたw
アドバイスを聞き入れて実行したら治った
そのまま8合目へ到着
頂上も8合目も同じように御来光が見えるということで、ここで御来光を待つことにした♪高山病がまたやばくなってたし
そしてそして
日の出の予定時刻
空はだんだん明るくなってきて、東の空がオレンジ色に




感動
これを見るために千葉からやってきたんだ
目的達成  9月2日AM5:23 ゴールしました

すっかり周りは明るくなって、頂上まで行こう って3人で歩き出した時、
足が動かないface10
仕方なくぼくだけ先に下山することになった
上まで行きたかったなぁ。。
上りが過酷ならば下りも過酷
元気でファンキーなおじいちゃんと話しながらゆっくり下山した
何度も砂走りでころんだ
やっとのことで5合目到着
山小屋のめがねのお兄さんと談話して、「泊めてください!!」
朝から即効寝た 久しぶりの布団が気持ちいぃface05
気づいたら午後の5時
寝すぎた と思ってあわてて外に出たら、ちょうど2人も帰ってきたとこだったんだ
また再会できてよかった
最後に3人で記念写真とって、少し話して、2人は先にバスで帰っていった

この2人にもいっぱい助けてもらったよ
この2人に出会えたから御来光を拝めたのかもしれない
さんきゅ♪♪
その日の夜、兵庫からの旅人に出会った
名前はよりたさん。パティシエの卵だそうで、5日前にこの旅を思い立ったんだって
話しているうちに意気投合ww
宮島のお守りをいただきました
「おれが登頂できることを祈っててよ。」
かっけーぞおいw
そういって登っていった♪

ぼくはまたバクスイface04
9月3日 4日目
朝になって外に出てみた
そうしたらよりたさんがいたんだ
無事山頂に行って御来光も拝めて戻ってきたんだって♪
握手して見送りました
中華丼とおばあちゃんからのサービスの天ぷらとたくあん(もはやセット )を食べて帰る準備☆

その時出会った九州からの旅人2人と記念写真

山小屋の皆さんとも写真をとって、お礼を言って5合目をあとにした

こっからは楽チン♪
死にそうになりながら登った、12キロの坂をくだった。
最高速度64キロ
ママチャリでだよface08
制限速度30キロの道路だった
最高に気持ちよかった♪♪
そのまま順調に進んで、県境のあのお茶屋さんへ
あのおかあさんと再会
ぼくの顔を見た瞬間、遠くから手を振ってくれたんだ
いろいろ話をして、横にいたおじさんとも仲良く談話して

お店の横にあった湧き水は最高においしかった
またいつかあのおかあさんに会いに行きたいな
お茶屋さんを後にして、神奈川県に突入 登ってきた箱根を下っていった 15キロ近くも下り坂を走るって最高だよ
途中箱根の温泉に立ち寄って2日ぶりのお風呂www
富士山にはお風呂は無いから
いやぁ~~きもちよか
温泉のおばちゃんと世間話して出発
2時間後には江ノ島に到着した
そこにいたのはあのブサイク猫のこめじろう
やる気の無い顔で横たわってた

海岸沿いに東へ進み、江ノ島を通り過ぎ、目的地鎌倉に到着
この日は鶴岡八幡宮の前にあるホテルに泊まった
9月4日 最終日
朝から小学生にまぎれて八幡宮を見学

大仏様も見に行った

鎌倉はやっぱりむらさきいもアイス
鎌倉を後にして、迷いながらも北上
鎌倉⇒横浜⇒川崎⇒東京入り⇒五反田⇒日本橋
と快調♪
永田町・皇居をかるく見学して浅草は浅草寺

煙を浴びて、厄除けをして、微妙なおみくじが当たって千葉へ向かった
途中白バイがサイレン鳴らしながらぼくの真横で止まった時はびっくりしたけどface08
たしかに信号赤だったけどさぁ・・・
と思ったけど、
白バイが狙ったのはぼくの横を走ってた車だった
あぶねぇ~~~~~
そんなこんなで無事に幕張に着き、バイト先につぶれてしまったお土産を届け、家に帰ってきたのでした
これが本当のゴールface03
帰り道でもいろんな出来事やいろんな出会いがあった
最初のゴール地点は富士山での御来光だったし、帰りは電車で帰っちゃおうかとも思ってた
でも最後まで諦めずに自転車で帰ってよかった
たった5日間だったけど、とても貴重な体験が出来た。
たくさんの人と触れ合えて、たくさん助けられ。
人は一人じゃ生きていけないとはよく言うけれど、それは本当だなって思う。
全くの他人でも、一度話せばすぐ仲良くなれるし、いざとなれば助けてくれる人もいる。形ではない何かを自分に与えてくれる。
一人の人間だけでは、特におれ一人では、すごく弱い生き物だけど、周りの人がいることですごく強くなれる。
自分の強い気持ちと自分以外の人間が周りにいれば、何でも出来るんだって、この旅を通して全ての出来事から教わった
自分ひとりでは出来なかったこともいくつかあったし、諦めてしまったこともあった。でも、今こうやってこんなに多くの出来事を幕張で日記に書けているっていうことは、この旅は成功したんじゃないかなって思う。
全ての出来事が大切な思い出
やっぱり旅は最高だよ
この旅で出会えた全ての人々に
ありがとう。

ぼくの挑戦はまだまだ続きますface03