こんにちは、看護師の竹内です。
4月も下旬を迎えるというのに、肌寒い日や悪天候が続いていましたが…
ようやく暖かい日差しが差すようになってきましたね
明日からのGW、平日は通常通り、祝日も午前中は診療しておりますのでご安心ください。
前回、春からはじまる疾病予防3つについて記載しましたが、
今回はノミ・マダニ予防に焦点を絞って、お伝えいたします
ノミ・マダニの生態ですが…
ともに草むらややぶなどに生息しています。春から成虫を見かける機会が多くなります。
日本に生息するマダニは10種類以上、全国的に姿を確認されています。
ペットに寄生してしまうと…
吸血による皮膚炎や貧血といった症状、
さらにノミやマダニが病原体を媒介する事によって、腸内に条虫という別の寄生虫に感染したり、
血液を破壊する命に関わる病気にかかる危険性もあります。
ノミやマダニはペットだけでなく、人間にも皮膚症状、リンパ節の腫れ、神経症状、関節炎といった
症状をもたらします。
あるいは、病原体の媒介での死亡例がここ最近の報道で注目されていますね
ノミ・マダニ予防をするには…
背中に液体を塗布するスポット剤が一般的です。
当院では、2種類ご用意しております。
①フロントライン プラス
テレビCMなどでご存知の方も多いかと思います。
効果は1ヶ月です。
②プラクティック
比較的新しい商品です。
皮膚が弱く炎症を起こすワンちゃんは、
アルコール成分に反応しやすいですが、
この商品にはアルコール成分が含まれていない為、
使用して頂きやすいかと思います。
効果は1ヶ月半と、少し長めなのも利点です。
余談ですが…
ノミ・マダニ予防薬を処方させて頂いた方に、
数量限定でお散歩バッグをお配りしています。
ご希望の方はお持ちください
ノミ・マダニが寄生していないかのチェック方法をご紹介します。
お家で試してみてください!
≪ノミ≫
①目の細かいクシなどで被毛を梳く
②梳いた後、黒っぽい小さい粒があれば、湿らせたティッシュなどでつぶしてみる
③粒が赤茶色に変色したら… それはノミのフン!ノミが寄生している証拠です!
≪マダニ≫
動物の 頭・耳・眼のふち・背中・お腹・足指の間 などに寄生している事が多いです。
寄生されていれば、マダニの成虫をみつけることが出来ます。
①画像左上が、 マダ二
②定規の真上が、吸血したマダニ
③定規の真下は、ノミ
1目盛1mmです。実寸は約2倍の大きさです。
ノミは非常に小さく、素早く動きまわっていて、ノミ本体をみつけるのは難しい為、
排泄物によって寄生の有無を判断します。
マダニは、吸血した状態でみつかることが多いです。
ここで注意点ですが、動物がマダニに吸血されているのを見つけた場合、
ひっぱって取ろうとはせずに、そのままの状態で動物病院にご相談ください
無理に取ろうとすると、吸血しているマダニの顎の部分だけ、噛みつかれたまま
動物のからだに残り、化膿してしまったり、駆除が難しくなってしまいます
ノミの繁殖には13℃以上あれば十分なため、いったん室内に持ち込んでしまうと
シーズン以外でも暖房をきかせた室内で繁殖と寄生を繰り返してしまいます…
寄生している成虫以外にも卵や幼虫などの状態で周囲に隠れています。
これら全てを駆除するには時間がかかってしまうため、持ち込まないよう予防が重要です!
明日からのGWの間に外出のご予定のある方もいらっしゃると思いますが、
特にアウトドアで山中などに行かれる場合には、事前の予防をおすすめします
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最後に、今月パピークラスを修了したお友達をご紹介します
イタリアングレーハウンドのピオちゃんです
点眼の練習中…
パピークラス開始前からトイレをマスターしてきてくれたり、
とっても優等生さんでした
幕張ビーンズ・ペットクリニック
http://www.m-beans.com