直感を信じる

20年前のある暑い日。
検査入院をする母を病院まで送りました。
「ボディースーツ(コルセットみたいな下着)買って来て。」と言われ、おつかいに。
ですが、母のサイズの在庫がなく買えませんでした。
病室に戻って、当時2歳だった娘と3人でしばしのんびりした時間を過ごす…。
買ったばかりのCDラジカセで音楽を聞こうとしたけど、何故か音が出ない。
故障かね〜、使えないなら仕方ないね〜、と話しながら、
飽き始めた娘をからかい始めたの。
「だって面白いじゃん。」って母が。
ママ大好きな娘は、私が母とくっつくとヤキモチ妬いて騒いだ。
それが面白いらしく、母は私の手をギュッと握った。
ふと「何か最後みたいで嫌だな。」そう思った。
夕方、つまらない用事で「今日は帰るね。また明日来るね。」と言って病室を去ろうとすると、
娘は廊下に出てから何度も何度も病室に戻り「バイバーイ!」って言ってた。
母が亡くなったのは、その夜です。
あの直感…。
間違いであって欲しかった。
娘が何度も戻ったのは最後だったからなのね。
CDラジカセは後日修理に出したけど、問題なしで戻って来ました。
この時から、自分の直感を信じてる。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です