こんばんは。
もう1月も終わりに近づいていますが、今更ながら本年もどうぞよろしくお願いいたします。
幕張での生徒募集はまだ行っておりませんが、1年前から都内での音楽教室や学校吹奏楽部巡りは再開しています。
やはり現場は楽しいですね。
今年は新たに2人の生徒さんを迎えることが出来ました。
新しい生徒さんが来てくださると、私も初心にかえることが出来て良い刺激になっています。
今日は突然ですが、練習がつまらない、楽しくないと感じている生徒さんについて、思う所を書きます。
私がフルートを始めたのは、音大の時の仲間の中ではかなり遅く、中学校3年の時です。普通は小学生の時から始めるものなんですって。その事を知ったのは大学生になってからです。
遅くから始めたと微塵も思っていない私は、そりゃノホホンと我関せずでやっていました。
高校の時に吹奏楽部に入ったことをきっかけに本格的なレッスンを受けることになります。
地元の先生だけではなく、音大に行くのであれば音大の先生に付かなければいけないというんで、片道8時間以上かかる東京まで通った貴重な経験の持ち主です。
正直、心の底から嫌でねぇ。
あの頃は苦痛でしかなかったんですが、まさかまさか、その東京でフルート講師なんてやるなんて思いもしませんでした。
そして、嫌々やっていた練習が、今や私の財産になっています。
練習は嘘をつかないとはよく申しますが、嫌だったけど練習しておいてよかったですよ。
フルートは自転車みたいなものです。
最初は修行です。
昨日は音がでたのに、今日は音がでないってことは、日常茶飯事のこと。この時期はイライラすることもあるし、何で自分はこんな難しい楽器を選んでしまったのだろうと後悔することもあります。
でも、自転車と同じように一度乗れるようになったらあとは一生ものです。一度吹けるようになったらあとは楽です。
しかし、自転車と一番違うところは、乗れるようになるまでにはそれなりの努力が必要なんです。楽な道のりではありません。
私のように嫌々練習することもあるでしょう。
でもこの苦労は、絶対自分の為になります。現に今は、フルートが楽しくて仕方がないのが良い証拠です。
やっぱり、パッと出された楽譜を、スラスラ吹けるってのは楽しいです。
これはあの時、嫌々練習をしたからこそ。
…と思っている先生はたくさんいらっしゃいます。やはり講師は、自分が受けてきたレッスンを再現したがります。それしか知らないからです。そして、それが最善の方法だと信じています。成功例がここにいるからです。
でも、私の生徒さんたちには、嫌なことはやらせません。それは、私が苦労した理由が機械的な練習ばかりをしていたからということに気がついたからです。
好きな方は好きらしいのですが、私はどうも同じ練習を淡々とするのは好きじゃないようなんです。例えばタファネルという指の練習をメトロノームをかけて1時間やる…という練習です。
本当はすごく必要な練習で、大人になった今でも欠かさずやっていますが、あれが高校生の多感な時期の私には面白くなくて仕方なかったんですよね。
そこで、色々方法を研究して編み出したのが、今、生徒さんにしていただいている練習方法です。
タファネルを毎日やるよりは効果がすいかもしれませんが、何よりも楽しさを重視しているこの方法は、嫌々練習をしていた私だからこそ編み出せたのかもしれません。
練習嫌いだからって上達しないとは限りません。
フルートの先生の中には、そういった気持ちを分かってくれる先生が必ずいます。
練習が嫌いだからといって、上達を諦めてはいけません。
まず、フルートの練習が辛くなったら思いきって先生に相談をしてみてください。
きっと何か良いアドバイスをくれるはずです。
もし「嫌でもやるしかない」そんな返事がかえってきた場合、その先生はきっと練習が楽しくて仕方がない先生です。
そんなときは、先生の練習方法を聞いたり、どこに楽しさを見いだしているのかを聞いてみると良いでしょう。
何か自分に刺さる言葉があるはずです。
