全セが快勝! ノリ、佑ちゃん撃ちで11年ぶりMVP/オールスター第1戦
11年ぶりにMVPに輝いた、DeNA・中村紀洋=京セラドーム大阪
マツダオールスターゲーム第1戦(20日、全パ1-4全セ、京セラドーム大阪)全セが全パに快勝し、通算成績を全セの72勝77敗9分けとした。
全パ先発の斎藤佑樹(日本ハム)から逆転2ランを放った中村紀洋(DeNA)が最優秀選手(MVP)に選ばれた。試合前に行われた本塁打競争は李大浩(オリックス)が制した。第2戦は21日に松山・坊っちゃんスタジアムで行われる。
全セが快勝! ノリ、佑ちゃん撃ちで11年ぶりMVP/オールスター第1戦
11年ぶりにMVPに輝いた、DeNA・中村紀洋=京セラドーム大阪
マツダオールスターゲーム第1戦(20日、全パ1-4全セ、京セラドーム大阪)全セが全パに快勝し、通算成績を全セの72勝77敗9分けとした。
全パ先発の斎藤佑樹(日本ハム)から逆転2ランを放った中村紀洋(DeNA)が最優秀選手(MVP)に選ばれた。試合前に行われた本塁打競争は李大浩(オリックス)が制した。第2戦は21日に松山・坊っちゃんスタジアムで行われる。
<ロッテ>角中 オールスター戦に独立リーグ出身者で初出場
独立リーグ出身者として初めて球宴に臨むロッテ・角中
野球の独立リーグ出身者として初めて、ロッテの角中(かくなか)勝也外野手(25)がプロ野球オールスター戦に出場する。第2戦(21日)の会場は、四国アイランドリーグ(現四国アイランドリーグplus)時代に駆け回った愛媛・坊っちゃんスタジアムだ。「お世話になった人に成長した姿を見せたい」と角中も意気込んでいる。
石川・日本航空二高を卒業した06年、高知入りした。月給は十数万円。他の選手と共同生活を送りながら野球に打ち込んだ。角中は「大した苦労はしていない」と淡々と振り返るが、元巨人の投手で当時監督だった藤城和明さん(56)は公園で夜間練習に取り組む角中の姿を覚えている。「5、6回バットを振ると頭を抱えこんで座り込み、また10回ぐらい振る。その繰り返し。考える力があった」。旺盛な研究心が飛躍の原動力とみる。
福浦サヨナラ犠飛!西村監督「後半戦につながる」…ロッテ
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9回1死一、三塁、代打・福浦(中央奥)がサヨナラの右犠飛を放ちナインの手荒い祝福を受ける
◆ロッテ4x―3楽天(18日・QVCマリン) トップスピードの荻野貴が頭からホームへ突っ込んだ。審判の両手が広がると、一塁ベンチから一斉にナインが飛び出す。水を掛け合う祝福の中心に、福浦の笑顔があった。「この9連戦苦しみましたけど、勝って終われてよかった」。9回1死一、三塁から代打・福浦がサヨナラ犠飛。42年ぶりの首位ターンに花を添えた。
前半戦最後の9連戦は、試合前まで1勝6敗1分け。この日も2回、楽天の田中から3点を先制したが、7回に失策を絡めて1点を返されると、8回も失策で出した走者をきっかけに同点とされた。
しかし、その直後の8回、なおも2死一、三塁からフェルナンデスの右中間への当たりを中堅・岡田がスーパーキャッチ。「右中間深めに守備位置を変えていた。『よっしゃ、きた!』という感じ。何が何でも捕ったろと思った。勝ちにつながってうれしい」。データをもとに約5メートルの守備位置変更で決勝打をもぎ取った。
試合前、キャプテン・今江と福浦がナインを集め、「(前半戦)最後のゲームだから、一丸となって頑張ろう!」とゲキを飛ばしていた。西村監督は「サヨナラで勝ったことは、後半戦につながる」。取り戻したのは勢い。後半戦もロッテが混パの主役を張る。
巨人貯金20!坂本“独走”弾 落合氏絶賛の内角打ち出た
<神・巨>3回、巨人・坂本は左中間に2ランを放つ
◇セ・リーグ 巨人4-3阪神(2012年7月17日 甲子園)
浜風に乗って、巨人・坂本の打球がぐんぐん伸びる。2―0の3回無死一塁。追い込まれてから内角低めの厳しいコースを突かれたが、岩田の速球に対して腕をたたんで体を鋭く回転させる。元来が左利きのため、脇の開かない左肘の使い方を可能にする。前中日監督の落合博満氏も「天才」と評した内角球さばきで、左中間席に放り込んだ。
ロッテ成瀬、完封でリーグトップ9勝!42年ぶり首位ターンだ!
6安打完封で9勝目を挙げた成瀬
◆ロッテ5―0楽天(16日・QVCマリン) 強風に感謝するように、成瀬は拳を握った。9回も3つのゴロで締めくくり、6安打で今季2度目の完封勝ち。チームの連敗を6で止め「マリンの風も味方してくれるんじゃないかと思ってました」と表情を崩した。リーグ単独トップの9勝目。自身の前半戦ラスト登板を飾る133球の熱投で、1970年以来42年ぶりの首位ターンを決めた。
球団史に残る快進撃を、マリン名物の強風が後押ししてくれた。「4回ぐらいまではまとまらなかったけど、変化球が一定の変化をしなかった。考えすぎなくてよかった」。マウンド上でバランスを保つのも難しい10メートルを超える風の影響で、スライダーでも高さによって沈む球も抜ける球もあった。変化の大きさにもバラつきが出た。いつもとは違う軌道に、楽天打線も対応できなかった。
引き分けた2位・日本ハムとの差を2・5に広げ、42年ぶりの首位ターンに、西村監督は「成瀬が完封して、打つべき人が打って、ナイスゲームですね。(首位ターンは)みんなが頑張ってくれた結果」とうなずいた。42年ぶりについては「今年は開幕からそんなのばっかりだね。(52歳の)僕はまだ生まれてなかったけど」と冗談を飛ばしながら目を細めた。各球団のターゲットとなる後半戦。これまで通りの戦いで、最後まで首位で駆け抜ける。