学校訪問

暫くぶりの更新となりました。
すっかり寒くなりましたね。今日は温かかったですが。
昨日、千葉市獣医師会の会務の一つである学校訪問に行って参りました。
5、6年生の飼育係の児童たちに「飼育指導」のお話をさせていただきました。
ウサギさんの飼い方や病気について45分間もの長時間を一人で話ができるのだろうか?と正直不安に思っておりましたが、子供たちの活発な質問のおかげで、あっ!という間に終わってしまいました。
子供たちからの質問は、ウサギさんを飼育されている方にも疑問に感じることかと思いますので、その一部を紹介します。
Q. ウサギに多い病気は?
A. 毛球症や食滞といった食べ物が胃の中に溜まってしまう病気は多く、歯の病気も多いです。これらの多くが不適切な給餌が原因となっていることが多いです。ただ適切な食餌管理をしていてもなってしまう子もいます。
Q. 野菜や青草は与えた方がいい?
A. 牧草が十分で、適切な量のラビットフードを与えていれば、特に与えなくてもよいです。
 多少であれば与えても大丈夫ですが、主食を生野菜などにはしないでください。
Q. 体調が悪く、嘔吐しているかもしれない。
A. 基本的にはウサギさんが吐くことはないです。
 胃の入り口の筋肉が異常に発達しているためです。
 余談ですが馬もそうです。(単胃の草食動物という共通点がありますね。)
当院ではウサギの診療もおこなっておりますので、お気軽にご相談ください。
お邪魔した小学校は美浜区でしたが、来年の3月で統合廃校だと伺いました。
少子化、千葉市の財政難、社会的な問題を目の当たりにした一日でした。

謎の生命体、解剖中…。
子供の好奇心、どんどん伸ばしてあげたいものです(^-^)