前回、前々回で、中途半端な実行力のせいで時間とお金の無駄をした、という私の恥ずかしい話をしました。
もうこんな過ちを犯すまいと心に決めていたのですが、危うくまた同じ末路を辿るところでした。
気づけたのは実はこのブログのおかげだったりします。
ブログは自分のモヤモヤした考えを文章にすることで自分の考えがスッキリしますので、周りに読んでいただくのはちょっと恥ずかしいし、文章力がないので書くのが辛い時もありますが、自分の為にはなっているんだろうと頑張って書いています。
きっと続けていればいつか、悟りを開ける日がくるのかなあ…
さてさて、今のところ私の醜態をさらすだけのブログとなっていますが、私が話をしたいことはそんなことじゃあないのです。
私がお伝えしたかったのは「フルートを勉強している方々、練習の方法を勉強した後、キチンと実行していますか?」という話です。
私が行っているレッスンの大半は「練習の方法を考えるレッスン」です。
結局のところ、週1回、1レッスン30分だけでも確かに上達はしますが、上達スピードはありません。
もしもっと早く上達したい、上達にスピードを求めるなら個人練習は必須です。
しかも「正しい個人練習方法で」という条件付きです。
それを一緒に考えていくのが私のような講師だと思ってレッスンしています。
自分に合った練習方法は一人ひとり違います。
実技ならそれが顕著です。
癖は一人ひとり違いますから、修正するところも一人一人違います。
例えば、「楽器がガタガタしてしまう」というお悩みの場合。
右手の小指の位置を治すだけで済む場合もあれば、立ち方から息の吸い方まで全部直さないといけない場合もあります。
これは実際に先生に見てもらわないとわかりません。
そして改善点がわかったとします。
そこで満足をしてしまってはいないでしょうか。
きちんと実行していますか?
練習方法に関してもそうです。
曲を何回も繰り返す練習方法がいい、低音を大きく出すならこの練習方法がいいのではないかと考え、その時は「ほほう…」と感心しても、実際実行している方はどれくらいいらっしゃるのでしょうか。
実行に移さないと、いつまでたっても今のままです。
もし「上達してないなあ」と感じたら、先生が今まで言っていたことを思い出し、早速実行に移してみましょう。
解決の糸口が見えてくるはずです。
それでも上達しないと感じるなら、担当の先生に苦情を遠慮なく言いましょう。
きっと本気になって打開策を考えてくれるはずです。
アーカイブ | 6月 2015
実行してこそ
中途半端な実行力では良いことは何もないことを、前回書きました。
私の哀れな体験談までつい書いてしまい、お恥ずかしい限りです。
私は最近仕事で使うからと言って本をたくさん読んでいます。
ここまでの実行力は良いでしょう。
今までの私なら「仕事で使うから、本を読まなきゃな…」と思うだけで終了していましたから。
ところが前回お話した「行政書士 中途半端実行力で大損事件」が、このままの私の生活ではリメイクされそうな事に気が付きました。
本を読んでいることに満足してしまって、目的である仕事に生かすということを忘れてしまっていたのです。
これでは行政書士の時と同じ、中途半端な実行力発揮で、また膨大な時間を無駄にするところでした。
本から得た知識は実生活に生かしてなんぼ。ただインプットするだけでは役に立ちません。
インプットした分の何倍もアウトプットして初めて自分の役に立ったと言えます。
行政書士の時はインプットの段階で挫折し、アウトプット(試験を受ける)すらできませんでした。これは本当に時間とお金の無駄すぎます。
今回も危うくあの末路をたどるところでした。
情報を集めることは、媒体は本であれネットであれ、実生活に生かされてこそのものです。
情報を仕入れるだけで満足せず、実行してこその情報です。
ではここでやっと本題。
次回はこのことをフルートの練習に例えて考えてみます。

中途半端な実行力
子供って、「思い立ったら即行動!」の力が強いなあと思います。
私が皿を洗っていようが、トイレで踏ん張っていようがお構いなし。
やってほしいものは今すぐにやってほしいし、やってもらわなければ泣くぞ、と言わんばかりに大人を攻め立てます。
その実行力、感服いたします。
私も便乗して「〇ーパーカップ食べたい!今すぐ食べたい!買いに行ってやる!!」と財布を手に取るものの
「でもな…300カロリー以上するしな…一番近いコンビニで買うと120円ちょっとするけど、駅近くの100円均一ショップだと108円でお得だしな…あっちまで行くのめんどくさいな…」
と余計なことを考えてしまい結局行かない。
てんで実行力なしです。
最悪なのは中途半端な実行力です。
確か私が大学を出て少し経った頃。
音楽だけでは食べていけないと感じた私は、なにか手に職をつけたいけれど何をしたらいいか分からず、「そうだ、資格を取ろう!」と思い立ち、自宅でも開業できるといわれている行政書士に挑戦してみようと思い立ちました。
行政書士の試験科目は
・憲法
・民法
・行政法
・商法
・基礎法学
これだけ見てもたくさんあるのに、一般知識として
・政治、経済、社会
・情報通信
・個人情報保護
・文章理解
があります。
大学で法律の勉強をしてきtならまだしも、私のように実技系でしかも机に向かう勉強をしてこなかった人では並大抵の努力では到底合格することはできません。
なんという無謀さなのでしょう。
しかしそこは若さゆえの勢いと自信からか、私は〇万円もする通信教育教材を一括購入。
さてやるぞとたくさんの教材を目の前にし、最初の科目「憲法」から勉強を始めました。
最初は新鮮ですしモチベーションも高いので楽しいんですよね。
どんどんはかどります。
次の民法もなかなかおもしろいもので、実生活に置き換えて楽しく勉強していました。
雲行きが怪しくなってきたのは行政法から。
実生活に置き換える事例が少なく、無理やり置き換えてもリアリティがない。
そのうちなんだかすべてがめんどくさくなっていき、そのままフェイドアウトしてしまいました。
あの教材は今はどこへやら…
私の実行力は最初だけだったようです。そこまでは良かったんですが…
これではただのお金と時間の無駄ですよね。
やってみてダメだったら直ちに撤退する勇気も必要ですが、私のこの場合はちょっと撤退するのが早すぎました。
せめて全部勉強してみてからでも遅くはなかったかな、と思います。
こんなに早く諦めるなら、中途半端な実行力なら必要なかったですよね。お金の無駄です。
実は「中途半端な実行力はいらない」と学んだはずなのに、気が付いたらまた中途半端な実行力を発揮してしまいつつあることに気が付きました。
それはまた次回にでも。
1つのことを突き詰めている方を見ると元気が出る
こんにちは!日本列島、南の方はもう梅雨入りのようですね。
そういえば気づけばもう6月なんですよね。
5月があまりにも暑い日が続いたもんですから、梅雨がまだ来ていないのをすっかり忘れていましたよ
私は未だに子供を保育園へ送るとき自転車を使っていて、私は「まだまだイケる!来月まで大丈夫じゃないか」と思っているのですが、周りから「もう自転車は辞めたほうが…」という声がチラホラ…
そのくらいお腹が目立ってきたんだと思いますが、先週末に我が子にも「もうそろそろ、自転車お休みにしたら?危ないよ」なんて言われ、「知らない間に子供は成長したなあ…」なんてウルウルしています。
さて、最近の生徒様の状況というと、11月の大人の発表会へ出演予定の方は曲目も決まり、「さあ来月から代講の先生の元で本格的にレッスンを開始するぞ!」というお気持ちでいることと思います。
発表会に出ない方も、それぞれで目標を決め、私もちょっとづつプレッシャーをかけていますので(私が復帰した時の上達っぷりを楽しみにしています、とか言ってます)モチベーションは高くなっているのでしょうか。いや、高くしていただかないと困ります。
最近は「モチベーションの保ち方」について私なりの考えをブログでお話させていただいています。
フルートを練習するにあたり、やはり音楽は繰り返しの練習は欠かせないものです。
これはどの分野においても同じことが言えるはずです。
今朝、主人とTVを見ていたら、「一筆で龍を書く芸術家」という方が紹介されていました。
その作品は躍動感ある、まるで生きているような力強い作品でした。
それをたったの15分で描いてしまうのだそうです。
「15分で出来るなんて、結構簡単に出来ちゃうの?」なんて思う方もいるかもしれませんが、ここまで書けるようになるまでに何百、何千もの時間と、何万枚もの紙を犠牲にして得られた成果だということを忘れてはいけません。
この犠牲が今の成功をもたらせてくれているんだろうと想像がつきます。
そして本当に好きでないと、続けることはできないですよね。
このように一つのことを徹底してやっている方を見ると、なんだか自分も元気をもらえます。
一つの分野の仕事を全うする方、一つの趣味を突き詰めて長年やっている方、家事を毎日こなしている方、そういう方々の話を聞かせていただけるおかげで、私は「今日も頑張ろう!」という気になれるようです。
わたしは「日々のマンネリの打開策」の手持ちが少ないようで、実はしょっちゅうモチベーションは下がっています。
まだまだ研究のし甲斐がありそうです。

色々な先生の意見を聞くことは自分のレベルUPに繋がる
こんにちは!
今週は雨が多いようですが、いよいよ梅雨入りですかね?
晴れているのも良いですが、雨もなかなか楽しいものです。
何より、子供が水たまりではしゃぐ姿を見ると、洗濯ものは乾かないけど雨もなかなか良いもんだな、なんて思います。
さて、今月いっぱいで私は産休・育休に入ることになり、代講してくださる先生への引継ぎもひと段落しました。
生徒様の温かい御心づかいで何とかここまで無事に乗り切ることができました。
ありがとうございました。
長年、私と苦楽を共にされてきた生徒様ですと、代講の先生を経験されるのは2回目の方も多くいらっしゃいます。
私は5年ほど前にも、産休・育休で代講を立てているからです。
実は私が復帰した時、ある生徒様が「先生と代講の先生が言っていることが違うので、ちょっと嫌だった」という話を伺いました。
確かに先生も人間、人も違えば性格も考え方も違います。
そして「言っていることが違くて、とても戸惑う」という経験は私も過去にあります。
私は大学時代、約2年くらい、同時期にダブルレッスンを経験したことがあります。
その時に演奏スタイルについて、各々の先生の言っていることが真逆で「どうしよう…」と悩んだことがあります。
A先生は「身体を使って曲を演奏しなさい」
B先生は「演奏中は動くな!ブレスコントロールだけに集中しなさい」
A先生は「これはヴィヴァルデイ作曲です」
B先生は「ヴィヴァルディではありません。本当はシェドヴィルという作曲者です」
など、その違いは沢山ありました。
でも結果的に、「どうしよう…」と悩むキッカケをくれたことは間違いがないですよね。
悩むということは、勉強するキッカケになっているということで、自分にはプラスなことです。
もし食い違いがなければ、そのことで考えたり調べようと思うことは一生なかったかもしれません。
世の中の楽器の先生の中には「自分以外の先生に教えを乞うてみたいなら、私の元を去ってから行け」という先生がいらっしゃいます。
そのお気持ち、私が先生になってみてすごくよく分かります。
それは過去の私のように、生徒が悩むのが目に見えているからです。
せっかく自分が丹念に指導してきたことが、ちょっとした生徒の迷いで崩れてしまうこともあります。
それが怖い、ということもあります。
でも長い目で考えてみれば、そうやって生徒が思考錯誤することは、決してマイナスばかりではないと思うんですよね。
むしろ上達への選択肢が広がって、生徒にとっては「選ぶ権利」が発生し、それがまた練習への意欲に繋がると思うのです。
今回の私の生徒様の場合、代講は5か月という短い期間。
しかももしかしたらもう一生、こんな機会がないかもしれません。
ご自分のフルート演奏のレベルUPに一役かってくれることを期待します。

忍耐を楽しむ
私がひそかに憧れを抱いている先生がいます。
それは、私が講師で行っている音楽教室の大先輩、ピアノの先生です。
先生はピアノ講師としても演奏家としても活躍していらっしゃり、その他に着物の着付の先生もされていて、いつも姿勢はピンッと伸びていらっしゃり、その品の良さがあふれでていらっしゃいます。
見た目も憧れの理由の一つですが、先生のすごいところは、少しでも空き時間があればすぐにピアノに向かい練習しているところ。
なので稼働の曜日が被っていても、練習室に籠っていらっしゃるので、なかなかお話しできません。
先日久しぶりにお会いできたので色々お話を聞く機会に恵まれましたが、そのお話がまた私のモチベーションUPにつながったので、ここでご紹介したいと思います。
「先生は隙あらばいつも練習なさっていますよね。」
「管楽器の伴奏やら合唱の伴奏やら自分の演奏やらで、毎月何かしら新曲を譜読みしている状態。この歳になってもこうやって演奏の依頼があるということは、とても喜ばしいことよね。」
「やはり毎日なさってるんですか?」
「練習できない時もありますが、やはり弾かないと落ち着かないですね。」
「練習のモチベーションが下がることはないのですか?」
「それはもちろんあります。でも、私はそもそも練習が好きなんです。繰り返し練習することで確実に自分の身になることが分かっていますから。
人はこれを<忍耐>とか<努力>とか言いますけれど、私は「耐えなきゃ!」とか「私、努力してるわ」と思ったことがないんです。
練習していれば絶対うまくなることが分かっているので、それを楽しみにしている、という気持ちで練習しています。」
「上達の秘訣って何ですか?」
「どの楽器にも言えることだと思いますが、それは繰り返すこと。私はピアノしかやったことがないから他の楽器のことは詳しくは分からないけど、ピアノはひたすら反復。反復が物をいいます。
ピアニストは練習好きばかりで、あまりに練習しすぎて、腱鞘炎になったことのないピアニストなんているのかしら?と思うくらいです。」
先生とお話して学んだことは「忍耐を楽しんでいること」。
先生の日々行っていることは、本人はそう思っていなくても「忍耐」「努力」だと思うのですが、自分自身がそうは思っていません。
それよりも「これをやれば上達する」という未来の自分を想像して、ワクワクしながら!?練習されていることが上達と長続きの秘訣なのだな、と思いました。

モチベーション維持には目標設定
WELL MUSIC ホームページはこちら!
http://well-fulte-music.jimdo.com
こんにちは!
先日の関東地震はびっくりしましたね…。
ちょうど私と娘は2人で入浴中で、びっくりして急いで浴室から出ました。
「裸のまま生き埋めになりたくない」と、急いで服を着てTVを見たら、津波の心配がないということでホットしたわけですが、そこから娘を説得しお風呂に入れなおすのに少々手こずりました。
娘は地震を感じなかったらしく、「何だか知らないけど、ママが勝手に焦っていて、お風呂から上がった」という感覚だったようで、娘の中ではお風呂は終了していたんですよね。
終了したはずなのにまた入るのは納得いかないという顔で泣きわめいていました。
私のせいです、申し訳ない…。
さて、今日は「終わったつもりだったけど終わっていない」ということについてみなさんで考えてみようと思います。
みなさんは、何か物事を練習、挑戦しているときに、どこにゴールを置きますか?
仕事だったら一つのプロジェクトが終わった時、皿洗いだったら汚れたお皿がなくなった時、勉強だったら今日出された宿題が終わった時。
この3つはゴールの線がとても引きやすい、分かりやすい例です。
ゴールにたどり着くと、気分も爽快、ビールもおいしく感じるというものです
では、このブログは音楽教室関連ブログなので、音楽ネタでいきましょう。
毎日の楽器の練習、どこにゴールを引きますか?
(以下は楽器の鍛錬に終わりはないので、ゴール=目標とします。)
楽器の演奏が楽しいうちはいいんです。楽しいので練習も苦ではありません。
しかしこれが何年か続いてくると、段々と苦痛に感じる人も中には出てきます。
そんなとき、目標を見直してみるといいでしょう。
まず、大きな目標を立てます。
・フルートがうまくなる
このように広い目標でももちろんOKですが、もっと具体的なほうが達成率が高くなります。
・フルートでコンクールに出て金賞をとる
・グレードを取る
次に、その大きな目標に向かってどうしていくか、小さい目標を立てていきます。
・レッスンで必ず1曲合格する
・前回レッスンで注意されたところを、次は注意されないよう練習する
もっと具体的にすると
・この曲を次のレッスンまでに30回吹く
・この曲の音楽記号や音楽用語を全部調べる
・この曲に抑揚をつける
期限がついているとより効果があるようです。
フルートの練習は目に見えて達成度がわかるものではありません。
なので自分でわからないのでモチベーションがだんだんと下がってしまいます。
しかし、師事しておられる先生や楽団の仲間たち、いわゆる第3者は、その音色で上達度が分かるものです。
先生は、「練習してないな…」「お?今週は結構吹いてきたな?」というのがわかります。分かっているけど言わないだけなんです。
私の先生は褒めない先生ですので、先生がどう感じているのか、自分は上達しているのかはっきりとはよくわかりませんが、でも練習中の「30回吹いた」「記号や用語はすべて理解している」「フレーズは完璧」ということは、自分がやったことなのでわかっています。
それで自分を励ましながら練習していくんですね。
結果的に、これは大きな目標に少しづつ近づいていくことになります。
これはフルートの練習だけでなく、試験勉強、仕事にも応用ききます。
まずは目標設定です。

WELL MUSIC ホームページはこちらです!