アーカイブ | 2016年10月11日

ロッテ伊東監督 続投か否かは球団に出した「条件」次第

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 ロッテ・伊東勤監督(54)はクライマックスシリーズ(CS)ファーストステージ敗退から一夜明けた10日、福岡空港で取材に応じ、球団からの続投要請について改めて「保留」状態であることを強調した。

 就任4年でチームをAクラスに導くこと3度。それでも指揮官は満足していない。「現戦力でここまではやれたけど、やっぱり足りない部分がある。今年は(選手)層の薄さを改めて痛感した」と厳しい表情で振り返った。とりわけここ数年、補強について「ほとんど実現していない」という不満もある。

 来季に向けて「選手層が薄いところを、どうやってこれから補っていくかというのがこのチームの一番の課題」とした上で「選手自体の人数が少ない。(上限の70人まで)枠をもう少し広げて競争させるような環境をつくりたい」と語気を強めた。

 開幕は64人で迎え、シーズン中に育成選手を支配下登録して現在は66人だが、上限までは4人の余裕がある。また外国人補強についても「今は安くていい選手を、という時代ではないと思うんですよ」と改善要請したことを明かした。

 伊東監督が挙げる続投の条件は「いろんな要望を(球団に)出してあるので、それがクリアされるかどうか」。球団サイドは「2年連続Aクラスは伊東監督の力」と最大限の評価をしており、どこまで球団側が指揮官に歩み寄れるかが注目される。