春の嵐の中で

 4月3日 激しい雨風の中、ボランティア活動資金を稼ぐためやっているメール便の配達途中、バス通りの車道を雨に濡れながら裸足であるいている幼児を発見しました。
 周囲を見ても家族の姿やドアの開いている家や車は見当たりません。通る車は一寸減速するだけで何台か通過して行きました。幼児はふらふら歩いていてとても危険な状況でした。
 見かねて、話しかけても1歳過ぎ位か会話が出来ません。髪は濡れ裸足で冷たそうなので抱き上げて傘の中に保護しました。駐車していて在宅と思えるお家のインターホンを3軒ほど押しましたが反応が無く困り果ててしまいました。風雨は強くなるばかりです。丁度その時2軒ほど先のお家の玄関が開き若い男性が出てこられたので急いで声をかけました。
 このお子さんは何処のお子さんかご存知ありませんか?とお聞きしましたが分からないとのことでした。事情を話すと、とても協力的でとりあえず子供を家に入れて警察に相談しましょう言って貰えたので大変助かりました。地獄に仏とはこう言うことかと思いました。感謝”110番で警察に迷子発見と電話を入れて場所等を説明中に傘もささずに走ってくる女性が見え、直ぐお母さんと直感しました。お母さんであることを確認の上、警察にお母さんに会えたと報告して電話を切りました。その後、風雨が激しいので傘をさし掛けてお家の門前までお送りしましたが何度も何度も繰り返しお礼の言葉を言われました。当然のことをしたまででなのでかえって恐縮しました。
 どうやら、お母さんが下の子の面倒を見ていた一寸した隙に一人で外へ出たようです。住宅街の中のお家から表の幹線道路まで100メートル近く有り、正直ビックリしました。
 子供は地域の大事な宝です。ナルクは子育て支援にも力を入れて居り、私にも同じくらいの年齢の孫が居ます。お母さんの心配を思うとお役に立てて良かったと思いました。子供は地域の皆で見守りましょう。
 風雨の中傘もささずに探し回ったお母さんとお子さんが風邪など引かずに元気に過ごして欲しいと願うばかりです。