アーカイブ | 2011年4月15日

ロッテの福浦が同点2ラン 千葉の被災地勇気づける一打

ロッテの福浦が同点2ラン 
ロッテの福浦が同点2ラン 千葉の被災地勇気づける一打
産経新聞 4月14日(木)19時14分配信

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6回 本塁打を放ったロッテ・福浦和也=QVCマリン(撮影・大里直也)(写真:産経新聞)
 東日本大震災は、ロッテが本拠地を置く千葉県にも大きな爪痕を残した。旭市は津波で多くの犠牲が出た。千葉市や浦安市は、液状化現象で地盤沈下した。地震発生から約2週間、自宅が断水していた選手もいた。

開幕から3試合。ホームを元気づけたいのに、停滞気味の打線。そんな中で気を吐いたのが、地元出身の福浦だった。「旭市のためにも、千葉県のためにも、ふざけたプレーはできない。結果はついてこないかもしれないけど、そういう姿勢は見せたい」。第1戦では3ランを放ち、第2戦では、七回に史上30人目の350二塁打を達成した。

この日は、状態の良さを買われ、これまでの8番から5番に昇格。2点リードされた六回1死二塁から、右翼席へ同点2ランを放った。内角高めの直球を詰まりながらも運び「右飛かと思ったけど、うまく押し込むことが出来た。後ろにつなごうとした結果が本塁打になった」。チームに、流れを引き寄せる一発となった。