(第13作)寅次郎恋やつれ

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(吉永小百合); マドンナ吉永の二回目の登場だが、彼女と再会するまでの騒動が無類に愉快で楽しい。 旅先での他愛もない話を聞かせるいわゆる「寅のアリア」が絶妙で、何回見ても(聴いても)飽きない。 マドンナ登場以降は、第9作と似たようなやりとりが待っているだけで、それほど心躍らない。 しかし、歌子と父との和解の場面は感動的だ。しかし、吉永を引っ張り出すためだけに殺された歌子の亭主がかわいそうだ。 ちなみに二代目おいちゃん松村達雄はこれで見納めである。もうしばらくおいちゃんとして出て欲しかったと思う。

(第12作)男はつらいよ「私の寅さん」

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(第12作)男はつらいよ「私の寅さん」
(岸恵子); あらすじ・・・とらや一家が九州旅行へ出発する前日、寅さんが帰って来た。 隠しだてされムクれる寅さんだが、結局淋しく梅太郎と留守番をすることになった。 それから数日後、小学校の級友・文彦に再会、懐かしさのあまりに悪酔いし、 文彦の妹・りつ子の家で彼女の大切なキャンパスを汚して追い帰された。 所詮つり合わない女流画家に寅さんが胸を恋焦がすシリーズ第12作。 原作・監督=山田洋次 マドンナ/岸恵子/ロケ地/熊本県天草、阿蘇、大分県別府 <封切日>昭和48年12月26日

(第11作)寅次郎わすれな草

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(第11作)寅次郎わすれな草
浅岡ルリ子 ;ほら、逢っている時は何とも思わねえけど分かれた後で妙に、思い出すひとがいますね。そういう女でしたよ、あれは。 男はつらいよ 寅次郎忘れな草 出演: 渥美清, 浅丘ルリ子 監督: 山田洋次 浅丘ルリ子演じるリリー3部作の第1作。 (浅丘ルリ子は第48作「寅次郎紅の花」にも登場しますので、本当は4回出演していますが、最終作は別格なので、 やはりリリー3部作と呼んだ方が良いと思います。昭和48年の作品なので、 寅さんもリリーもとらやの人々も皆若いです。 最後、リリーは寿司職人の毒蝮三太夫と結婚して、寿司屋の女将さんに納まりますが、 初恋の人は寅さんかなとか「この旦那より本当は寅さんの方が好きなんだけど。」 とあっけらかんというリリーは、 やはり寅さんシリーズの華ですね!

(第10作)寅次郎夢枕

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(八千草薫); シリーズ4作目。 このシリーズは最初の5作が一括りになっていて、3作目と4作目が山田洋次以外の監督になっています。 今作は、小林俊一氏です。本作の特徴は、葛飾柴又の町内の人達との関わりが大きな要素になっています。 さくらさんが今回も登場シーンが少なくなっています。その反面、町内の人やタコ社長の工場の職員が大挙登場してきます。 マドンナ役は栗原小巻。幼稚園の先生ですが、お綺麗で良く似合いますね。前半が、競馬で大穴を当てた寅さんの凱旋帰郷。 後半が小巻先生のエピソードです。小巻先生との湖でのデート・シーンは最高です。

(第9作)男はつらいよ「柴又慕情」

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(第9作)男はつらいよ「柴又慕情」

(吉永小百合);ほら見なよ、あの雲が誘うのよ、それだけのことよ。 世間的には大人気らしいのだが、個人的には吉永小百合に親しみも畏敬の念も抱かない。マドンナとしても、 それほど光っているとは思えない。むしろ珍重すべきは二代目おいちゃんの松村達雄の軽みではないだろうか。 また、最初に歌子たちと寅が出会うまでの流れも秀逸。しかし、例によって柴又で再会した後の展開は、 前半ほどには心を浮き立ててくれない。トータルで見て、十分に面白いんだけどね。傑作と呼ぶには何かが足りない気がする。