<ドラフト>ロッテが交渉権を得た。仙台育英の平沢と佐藤、早く1軍に
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22日のプロ野球新人選択(ドラフト)会議で、今夏の甲子園を沸かせたスターたちが続々と指名を受けた。それぞれに夢がかなった喜びと抱負を語った。
準優勝した仙台育英(宮城県)の平沢大河選手は2球団が1位指名し、ロッテが交渉権を得た。甲子園で3本の本塁打を放ったスラッガーは「評価されてうれしい。ファンの皆さんに一日でも早く認めてもらえるよう、これから努力を重ねたい」と意気込んだ。
エースの佐藤世那投手もオリックスに6位指名された。2人とも宮城県で育ち、東日本大震災も経験した。平沢選手は、地元を離れることに「さみしい気持ちはあるが、早く1軍に入って(楽天戦に出て)コボスタ宮城でプレーできるようになりたい」。佐藤投手は「まずは1軍に入り(楽天戦で)コボスタ宮城でプレーできるようになりたい。地元の皆さんに自分の投げている姿を見せたい」と思いを語った。
同じパ・リーグで対戦する可能性がある。平沢選手は「世那のフォークはなかなか打てないと思うが、対戦することになったら必ず勝ちたい」、佐藤投手も「平沢から三振をとりたい」と夢を膨らませていた。
単打を長打に変えてしまう俊足がファンを驚かせた関東一高(東京都)のオコエ瑠偉選手(18)は、楽天から1位指名された。26人の3年生部員らから祝福されて緊張の表情は笑顔に変わり、「小学生の時から憧れていた世界に飛び込める」と目を輝かせた。
記者会見では真っ先に仲間や家族への感謝を口にした。目指す選手像を聞かれ「人間的に成長し将来はキャプテンになってチームを引っ張っていきたい。子どもたちに夢を与えられるようになりたい」と言い切った。