パソコンのお勉強(CPU,メモリ編)

奇跡的な二日間連続投稿です。face08
今回のお題は、『CPUとメモリ』についてです。
・パソコンの起動、動作が遅い。
・マウスを動かすだけで止まる。
このような症状がある方、たくさんいらっしゃると思います。face07
現状を知るために、まず、タスクマネージャを起動しましょう。
 1.パソコン画面の下部にあるタスクバー上で、右クリックを押し、タスクマネージャを選択
   Ctrl+Alt+Delでも起動します。
 2.パフォーマンスのタブをクリック

なにやら、ヘンテコなグラフが現れたと思います。
ここに出ている文字や数値等の説明を少し。
様々な項目がありますが、重要な部分だけの説明です。

 ①CPU使用率
  ・・・今現在、CPUがどれだけ頑張っているかの値。
    アイドル時には0~1%になるのが通常。
    何もしていないのに、数値が上がっている場合は要注意。
    普通に使用していて100%なった場合、それがそのパソコンの限界値。
    (オーバークロックなんてやめなさい・・・。)
 ②CPU使用率の履歴
  ・・・CPUの使用率が、どの程度推移したかを示すグラフ。
    CPUのコア数によって、1~8つ程度のグラフ窓になる。
 ③メモリ
  ・・・物理+仮想メモリの合計値のうち、どれだけを使用しているか、の値。
 ④物理メモリの(略)
  ・・・②と同じ感じ。
 ⑤コミットチャージ(Windows7ではシステム)
  ・・・『合計』が、現在、ソフトなどで使用しているメモリの合計値。
    『制限値』は物理+仮想メモリの値。
    『最大値』はパソコン起動から現在までに使用されたメモリの最大値。
    最大値の値が物理メモリを超えている場合、物理メモリで補えない部分をHDDの仮想
    メモリで補うため、頻繁にHDDへのアクセスが増える。
    結果として、パソコン全体の動きがもっさりする。
なお、各OSで快適に動作するスペックは、次の通り。
・WindowsXP
 CPU・・・Pentium4以降(Celeron、Pentium 4、Core 2、Core i)であれば快適。
 メモリ・・・1GB以上あれば快適。
・WindowsVista
 CPU・・・Core 2、Core i以上。Pentium 4は厳しい。
 メモリ・・・1GB程度では重すぎる。2GB以上あれば快適。
・Windows7
 CPU・・・Vistaと同様。Celeron, Pentium 4は厳しい。
 メモリ・・・1GBで十分。
上記のスペックでも遅いと感じる場合、次の項目を試してみてください。
 ・ウイルス対策ソフトが入っていませんか?
  ウイルススキャンを開始すると極端にパワーを使うため、パソコンの動きがもっさりします。
  動作の軽いソフトに換えましょう。
 ・仮想メモリの値に差がありませんか?
  最大値と最小値を同じにしましょう。
  検証により、HDDにフラグが生じる事で、パフォーマンスが低下した事例があります。
http://www.atmarkit.co.jp/fwin2k/win2ktips/077setpgflmin_max_eq/077setpgflmin_max_eq.html
なお、買った当初は速くても、時間が経てば遅くなる原因は
 ・WindowsUPdate
  ・・・例えばWindowsXPでServisPack(以下SP)が無かった時代、アイドル時のメモリ使用値は
    100MB程度でした。
    SPを適用していくと徐々に重くなり、SP3では平常時で400MB程度にまで膨れます。
    従って、UPdateをすると、必然と重くなります。
    でもまぁ、セキュリティ上UPdateは必須なのですよ。。
 ・HDD内データのフラグメント化
  ・・・①次のA~Cようなデータがあるとします。A・・・20MB、B・・・10MB、C・・・30MB
    ②Bのデータを消すと、Bの部分に空きができます。
    ③Dという40MBのデータを作ります。
     すると、AとCの間に、Dのデータが10MB分入り、残りの30MBがCの後ろに入ります。
    ④フラグメント化されたDのデータを読み込む場合は、時間がかかります。

    上記がいわゆるフラグメント過程です。
    Dのデータのフラグメントを直す作業を、デフラグと呼びます。
    ディスクデフラグ、ですね。
 ・ウイルス感染
  ・・・何もしていないのにCPU使用率が高い、HDDのアクセスランプが点滅しているなどの症状が
    ある場合、ウイルスに感染している可能性があります。
デフラグやウイルス除去、不要なファイル、レジストリクリーンを行っても動作の重さが解決しない
場合、CPU交換やメモリ増設を視野に入れてもいいかも知れません。
実際にメモリが足りているかどうかは、仮想メモリを設定せずに使っていればわかります。
『メモリが足りません』と言われた場合は、以前は仮想メモリにアクセスしていた、という事に
なるからです。
その際は、メモリを増設しましょう。
ただし、ノートパソコンのCPUは交換不可、及びメモリは固定されている場合もあります。
デスクトップでも、マザーボードが新しいCPUを認識するかは、正直、運が絡みます。
また、メモリやCPUはどれでも良い、というわけではなく、型があります。
さらに、これらは静電気一つで昇天するため、細心の注意を払って作業を行う必要があります。
作業に慣れている私も、常にドキドキしています。face04
最後に。
WindowsXP以降のパソコンであれば、どんなものでも、あと数年は使えます。
マザーボードさえ壊れていなければ、修理やスペックアップなんて、いくらでもできます。
直せるの? 性能上げられる? 質問するのは無料です。どんどん聞いちゃってください。face02
ただし、XP初期のメモリやHDDは供給がないため、値段が跳ね上がっています。
スペックを上げるか迷っているのなら、今のうちに実行するべき、と私は思います。
★お勉強★
 ・CPU
  ・・・Central Processing Unitの略。中央演算処理装置。
    人間でいう頭脳。周波数が高いほど、計算が速い。
    コア数の話を人間で例えるなら、1コアにつき、1人のオジサマが作業している。
    つまり、Celeron, Pentium 4(各1コア)はオジサマ1人、Core2Duo(2コア)ならばオジサマ2人、
   Core2Quad(4コア)ならオジサマ4人。Corei(2コア2スレッド)はオジサマ2人が両手で作業を
  しているイメージ。
    なお、CPUのランクは
    Pentium4世代(性能はCeleron<Pentium4<Pentium D) < Core2世代 < Core i世代
 ・メモリ
  ・・・実は2種類ある。
   1.物理メモリ(通称:メモリ)
     現在のデータを一時的に保存しておく媒体で、電源を落とすとデータも消える。
     例えるなら、作業台のようなもの。
     作業台(メモリ値)が小さいと作業はしにくいが、大きいと作業しやすい。そんな感じ。
   2.HDD
     データを保存しておく媒体で、電源を落としても保存されている。
     仮想メモリにも使用される。
     作業机の引き出しのような感じ。
   CPUへのデータ転送速度はメモリ>HDD。
   よって、仮想メモリよりも物理メモリの方が作業効率は良い。
   オジサマ(CPU)が作業する時、一々引き出し(HDD)からデータを取り出すよりも、作業台(物理メモリ)から
取り出した方が速いよね、そんな感じ。
 ・仮想メモリ
  ・・・HDDに確保してあるメモリ。
    物理メモリが足りない場合、仮想メモリにアクセスする。
    データ転送速度は(以下略)
パソコン修理のお仕事してます♪
http://pctechnica.info/

“パソコンのお勉強(CPU,メモリ編)” への2件のフィードバック

  1. こちらこそ、ありがとうございました。
    パソコンが遅いと感じてしまう原因として考えられるのは、
     ・無線LAN
      ・・・ブログに写真をUPしたりする場合に、無線だと時間かかるかも?
     ・マカフィーアンチウイルス
      ・・・おそらく使用期限が切れており、スキャンをするも、駆除はできて
        いない可能性があります。
        この際、動作が軽いノートンアンチウイルスに変えてもいいかもです。
    ただ、最大の原因はやはり・・・CPU(Celeron)かもしれません。
    また、パソコンの動作が重い時に、タスクマネージャ・パフォーマンスタブに
    あるメモリ使用率、及びコミット(MB)の分子の値が1,000を超えてしまって
    いたら、メモリ不足と判断できます。
    その際はお電話ください。 メモリを増設しに飛んで向かいます。

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