女性のネットワークの広さとコミュニケーション能力の高さには
学ぶべきことがたくさんあります
その能力は子どもの頃から開花し
少女期 青年期を通して磨かれます
言葉によるコミュニケーションとスキンシップ
これが相手との距離を縮めるのです
初対面でもすぐ打ち解ける 深い部分の話が時間をかけなくてもできる
感情の言語化が上手いのです
男性はそうはいかない 感情を言葉にできる人は少ない
情報や事柄 知識 思考は上手に言語化できるのですが 感情の言語化は下手です
この違いが 他者との間の垣根を取り払うのに時間がかかるのだと ワタシは 見ています
もちろん男女それぞれに例外はありますが
そしてネットワーク作りの上手さ
高いコミュニケーション能力で草の根的にネットワークを作ります
子供が生まれればママさんどうしで あるいは自治会 町内会で 地域のサークルで 趣味の集まりで
男性が企業に勤める長い時間の間に 女性は広く深くネットワークを作ります
何かあっても助けてくれる人がいる 困った時は相談相手がいるのです
人とネットワークを作るのに欠かせないこの技術
男性は見習う必要がありそうです
今までは男性の経営者が圧倒的に多かったのですが
それは男性が財力や権力を求めた結果でしょう そのためにたくさんの争いが起きた
女性は平和的です 争いは好まない 力ではなく言葉で解決する
弱肉強食ではなく 共存共栄のビジネスモデルが
ワーカーズなど共同労働の仕組みに見出せます
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「共同労働」を選ぶということ③
いろいろな仕事を経て現在
会社組織で人にちゃんと使われるといういい体験をしたこと
その経験から自営業できちんと人を使うことができたこと
でも他人と共同して仕事ができなかったこと
その原因は自分のコミュニケーション不全にあったこと
カウンセリングと心理療法で コミュニケーション不全が完快した現在
他者と関わるという体験をしたいと強く思っています
メンバーの全員が出資者であり労働者という 上下関係のない横並びの関係
使用者も雇用者もない 経済関係を伴う 一番近い他人どうし という関係です
(普通なら「家族同様の関係」というのでしょうが ワタシの場合はこの表現が一番ピッタリします)
仲良しだけではできない シビアな関係です これを体験したいのです
もちろん生活がかかっています せめて年金分は稼ぐこと が必須となります
「共同労働」を選ぶということ②
残った音響機材でイベントの企画・制作の仕事を始めました
面倒を見ていただいたのはジャズヴォーカリストで司会もこなす保護士のテーラーTさん
使わなくなったワンボックスカーをくれました これが機材車になります
県内各地から都内まで仕事で走ります
広告代理店の仕事もやりました チラシやパンフレットの企画制作 ミニコミも発行
やがて住んでいたアパートが取り壊されるというので
田舎暮らしの本に逆広告
誘ってくれる方がいて 南房総へ引越します
そこでミニリゾートの開発を手伝う予定が 主宰者が大怪我で計画は中止
仕事の当てもなくなったのです
そこに声をかけてくれたのが主宰者にログハウスの材料を提供していた材木店の主人Wさん
二人目の人生の師です
古くは日本犬からシベリアンハスキーのブリーダー
キャバリアキングチャールズスパニエルでインターナショナルビューティーチャンピオンを完成したケンネル
といえばケンネルの格が分かると思います
Wさんに勧められてブリーダーを始めます
引っ越した直後に飼ったシベリアンハスキーの交配に
かつて自分が飼っていたハスキーを紹介してくれて仔犬を産ませます
命と関わる仕事 生死に立ち会う
それはとても充実した時間でした
セミナー「共同労働で仕事おこし」②
セミナー2回目となる今日は
「食のワーカーズ」からの体験報告
ワーカーズコレクティブ千葉県連の報告の後 二つのワーカーズからの報告
ワーカーズ「San」は稲毛区にある生活クラブ生協でデリカ部門の製造販売を行う事業
設立1年半ほどの間に得た体験は瑞々しいものです
方や20年以上の歴史のある企業組合ワーカーズ菜の花は新松戸地域で弁当惣菜を製造販売しています
地域の住民に「私の命」と言われるほど頼りにされています
独居の住民高齢者に 一人ひとりに合わせた献立を届ける心遣い
どちらも生活クラブ生協という母体があることで
初期の固定投資はほとんどなかったことでしょう
これはとても恵まれていると言えます
長い時間をかけた女性の消費者運動と ネットワークづくりの成果が現れています
ここが男性には真似のできない部分かもしれません
「共同労働」を選ぶということ①
なぜ立ち上げるのが自営業や株式会社ではなく企業組合 ワーカーズ なのか
少しお話をしておきます
ワタシは理容店に生まれました 自営業です
親の世代では 人づきあいが苦手という場合 職人になるという道があったようです
父親は無口で癇癪持ち 頑固で偏屈 コミュニケーションの取れない人でした
会社勤めなどのできる筈もなかったでしょう 職人の道へ
養女で理容店に入った母親と結婚 技術を教え込まれたそうです
人を雇うこともなく 家内制自営業
その環境で育ったワタシですから サラリーマン生活もそう長くは続きません
定時制高校に通いながら工員やアルバイトを転々
友人に誘われて生協職員に
幸いにもここでいい上司に恵まれ 上司と部下の関係を学びます
若さに任せて生意気盛りのワタシを よくも適材適所に使ってもらったものだと 今にして思います
人生の師とも言える人に出会い
広報に必要なノウハウーー取材の 仕方、記事の書き方、見出しの付け方、写真の撮り方、現像、焼き付け、印刷版下の作り方ーーを教え込まれました
その後脱サラ
どうしてもやりたかったライブハウスを始めます
アマチュアを集めてコンサートを企画・制作していたので 周りにはたくさんの仲間がいたのですが
一人で始めることに 何の疑いも持ちませんでした 誰かと一緒に など考えもしなかったのです
当時はカラオケ全盛期
階下のカラオケ店は大にぎわいでも ライブハウスなど誰も来ない日々
それでも何とか経営を続けますが 3年を待たずに行き詰まり閉店
音響機材だけが残りました
セミナー「共同労働で仕事おこし」①
セミナーが始まりました
今日は初日
受講生として参加するのは このセミナーが久しぶりです
主催者側の方々が参加されています これからの講師陣です
毎年夏の団地のお祭りでMCをしているSさんは
ワタシが音響の仕事で長い間お世話になっていますが
この主催団体「共同労働の協同組合ネットワークちば」の代表
ワーカーズコレクティブ千葉県連合会
日本労働者協同組合連合会センター事業団東関東事業本部
ワーカーズコープちば などの面々
初回は他己紹介のあと 協同組合の概要を学びます
協同組合の成り立ち 歴史 国内の状況…
一般の参加は少ないものの 発言が続きます
特徴的なのは男女の発言の違い
男性は資料のワーカーズを所轄する法的整備が整わないことについての発言
女性はDVD『ガイアの夜明け」のワーカーズの実際の事業の進展がどうなったのか
どこへ行けば仕事に参加はできるのか 求人情報はどこにあるのか に興味を示します
男性が企業だけの関わりで人生の大部分を生きて来たのに対し
女性は地域のコミュニティにしっかりと根づき 人脈も広い ネットワークが豊富
この違いは起業の仕方やスピードに 大きな違いをもたらします
男性は起業の前にネットワークづくりから始めることになります その分時間がかかるでしょう
第2回は2月8日(金)18:30〜20:30 実践編1「食」の仕事おこし
ワーカーズコレクティブ千葉県連合会と各ワーカーズの報告です
皆さんもぜひご参加を‼
共同労働で仕事おこし
ちば市民活力創造プラザで開催される連蔵セミナー
「共同労働で仕事おこし」
http://blog.goo.ne.jp/network_chiba/e/1250652ecbd4f12aadb4d428af33c870
に受講を申込みました
普段はここに勤務しているのですが 今回は受講生です
たくさんの人たちが受講してくれることを楽しみにしています
実はこの場で人探し 人集めをしたいと思っています
講師陣は名だたる方々ばかり
皆さんもぜひご参加を‼
設立資料を作る
中央会からいただいた書類のひな形を見ながら
設立趣意書を作り始めます
イメージを文字にすることで いっそうそれは強固になります
ワーカーズ設立には理念が大切 と言われていました
何か特別な 崇高な理想を描くのかと それがなければ立ち上げてはいけないのかと
当時は結構反感を持っていたのです
今はそれが整理されて文字になります
地道に事業をやり 地道に稼いで 真っ当に税金を払い
普通に暮らしていける収入を得たい 年金ぶんの収入を得たい
これがまさに事業の理念です
年金制度の崩壊は ワタシが20代の頃に年金課の友人から聞きました もう30年以上も前のことです
それが今 現実のものとなっている
自分の暮らしは自分で守るということが 目の前に迫っています
高齢者だけでなく若者にも同様に この不安は襲ってきます
社会的弱者にはなおさらです
何とかして事業を立ち上げ 成功させたいと 強く思います
千葉県中小企業団体中央会へ
明日の種で教えていただいた千葉県中小企業団体中央会に向かいました
設立の相談から登記までの一切を支援していただけるということ
相談員のSさんは山ほどの資料をくださいました
設立時の出資金額など 具体的に話してくれます これは今までに相談した中では初めてのこと
お金のことになるとどこでもあやふやで 釈然としなかったのです
ストレートに話ができるというのは 信頼できる組織だと思います
中央会への入会金も 会費ももちろんこれぐらいかかります と先に言ってもらった方がいいのです
今まで遠くにあった事業の立ち上げのイメージが これでぐっと近くになりました
何をどう準備していけばいいのか 自ずと見えてきます
設立趣意書を作り始めます
ひな形を参考に
名称を考えるのも楽しい作業です
仮に「食の環」にします
かつて南房総で田舎暮らしをしていた頃 地元の農家から自給野菜を仕入れて
習志野市 船橋市あたりまで行商していました
自給野菜です 晩生の在来種ですから病気にも強く味も濃く美味しい品種です
農家では当然ながら出荷用と自給用を分けて栽培します
自給野菜の畑は 土がふかふかです 有機肥料がたっぷり入っているからです
そこでは健康で美味しい野菜が採れます
都市部ではこれが喜ばれました
味の違いは分かってもらえます
ここでの屋号を「やさい いのち ちから」と名付けていました
野菜の命の力をいただいて 自分の命の力にする という命の循環をイメージしました
食の環 とは 命の循環でもあるのです
企業組合 明日の種を訪ねて
花見川のサイクリングロードを 区役所を見ながら過ぎたところに その施設はありました
新しい建物のドアを開けると 忙しく働く女性スタッフ 厨房の奥には板前の男性
社長のKさんは食事中でしたが 快くワタシを迎えてくれます
佐倉市でワーカーズの立ち上げ準備中にお義父様の会社の経営を任され
会社に隣接する土地にこの施設を建てたのです
お義父様は先進的に障がい者雇用を進めて来られた方
その意志を受け継いで この施設も1階は社員食堂を兼ねたレストランに
2階は電気製品のリサイクルなどの作業場
お話をしている間にも障がい者施設の方が見学に打ち合わせに訪れます
こうして現場を見ることは どんな話を聞くよりも 学ぶことがたくさんあります
事業を立ち上げる上での覚悟の仕方 腹の括り方 言葉にならないパワーを吸収できる気がします
関わる人たちの動き 表情 すべてが学びです
今度はランチを食べに伺う約束をして
この施設を後にしました
自分のやりたいことをカタチにする イメージをより強固にする
それができた気がしました