先日、持込でDynabookの修理依頼がきました。
内容は、PCが起動しない+異音がする、というもの。
パソコンを受け取り、画面の蓋を開けると・・・根元から「バキッ」という音が。
バキッ!?
超精密機械から聞こえてはならない音が。
・・・ヒンジが壊れてないか、これ。。
お客さんも壊れている事をご存じのようだったので、キニシナイキニシナイ。
気を取り直して、PCの電源を入れてみると、確かに異音がするし、起動しない・・・。
メーカーのロゴから、一向に動かない・・・と思いきや、
『IDE何とかが見つかりません。』
と画面に表示された。
ははーん、HDDが逝ったな、これは。。
状況を説明し、了承を得たところで、修理開始。
Windowsが入っている別のHDDを取り付けて電源を入れると、
異音もしないし、ちょっぴり起動。
やはりHDDだった、と一安心も束の間・・・大問題が発生。
このPCって、HDDにリカバリ領域を持ってるんじゃないのか・・・?
WEBで調べてみると、やはりその様だ。
元のHDDはクラッシュしているため、領域を取り出すのは不可能。。
もしかしたら、リカバリディスクを作っているかも!?
お客様に尋ねたところ、作っていないらしい。
うーむ、、OSはいいとしても、ドライバは探さねばなるまい・・・
ってことで、10時間近くかけてドライバを探し、無事にインストール終了。
時間がかかった理由は、オーディオのドライバ。
ドライバを入れようとすると、途中でブルースクリーンになる。
セーフモードでインストールすると完了するが、通常モードにするとブルスク・・・。
ムキーとなりながら、何とか適合するドライバを探し、インストールできたのが、夜中の3時。
すげー。仕事した。がんばった、自分。(ノ∇`)タハー
さー、問題なのは、パソコンの筐体。
依頼は受けていないが、修理したいなぁ、、ってことで、修理決行。
ディスプレイ蓋を開閉するたびにバキバキと音が・・・。
筐体を分解してみると、、ディスプレイとPC本体を繋いでいるヒンジ部分がおかしい。
明らかに、ヒンジの軸受け部分が欠けている。欠けているぞ・・・なんだこれは(;・ω・)
正常
軸受け皿欠け
“パソコン” “ヒンジ” “故障”で検索すると、出るわ出るわ東芝dynabookの文字。。
どうやら、この故障は頻発しているようだ。
しかも、様々な型番で。
ははーん、再設計無しのマイナーチェンジを繰り返しているな?
何十回、何百回、下手すれば何千回も開け閉めするのに、こんな貧弱な構造で何年も保つわけがあるまい。
(1日6回の開閉を365日、5年間と仮定すると・・・6×365×5=10,950回)
大丈夫か、東芝・・・。
もしや、、早く壊れるように設計して、買い換えを進めたいのかなぁ。
何はともあれ、原因もわかれば修理も簡単ってことで、受け部分を無理矢理修理し、今回の修理も終了。
☆修理費用☆
合計:15,000円
内訳:10,000円(時間制工賃2時間・・・特別料金)+5,000円(HDD代)
★お勉強★
・リカバリ
OSの挙動がおかしくなった場合に用いる最終手段。全データを工場出荷状態に戻す、いわゆる初期化。
メーカー製パソコンを購入すると、メディアとして提供されるか、HDD内にリカバリ領域を持つ。
HDD内に領域があるパソコン場合、リカバリディスクを”作成できる”可能性が高い。
説明書に『購入直後に必ずリカバリディスクを作製する』旨が記載されているが、
最近は説明書を読む人が少ないため、作製しないままの人が多数を占める。
その場合、HDDが死んでしまうと・・・後はご想像にお任せ。(;・ω・)
・ドライバ
リカバリディスクが無い場合、手動でドライバをインストールすることになるが、
この作業は困難を極める。
とてもではないが、パソコンを自作するレベルの人じゃないと無理。
まず、ドライバをWEB上で手に入れる必要がある。
ドライバを提供していないメーカーが大半であり、その場合、マザーボードの型番から追跡を
しなくてはならない。
マザーボードチップセットのドライバをインストールしても正常に動作する事は稀で、さらにさらに
ドライバを探す旅を続けなくてはならない。
何となく楽しい地獄の旅・・・笑
パソコン修理・回収・中古販売してます♪
http://pctechnica.info
満身創痍の中HDDだけにハードな作業お疲れさまです◎
タコパワーで復活期待しておりやすと
今日のお昼は、タコライス!
(Carkeysさんで買ったレトルトのやつ)
今日も元気にアクセスランプ フル点灯!