氷見寒ブリのコト

実は月曜日から3日間
『I love TOYAMA 〜キトキト寒ブリ食べに富山まで〜』
という企画を429で開催しておりまして
今朝、千葉に戻って来ました!
詳細の報告は今回無しとして。。。
今回は『食』というモノにも色々考えさせられました。
富山、氷見漁港と言えば言わずと知れた
美味な高級魚【氷見の寒ブリ】ブランド漁港
同じマグロでも【大間のマグロ】
同じ鯖でも【関鯖】
は別格の美味さ!で知られているのと同様
【氷見の寒ブリ】は別格と言うのは魚屋さんやお寿司屋さんでは常識のようです。
さて、早朝に立ち寄った氷見漁港で運良く我々は“ブリの競り”を見学することが出来ました!

丸々と太ったブリ!

今夜食べるブリもこの中に。。。
と一同テンション“ブリ”上がりになった瞬間
市場関係者の衝撃一言!
『コレは氷見のブリじゃなくて能登の石川で上がったブリだよ!』
おーまいがっ!

そこで調べてみた。
何故“氷見のブリ”が美味しくなるのか。。。
http://crea.bunshun.jp/articles/-/4205
以下記事を抜粋
『「ブリは温暖系の魚で、九州西部の五島列島あたりで産卵するんです。そして春から夏にかけて対馬暖流に乗って日本海を北上、秋まで北海道周辺で捕食して、春の産卵に向けて体に栄養をためていくんです。で、冬になって水温が下がってくると、また南下し始めます。その途中、佐渡島のあたりで海が荒れると、富山湾の奥深くまで避難してくる。それを定置網で捕らえるんです」。能登半島を南下して、島根沖から九州に近づくにつれて、産卵の準備のため体から脂が抜けていくのだそうだが、富山湾に入ってくるブリはまだピチピチ。数キロにも及ぶ大きな定置網に入り込んだブリは、船に揚げられる直前まで気づかずにのんびり泳ぎまわっているという。「ブリを船に揚げたら、一気に水氷に浸けて仮死状態にする。これを『沖じめ』というんですが、このやり方が『ひみ寒ぶり』の鮮度と旨みの秘密なんですよ」』
なるほど。
美味しいにはちゃんとした理由があるのです。
さて、先ほどのハナシに戻りましょう。
能登半島南部に位置する氷見漁港を20kmも北に行けば同じブリ漁を行っている石川県の漁港がいくつもあります。
でも、ソコで獲れたブリは“ブランド”にはならず。。。
富山湾を回遊している同じブリ。
『氷見の船が獲れば氷見のブランドブリ』
『石川県の船が獲れば能登石川ブリ』
其々の価格も大きく異なるとのことで
興味深いハナシです。
数年前に発覚した『氷見寒ブリ偽装事件』
http://harumi-sushi.sakura.ne.jp/zoho_sonogo/sonogo_37.html
以降は“氷見寒ブリ”ブランドの管理徹底にも拍車がかかったようで
より高級思考になって来たのかもしれません。
偽装はよくありませんが
『氷見の寒ブリ最強説』
も、我々が食のコト、そのモノのことをもっとちゃんと理解して判断したいと思うのです。
ってことで夜はミンナで美味しく富山湾の海の幸を頂きました!


ワタシ自身、色んなコトを改めて再認識させられた今回の企画。
とても為になりました

ブランドと偽装と現実の狭間で我々の五感を信じるコト。
Happy Time

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