こんにちは。勤務医の鈴木です。
雪が降ったり、寒い日が続いていますが、皆さん体調など崩さないように気を付けて下さいね!
前回、ご紹介した「マナークラス」の問い合わせが、すでに何件かあったので、
次回からは「マナークラス」の内容をお伝えしていきますね。
でも、ちょっとだけ今アナウンスしておくと、、、、
まずは、診察時間内に来院して頂きどのような行動でお困りかなど、飼い主さんのお話を伺わせて
頂きます。
また、お問い合わせがあった時点で、「問診票」(すっごく質問が多いです)をお渡ししてますので、
事前に記入してきてもらうと効率的です。
以上です。
さて、パピークラス最終回の第6回は「しつけの基本」と「デンタルケア」についてです。
第1回~第5回まで、パピークラスを通して「しつけ」の概念はご理解いただいたと思いますが、
テレビやインターネット、その他色々な本で、しつけやトレーニングに関しての多くの異なった情報が錯乱している中、
どのように情報を整理して使っていくかをお伝えします。
飼育管理の面では、「デンタルケア」についてお話します。
どのように慣らしていくか、またデンタルケアの重要性についてご理解いただけるような内容になっています。
またまた、看護師林さんの愛犬「華ちゃん」に登場してもらいます☆
1. 口を触る練習から!
さすが、動物看護師の愛犬!歯石の付着レベルは、12歳という年齢のわりには綺麗な歯ですね~
デンタルケアが行き届いているんですね☆
2. 口の中を触ったり、指を入れる練習。
お利口さんにしてくれてまーす。
3. 指にガーゼを巻き付け、ガーゼで歯垢をとってみます。
少し、嫌がっているのでしょうか・・・(笑)
でも、モデルとしては完璧☆☆☆
後半の実技は、
レクチャーで勉強した「歯磨き」の練習、
ドライヤーの音に慣れる練習、
口輪をつける練習
などをします。
最後ですので、しっかりと修了証もお渡しします
1回目に来たときと比べて、飼い主さんに飼育知識や正しいしつけの概念が身についたと実感して
頂けていれば嬉しいです。
また、パピークラスで築いた飼い主さんと動物病院のスタッフとの関係も、
今後ワンちゃんの健康管理をしていく上で大いに利用して頂けると嬉しいです
そして、病院に来たときにストレスを極度に感じずに診察を受けてもらえている姿を見られたら、
それ以上うれしいことはないですね。
幕張ビーンズ・ペットクリニック
http://www.m-beans.com
カテゴリー別アーカイブ: パピークラス
子犬の「甘噛み・破壊行動」と「お耳掃除」について
こんにちは勤務医の鈴木です。
パピークラスのご説明も残すところあと2回です
第5回目は「甘噛み、破壊行動」と「お耳掃除」についてです。
当院に来院される飼い主さん方の中でも、幼少期の相談で一番多いのが甘噛みです
また、ソファーの端や靴などを子犬がかじってしまって、いたずらに困っているというご相談も
よくあります
これらは、成犬になると自然になくなると思っている方が多いのですが、実はしつけをしないと
治らない行動だということをしっていましたか
子犬が甘噛みしてくると、つい可愛くて手で遊びを誘導してしまったり・・・ということに心当たりのある方も多いのではないのでしょうか???
ところが、子犬と遊ぶとき「一番やってはいけない事」というのは、「人間の手にじゃれさせる事」
なのです
また、甘噛みは放置すると、将来人間を咬む犬に育ってしまう場合もあります
「耳掃除」については、垂れ耳のワンちゃんの飼主さんには必須項目です
ダックスなど、耳が垂れた形のワンちゃんは、耳道の換気が悪く耳の中の湿度が高くなることで、
細菌やカビが繁殖しやすくなります
すると、耳の中に炎症が起こり、茶色や黄色い耳垢が貯まります。
これが、ワンちゃんの「外耳炎」です
このような外耳炎は、垂れ耳のワンちゃんには頻繁に起こる病気で、治療にはご自宅でのお耳掃除が必要なこともあります
また、定期的にお耳のケアを行うことで予防できます
垂れ耳のワンちゃんばかりではなく、トイプードルの耳の中には毛が他の犬種よりも多く生えている
ため、日常的にお耳のケアが必要になってきます
耳掃除のやり方基本
1、まず耳洗浄液をお耳に入れて・・・
2、お耳の根元を揉んで・・・
3、最後にブルブルと耳を振らせます
後半の実技では、レクチャーで学んだ「お耳のケア」についての掃除のやり方や少しずつ慣らさせる方法をお教えします
他には、
・ 体温計で体温を計る練習
・ 目薬をさす練習
・ お薬を飲ます練習
などです。
最後に、皆さんにちょっとお得な情報です。
パピークラス全6回を受講終了のワンちゃん先着9名様に、ロイヤルカナンのドライフード1kgを
プレゼント致します。
幕張ビーンズ・ペットクリニック
http://www.m-beans.com
子犬の「トイレのしつけ」と「避妊・去勢手術」について
こんにちは。
節分はアッという間に過ぎ去り、ひな人形を飾る季節になりました
前回に引き続き、勤務医の鈴木が第4回目のパピークラス内容をお伝えします。
第4回目は、「トイレのしつけ」と「避妊・去勢手術」についてです
多くの飼い主さんが「トイレのしつけ」で悩まれているようですが、一番の失敗の原因は
「クレートトレーニング」がうまく出来ていないことだということをご存じでしたか
クレートトレーニングが出来ていれば、あとはやり方を知っていれば「トイレのしつけ」は意外と
簡単です
また、毎回レクチャーでは、「しつけ」に関する項目と「飼育管理」に関する項目から一つずつ、
情報をお伝えしていますが、今回の「飼育管理」の項目は「避妊・去勢手術」に関してです。
避妊・去勢手術の件は診察の中でもその都度ご説明差し上げていますが、「メリット・デメリット」を
整理して頂き、より理解を深めて頂くためにパピークラスにも組み込みました
後半の実技では、4回目からいよいよ実用的な内容に入っていきます
3回目までに少しずつ「病院は嫌な場所ではない」と認識してもらったところで、
今度は必要なことに慣らしていくのです
実技の内容は、
・ 診察の際におさえられること(保定と呼びます)の練習
・ 散歩から帰った後に肢を拭く練習
・ ブラッシングの練習
・ バリカンの音に慣れる練習
などです。
また、病院のエリザベスカラーをお貸ししますので、お家ではエリザベスカラーを着ける練習をして
頂きます
ちなみに、エリザベスカラーとは写真のように首の周りに装着し、自分の体を舐められないようにするための道具で、避妊・去勢手術の後にも装着が必要になります。
写真のモデルになってくれたのは、看護師林さんの愛犬「華ちゃん」です
控え目な性格の美人さんです
クラスの中でも、「他の犬に対する社会化」として登場してくれるかもしれないですよ
最後に、院長と私が以前一緒に働いていたご夫婦が「南行徳」で動物病院を開業するので、
お知らせします
http://www.minagawa-pc.com/
「みながわペットクリニック」の皆川先生ご夫婦は、このビーンズペットクリニックでも
重要な手術の時はよくお手伝い頂きました。
お二人とも、とても明るく人柄もよく、獣医師としても信頼のある先生です。
今週の土日に内覧会もあるようなので、お近くの方は是非行ってみてください
幕張ビーンズ・ペットクリニック
http://www.m-beans.com
「クレートトレーニング」とワンちゃんの「シャンプー」について
こんにちは。勤務医の鈴木です。
1月のお正月気分が抜けたと思ったら、もう2月の節分ですね。
時が過ぎるのは早いなーと感じる今日この頃です。
さて、今回は3回目のパピークラスの内容についてご説明します
第三回目は、前半のレクチャーで「クレートトレーニング」の方法と、自宅での「シャンプー」の方法を
お教えします
「クレートトレーニング」とは、犬が狭く囲まれた場所(ケージなど)で静かにリラックスしていられる
ようにトレーニングすることを言います。
このトレーニングを行っておけば、飼主が子犬から目を離さざるを得ない状況や、
旅行や動物病院に連れて行く移動時に、クレート内で過ごしていてもストレスを最小限に抑えることができます
また、クレート内が安全な場所であることを認識させ、成犬になったときに自分の部屋として使わせることができるのです
ちなみに「クレート」とは、犬がハウスに使用しているものです。
屋根がついていて持ち運びできるようなものがおすすめです!
自宅でのシャンプーは、ワンちゃんの皮膚のケアとしては最も重要です。
当院では、皮膚病のため来院される方がとても多く、中にはシャンプー療法(薬浴シャンプーによる
治療)主体で改善するワンちゃんも沢山います。
小さい頃から自宅でシャンプーできるようにしておけば、皮膚病の予防にもつながるのです
後半の実技は、「人」に対する社会化です。
簡単な呼び戻しをすることで、人に対して(特に病院では獣医師や看護師に対して)
慣れてもらいます
特に白衣や病院のユニフォームを着ている人になれてもらうことが目的なので、
この回では、院長を始めなるべく多くのスタッフに参加してもらうようにしています。
以上が第3回の内容です
最後に、新年会の様子を・・・
先週、焼肉を食べに行きました
院長以外は女子ばかりのはずですが、出てきたお肉の減るスピードは速かったです~~
女子らしく、デザートもしっかり頂きました
幕張ビーンズ・ペットクリニック
http://www.m-beans.com
子犬のストレスサインと子犬の食事管理について
こんにちは。勤務医の鈴木です。
前回に引き続き、パピークラスの内容についてお話します
第2回目は、前半のレクチャーで「ボディーランゲージ」と「正しい食事管理」についての講義を
します
子犬のストレスサインに気付いてあげることによって、ワンちゃんはよりストレスの少ない生活を送ることができます。また、犬との正しい接し方を心がけることでより良い信頼関係を築くことができます。
多くの方が子犬が怯えていたり、震えていたりすれば、「子犬は怖がっている」と判断できるでしょう。
では、「眠くないのにあくびをする」、「痒くないのに掻くしぐさをする」などはどうでしょう???
レクチャーでは、気付きにくいワンちゃんのストレスサインをお教えします
また、当院ではパピークラスだけではなく、普段の診察の中でも食事管理について飼い主さんに
充分に情報を伝えるように心がけています。
(院長の診察を受けたことのある飼い主さんは心当たりがある方も多いのでは・・・)
そこで、当院の患者さんにはパピーの段階から「正しい食事管理」の情報を提供できるように
この項目を組み込みました。
なかには、子犬を購入してからごはんと共に「サプリメント」を与え続けているという飼い主さんも
いらっしゃいます。犬の栄養学的に考えてその補助食品は本当に必要なものでしょうか?
レクチャーでは、昨年ロイヤルカナンの栄養管理アドバイザーの資格を取得した看護師の林さんが「絶対に口にしてはいけないもの」、「与え続けると疾患を招くもの」を中心に説明します
後半の実技では、前回ご説明した「社会化」の実践を行います。
まずは、色々な素材に対する社会化から。
病院の待合室を利用して、今後お家や外で遭遇するであろう「物」に対してどのように
社会化していってあげるか方法を習得してもらいます
飼い主さんご自身が方法を習得することで、各家庭で異なる「日常生活で必要になるであろうこと」に小さいうちから慣らすことができるようにと思っています。
最後に昨年パピークラスの準備に協力していただいたお友達を紹介します。
A.コッカーのジェニーちゃんですとっても可愛くていい子に育ってくれました
ちなみに、パピークラスの所要時間は各回で約1時間程度、病院の待合室を利用するので
診察時間外のお昼の時間帯を利用して行います。
多くの飼い主さんに利用していただけるよう、なるべく飼い主さんのご都合に合わせて
予定を組み立てるようにしています。
お気軽にお問い合わせ下さい
幕張ビーンズ・ペットクリニック
http://www.m-beans.com
子犬の社会化について
こんにちは。勤務医の鈴木です。
このあいだの雪はすごかったですね。みなさん、大丈夫でしたか?
2013年も、皆様と皆様の大切なご家族である動物たちのご健康のために、スタッフ一同頑張って
参りますので、よろしくお願いします
さて、今回からパピークラスの内容を少しお話していこうと思います
当院でご用意しているパピークラスは、お預かりしてトレーニングを行う保育園タイプのパピークラスと異なり、飼い主さんご自身に、今後お家やお出掛け先で必要となるワンちゃんのしつけ方を覚えて
頂くような内容になっています
「飼い主さん参加型」の教室になります
スケジュールとしては、第1回~第6回までを予定しています。まずは、第1回の内容から
ご説明しますね。
第1回は、オーナーさんに「社会化」の概念を知って頂くことがメインになっています
社会化とは、子犬に色々な物や人に触れてもらい、それを楽しい経験として認識してもらうことで、大人になった時の物事に対する恐怖心を軽減してあげることです。
言い換えるなら、子犬の頃に様々な物や人に触れさせ、成長してからの物事に対する許容範囲を
広げてあげる作業です。
以下の項目で当てはまるものが、多ければ多いほど、正しい「社会化」が必要になります
□ 今日、病院に来てかなりビクビクを怯えていた。
□ 将来的に犬と一緒に旅行したい。
□ 今現在の月齢が4か月より若い。
□ お家に同居犬がいない。
□ 留守番をする時間が5時間以上ある。
□ ドッグランに連れて行き、犬同士の友達を作ってあげたい。
□ 他の犬を見ると「ウー」とうなる。
□ 物音や外の環境に対してビクビクして震えている。
□ 犬と一緒にドッグカフェに行きたい。
□ インターホンの音に「ワンワン」吠える。
□ 垂れ耳である。
□ 子供の友達がお家に遊びに来ることがある。
□ 将来トリミングサロンを利用しようと思っている。
あなたのワンちゃんはいくつ当てはまりましたか?
ここでは、3番目の項目に挙げている「4か月」という月齢がキーポイントとなります。
何故なら、ワンちゃんの社会化期(恐怖心より好奇心が強い期間)が、約4か月令で終わってしまう
からです
よく聞くのは、「ワクチンプログラムが完全に終了するまで外に出してはいけない」という話です。
多くのワンちゃんは生後約2か月令で初めて飼い主さんのお家にやってきます
(2012年9月5日の動物愛護法の改正により生後56日を経過しない子犬と子猫の販売は禁止に
なりました。)
4か月令で、社会化期が終わってしまうのであれば、残された時間は約2か月。
ブリーダーさんから譲ってもらうならともかく、ペットショップの店員さんが、一頭ずつに正しい社会化の訓練に充分な時間を割いてくれているとは考えにくい現状です。
お家に来てからの2か月間、「ワクチンを全部打ち終わってないから外に出さない」と、
どうなるでしょうか?
家以外の場所ではいつもビクビク怯えたり、少しの物音に対しても過剰に反応するようなワンちゃんに育ってしまうのです
このような理由から当院は、ワクチンプログラムが完全に終了する前の子犬にも積極的に
パピークラスに参加してもらうようにしています。
(アメリカのデータで、パピークラスに参加することで、最も怖い子犬の感染症、「パルボウイルス」を他のわんちゃんから感染してしまう可能性はゼロに限りなく近いというものがあります。これは多くの病院で「事前に獣医師による診察を行う。」ということが強く関係しているのではないでしょうか。)
また、第2回目以降からは実践編として、「将来的にワンちゃんが病院を怖がらないための練習」や「お家での日常的なケアを嫌がらないようにする練習」の時間を多くとっています
ちなみに、一言に色々な物に慣らすと言っても、やり方によっては逆にトラウマになってしまうことも
あるので、このパピークラスは一頭ずつのワンちゃんに充分目が行き届くように少人数制で行って
います
日時は基本的に火曜と金曜の診察時間外のお昼の時間を利用して行いますが、
出来るだけ多くの方に正しい社会化を知ってもらいたいので、平日・週末などで都合のつく日時で
対応していこうと思っています
最後に先週からパピークラスに参加して頂いているお友達を紹介します。
チワワのくるみちゃん今後、いい子に育ってくれる様子が楽しみですね
幕張ビーンズ・ペットクリニック
http://www.m-beans.com/
「パピークラス」始めます
こんにちは
勤務医の鈴木です。
当院に勤務し始めて半年が経過しようとしています
院長や副院長を初め、スタッフの皆さんに良くしてもらっており、おかげさまで新しい環境にも
すっかり慣れました
私は日々、診療している中で
「いかに動物と飼い主さんの関係を良いものにするサポートが出来るか」を考えています
そんな中、昨年行ったアメリカで学んだのが、「relationship-based-medicine」です
これは、現代医療が「science-based-medicine」ばかりを重視している中、ホームドクターが
患者さんとの今までの付き合いを材料に「何が患者さんにとって一番よい選択肢になるか」を
一緒に考え決定していくスタイルのことを言います。
獣医療でこれを実現するためには、獣医師-飼い主さん、飼い主さん-動物 の関係を
良いものにしていくことが大切です
飼い主さんと動物の関係をより良いものにするには、「しつけ」や「飼育管理」の正しい知識を
身に付け、動物の行動を理解することが欠かせません
そこで、私は当院に入社してから今までの間、パピークラスの開催に向けて、
力を入れて準備してきました
1月から開催する予定です。
パピークラスの内容は、正しい社会化、しつけ、飼育管理などに重点を置いてプログラムを
組んでいます
ご興味のある方は、是非当院にお立ち寄り下さい
物や他の犬に対する社会化を行っている風景(病院待合にて)
年末年始の休診日は下記の通りとさせて頂きます。
12月31日(月)~1月3日(木)
年末は30日(日)まで診療しております。
*日曜日のため午前中のみの診察受付になります。
年始は1月4日(金)から平常通り診療を行います。
休業中は、何かとご不便をお掛け致しますが、
何卒ご了承の程、よろしくお願い申し上げます。
幕張ビーンズ・ペットクリニック
http://www.m-beans.com