今の日本のフルート人口は30~50万人といわれています。
どの大手音楽教室にもフルート科は必ずありますし、フルート教室も年々増えてきています。(幕張はまだまだ発展途上だと思いますが…)
総武線に乗るとフルートバックを肩から下げている方をよく見かけるようになりました。
まだまだピアノ人口にはかないませんが、フルートのその見た目と音の美しさと持ち運びの便利さから人気が集まっている様です。
フルート人口が増えていることにより、楽譜の出版や楽器アクセサリーの種類が豊富に販売されていることは、私たち講師にとっても、フルート愛好家にとっても嬉しい恩恵です。
なかでも嬉しいのはフルートのソフトケース。
見た目がかわいいもの、某有名デザイナーとコラボのものなど、多数世の中に出回っています。
今までは真っ黒しかなかったのに、これはすごい進歩です。
ありがたいことです。
さて、一人でのフルート演奏も楽しいですが、ある程度実力がついてくると「なんか物足りないわ」なんて思ったりしたことありませんか?
そんな時は周りのフルート愛好者と一緒に演奏を楽しんでみるのはいかがでしょうか。
一人で何年もやっていると、自分と比べる相手がいないのも手伝ってかだんだん飽きが来てしまいます。
わたしなんか特にそうで、性格が飽きやすいものですから、何か自分自身に刺激を与えないと頑張ることができません
そんなときにおすすめなのが発表会です。
発表会ではフルート愛好家達が自分の実力を思う存分発揮できる場です。
ここでいろいろな方々の演奏を聴くことは、自分の勉強にもなりますし練習の励みになったりします。
私の場合は心の中で勝手にライバルを作り、「負けないぞ~」なんて思って日々練習に励んだりしていました。
他にもう一つおすすめなのが「アンサンブルをやってみる」ということ。
できれば最初は大人数のほうがおすすめです。特に恥ずかしがり屋さんだと思う方は大人数がいいでしょう。
そこでは一人では体験できない空間が体験できます。
周りの愛好者達も自分と実力が同じような方が多いですから、良い刺激を受けることができますし、きっと話も弾むことでしょう。
実はアンサンブルでとても良い勉強になること、それは「音程を合わせる」というこいうこと。
個人レッスンでよくある「先生とデュエット」。
音程も合って気持ちよくなり、「先生と一緒だと上手く吹ける」と思うことはよくありますが、
じつはそれは当たり前です。
先生が合わせているからです。
先生はずっと音楽漬けの青春時代を送ってきたわけですから、音程の高い低いはお手のもの。自由自在です。
音程が悪いと無意識に自分が合わせてしまうまで鍛錬してきています。
それがアンサンブルになるとどうでしょう。先生は参加しないとなると自分たちで何とかしなくてはいけません。
これが良い勉強になるわけです。
実はこの音程の勉強、ソロでピアノと合わせるときにもすごく役に立ちます。
ピアノも1音1音、フルートに音程を合わせてはくれません。
フルートがピアノに合わせるしかないのです。
この時先生は、最初の音程を合わせるためのA(ラ)の音は関与することができても、他の音は曲が流れだすとどうすることもできません。
演奏者がなんとかするしかないのです。
そんなとき、このアンサンブルの経験が役に立ちます。
やっぱり音程の高い低いが分かると、音楽をするには強い味方です。
