アーカイブ | 2012年6月3日

ロッテ・成瀬が今季初完封 四球気にせず竜退治


ロッテ・成瀬が今季初完封 四球気にせず竜退冶

(セ・パ交流戦、ロッテ9-0中日、3回戦、ロッテ2勝1分、2日、QVCマリン)まさにエースの投球を見せた。ロッテの成瀬がセ・リーグ首位の中日を3安打に抑え、今季初完封。前回登板の巨人戦では九回1死から2ランを浴びただけに、「やっぱり気持ちいい」とお立ち台で笑みがこぼれた。

好投のキーワードは「四球」だった。ロッテが日本一となった一昨年はチームトップの13勝を挙げたが、コースをねらった球が甘くなり、被本塁打はリーグ最多の29。「もったいない…」と西本投手コーチを嘆かせた。統一球が導入された昨年も被本塁打は15とリーグで最多だった。

その教訓から、「無四球で完封が理想だが、あまりこだわると結果が悪くなる」と成瀬。この日はチームが3点を先制した直後の二回、2四球と安打で2死満塁のピンチを迎えたが、「いいところ(コース)に投げた結果だから」と気にせず、力を込めた直球で谷繁を右飛に仕留め、流れを引き寄せた。