遺作展の資金

画廊探しの前に、
まず、資金をどうするか、、を
考えました。
それが大きな問題です。
画廊の借り賃。
絵を運ぶ運賃、額装する料金。
お知らせのハガキ代、、、etc.
他の人の、遺作展も
見に行きましたが、
そこの場合、遺族の方がひらき、
ご本人の絵を売っていました。
三井さんは、自分の絵を
人にあげたり、売ったり、は
しない人でした。
私のところには、三井さんの原画らしい
原画はありません。
あるのは、絵本、手紙、はがきに描いた絵だけです。

なので、彼女の絵を売ることは、
ありえません、、、
色々考えて、バイトでもするか?とか、、
でも、それは何か違う気が、、、
で、考えた結果、
それなら、私の絵を代わりに
売れないだろうか、、、?と考えたのです。
(ずうずうしいけど、一応絵の関係の仕事でもあったし)
売って、資金の足しにできないか?と。
で、検討した結果、
銅版画なら、描いた絵を、何度か刷れるし、、
と思い、銅版画を習おう、、と決めました。
そして、銅版画教室に通いはじめたのです。
(この辺、ちょっと突飛ですが、、、)
それが、ちょうど1年前のことでした。

画廊をどうする?

同じバレエ仲間に、
テンペラ画の画家、Mさんがいます。
その方が、西荻窪の喫茶店で
絵の展示をするので、見に行きました。
こんな方法もあるんだ、と思いました。
彼女が、以前西荻窪のMADOという
画廊で2人展をやった、ということでした。

MADOのことは、前から知っていましたが、
アンティークな感じの画廊で、
高いだろうな、、と思っていました。
資金面が心配だったからです。
Mさんが言うには、
「手順としては、まず画廊を決めて、
予約取っておいた方がいいのでは、、」
とのことで、、
そうか、まず画廊か、、と。
どこか、安い画廊はないか、、と
画廊探しを、始めました。

絵本展

フレーベル館のSさんは、
エネルギッシュな、すごい人です。
私は画家の友達の、
絵の個展等には、
色々行ったことはあっても、
遺作展、、って、
実際にどうやってやればいいのか、、、
全く、見当もつかなかったのです。
でも、Sさんが色々アドバイスくれました。
「始めは、色々な絵本展に行って、
それに混ぜてもらって、
絵を少しづつ展示するとこから、
はじめては?」
との、アドバイス。
教えてもらったグループの展示を
見に行き、そのあと、
混ぜてもらえないか、等
お願いしたりしたのですが、
結局それは、
かないませんでした。
全然関係ない人が、入るのも
難しいでしょうし、、、
なんか、私の思っていたのと
違う気もしました。

はじめのきっかけ

2015年もあけて、
1月ももう半ばを過ぎてしまいました。
2013年のことです。
前から知り合いだった、バレエ仲間が、
色々話してみたら、
なんと、フレーベル館の編集さんだった、
とわかったのです。
絵本とか、子供の本を出している出版社です。
驚きました。
そのSさんに、絵本をかいていた
友達の遺作展やりたい、、という
話をしました。
すると、色々アドバイスしてくれました。
そして、フレーベル館から出ている、
三井さんの絵本を調べてくれ、
「かくれんぼ」が、まだ残っていることがわかりました。

で、それを分けてもらうことになりました。
とりあえず、10部分けてくださいました。
それがきっかけです。
そういう人に出会ったことで、
前からず~っと思っていた、
「いつか遺作展をやりたい!」が、
やっと、具体的に動き出したのです。