第38回昭苑幼稚園運動会を振り返って(年中・年少組編)

10月6日に行われた運動会、あれから大分時間が経ってしまいましたが、応援いっぱいありがとうの気持ちを込めての第二弾、年中組と年少組のプログラムの余韻を皆さんにお届けします。

年中さんは歩行力が安定し、よりバランスのとれた走行力が身についてくる時期。
普段の保育でもかけっこやリレーなどをして、走ることが大好きな年中さんです。
運動会では園庭を4分の3周して約70mの距離を走りました。当日は、抜きつ抜かれつの良い勝負を見せてくれました。
運動会練習でお外に行くと「かけっこ?」と聞いてくるほど楽しみにしていました。かけっこを通してお友達と競い合う競争心。
どうすれば速く走れるんだろうと考える向上心。ゴールしシールを貼ってもらえた時の達成感と喜びに、沢山の事を味わい
成長できたかと思います。来年は距離も長くなるので、持久力や耐久力も養いながら高い走行力を身につけて頑張りましょうね!

ハイハイから伝い歩き、よちよち歩き、歩行の完成と段階を踏んで成長してきた年少さん。 幼稚園では、より確実な歩行力のアップを目指して線上歩行や蛇行線歩行、八の字リレーなど の遊びに取り組み、それを少しずつ走行力まで高めてきました。3歳児では走ることを喜び、元気一杯に走ることを目標に園庭を半周(約50m)走りました。沢山のお客様が来ていつもと違う雰囲気の中、ピストルの音にも動揺せずに飛び出し、最後まで走ることが出来てとても立派でした。
来年も一等賞を目指して、お友達と足の速さを競い合えるようになりましょうね!
その小さな心の中に少しずつ小さな競争心が芽生えてくることを期待しています。 

一学期から慣れ親しんできたカスタネット。「カスタの行進」と「カスタの鼓笛隊」という曲に合わせてカスタネットをたたいたり踊ったりしました。歌の歌詞に出てくる動物達になりきったり、平手打ち・木の葉打ち・拳骨打ちなど様々なカスタの打ち方をマスターしました。初めての運動会を経験した子ども達がほとんどですが、とてもかわい踊りとリズム打ちを経験しました。
3歳児打楽器(太鼓・竹太鼓・カスタ・タンバリン)等をたたいて覚えるリズム感が、2拍子・3拍子・4拍子と基礎リズムパターンと沢山の理解からマウスピースを使ったメロディオン・ハーモニカ、そして更に5歳児となっての沢山全ての楽器の美しさ、鼓隊等がわかる日を期待しています。今年は、年中さんがお手伝いで「カスタの鼓笛隊」を盛り上げてくれました。年中さんは、遊健棒と鳴子を持ちリズム良く拍子打ちに挑戦!!昨年踊った年中さんが、新しい年少さんに踊りのお手本となって頑張ってくれました。

「ハリケーン」 子ども達が大好きな台風の目。運動会当日は、お父さんやお母さんと一緒に出来る事をとても楽しみにしていました。
大きく差が開いたり一気に差が縮まったりと、目が離せない接戦となりましたが、結果はすみれ組の勝ちでした。
親子で力を合わせて一緒に行えた事は、子供たちの心の中によい思い出を作ったことでしょう。

身体を動かす事が大好きな年中組のお友達。4月から毎日の戸外遊びを通して、身体を十分に動かして遊ぶ中で歩行の完成を目指し、一人で歩く事から二人でそろえて歩いたり、隣との間隔にも自分で気づいて移動が出来るようになってきました。
又、交通ルールを知ることで道路の危険性を知り、正しい右側通行・横断歩道の渡り方などごっこ遊びを交えることで、より理解を高める事もできました。おさんぽマーチでは4つの円から2つの円となりクラスごとの風車でも、息を合わせて回る事が出来ました。そして、トンネルを作る際にはペアのお友達を探すのに互いの名前を呼び合い、最後は44名全員が一つの円となることが出来ました。
プロムナードを通して、友達と一緒に共応動作を楽しみ、協調性も芽生えるようになり、年中さんの発達段階にふさわしいプログラムとなりました。
 
着脱が上手にできるようになるのも幼稚園の保育カリキュラムの目標のひとつ。
何気ないことのようですが、毎日の積み重ねでこうして前後ろを確認し、身支度を整えてお出かけ。これも小さいころに
身に着けた習慣なんですね。
今年の玉入れは、年少にじ組はと組と年少組親子の4つの園での玉入れ対抗戦を楽しみました。
自分のクラスの玉をカゴに入れる難しさ、入った時の嬉しさ、ボールを投げる楽しさを味わうことができました。またマイママジックの踊りでは歌いながら踊ることができるようになたお友達もいましたね。「よーいドン!」で投げたり、笛の合図で円に戻ったりなど、ルールをしっかり覚えて
守ることができましたね。勝ったり負けたりを繰り返す中で、嬉しい気持ちや悔しい気持ちを味わい、少しずつですが競争心が芽生えてきました。負けてしまってもお友達に拍手を送る姿は、とても微笑ましかったです。玉入れの結果は、にじ組さんの大勝利!!お片付競争ははと組の勝利!
お父さんお母さんの玉入れは、はと組父兄の大勝利!!お片づけ競争もはと組ご父兄の大勝利でした!!
たくさんのご声援を本当にありがとうございました。
カリキュラムにも組まれている「万国旗に親しむ」を子ども達が遊びや練習を通して、楽しく国名や国旗を覚えたりできるように保育に取り入れてきました。ドイツ・インド・ソ連・中国・アメリカ・日本の国歌にあわせて、様々な隊形移動や、旗を振るなど一生懸命に練習を重ねてきました。
本番はお休みのお友達が多く全員揃って参加はできませんでしたが、隣のお友達を見ながら立つ位置を揃えたり、ととても上手に遊戯をしていました。運動会案内にもある保育の目標(4歳児段階)がここでも左右前後位置感覚・自分と友達・一人では出来ない共同協力性の意識が高められたことでしょう。

年長さんの鼓隊に憧れを抱く年中少の子ども達。今年度は年中さんも初めてガードを持って鼓隊の基本動作を覚えました。
ワンツー!と足を開くだけでも、初めは幅がわからずに大きく開き過ぎたり、同じ姿勢でいる事の難しさに苦労しましたが、新しい年中さん用の短めのカラーガードの棒にキラキラの旗を付けて演技する事を目指し11個のフォーメーションにチャレンジしました。
隊形移動が覚えやすいように、みんなで2列なら“おはし”と名前をつけて、楽しく移動を覚えてきました。
何人か迷子の子猫ちゃんになっても、周りのお友達がおまわりさんになって教えてあげる等年中さんらしい、かわいい鼓隊の前哨戦になりました。

歩行力の完成は走行力につながります。
どうしたら、一人一人が早く走れるか、どうしたらチーム全体が最後に勝てるか…など走るたびに作戦会議を繰り返し、走るときのコースのライン・スムーズなバトンタッチについて、話し合って来ました。足の速さにはバラつきがあるので、足の遅い子はより速く、足の速い子は遅い子の分までもっと速く走ろうとチームワークを高め、本当に力を合わせることがどういうことなのかにも気づき、自分が走り終わっても、一生懸命お友達を応援し、チームの勝敗の行方を見守る姿に、子供達の心の成長の一端を垣間見る気がしました。

第38回昭苑幼稚園運動会を振り返って(年長組編)

2012年10月6日(土)秋晴れのもと行われた運動会。
応援いっぱいありがとうの感謝を込めて運動会の余韻を皆さんにお届けします。
鼓隊の様子をYOUTUBEでご覧いただくことが出来ますが、限定公開モードに設定してあります。


2つの大きな円から4つ、6つの小さな円に どんどんはじけていく フォークダンスの「大きな輪・小さな輪」。
朝の体操が終わったあとに園庭で遊んできたものを運動会で発表しました。自分の場所だけでなく、お友達の場所にも声をかけあって踊る姿は年長組の全員が友達や仲間の話を大切にしている証拠です。全員で腕をがっちり組んで歩く風車や、二人組での通り抜けなどのプロムナード(遊歩)を取り入れた昭苑幼稚園ならではの様々な隊形移動もとても鮮やかです。
筋肉活動が活発になり、じっとしていることができないくらいにパワーとエネルギーに満ちて いる年長さん。そのパワーをこのフラッグの演技にぶつけて頑張りました。フラッグではただ旗を振るだけではなく、バサッとかっこいい音をさせて振ることを目標とし、腕や手首のパワーアップも目指しました。また、旗を振りながらずっと足を踏み続けるという共応動作(2つの動作を同時に行なう)も見事に出来ていました。隊形移動では角のポイントになる子どもが先生役になってリードする姿も見られ、5歳児らしい自立度がしっかりと見られたフラッグの演技となりました。

        
毎日の戸外遊びを通して、しっかりとした歩行力から確かな走行力を目指し、持久力や耐久力を養ってきた年長さん。
運動会では園庭のトラックを1周(約100m)で、かけっこをして順位を競いました。年長らしい力強い走りっぷりには心身共にバランスがとれた健全な子どもたちの成長の足跡が感じられます。勝つ喜びと負ける悔しさを覚えた年長さんは、両方の涙を流すお友達もいました。しかし、勝っても負けても最後まで全力で走る姿そのものに年長児らしい確かな成長ぶりを感じる事ができた各レースでした。
「鉄は熱いうちに打て!!健全な肉体に宿る健全な魂」という園長先生の言葉がさらに深く実感されました。

赤と黄色のリボンを持ち、交互に歩きながら編んでいくメイポールに年中組のお友達が挑戦。
そして、年長さんと年中さん混合でパラバルーンに挑戦しまた。
自分の色を覚え、赤は右へ、黄色は左へ動くことから始め、次にリボンを持って行ないましたが、どちらへ行くのか迷ってしまったり、動けなかったりという事もありました。上手に編み上げた時はみんなで大喜びしましたね。みんなで声を出し、声をかけ合い、気持ちを一つにすることができました。運動会当日はお休みが多く残念でしたが、先生達にもお手伝いしてもらい、とても綺麗に編み上げることができましたね。年少さんは、初めて小さなバルーンを皆で協力して力一杯バルーンの演技が出来ました。風船や親指姫など10種類以上の技から年長・年中さんに合ったものを選びました。年長さん、年中さんのパラバルーンとのコラボレーションはとても素敵でした。

一学期から体を自由に使った遊びから入り、少しずつ組立ての意味を理解し、意欲を高めながら運動会に向けて取り組んできました。 お部屋で楽しんでいる「むっくり熊さん」で、自分達の場所に移動し、自然に体が動きとても楽しみながら体操ができました。園長先生に教えて頂いた「熊さん体操」も楽しみながら取り組むことが出来ました。
一人遊びから始まり、二人組・三人組・六人組と難しい技もクラスのみんなで協力して完成させることが出来ました。初めは、背中にお友だちが乗ると崩れてしまったピラミッドやおみこしも一人一人が歯を食いしばり「完成させたい」という気持ちで頑張りました。一つ一つの形に、かけ声を出し協力して楽しい組立体操に仕上がりました。緊張と安全度・協力する心など沢山身につけた事でしょう。

今年は、4月から「歩」というテーマで毎日の戸外遊びを楽しんできました。人間が生まれて、歩くまでのプロセス。そして、人が歩くということの重要性を園長先生に御指導頂き、改めて学ぶ事が出来ました。人間の足裏には、体の全てがわかると言う「ツボ」があり、第2の心臓と言われています。子どもの一日の目標歩数は2万歩!!しかし、現代の子どもはその目標歩数を達成していないのが現状です。歩く事によって、土踏まずの形成があり、しっかりと立つことによって正しい姿勢・内臓強化につながっていきます。そして、今年度はプロムナードとしてプログラムに取り入れ、楽しく歩きながら、健康・人間関係などを深め遊ぶことが出来ました。
♪どんどこどんどこで、一人が集まり二人が集まり・・・。そして、♪はなのまわりのリズミカルな曲に合わせて、ひまわりとたんぽぽの綺麗なお花が咲きました。お友達と手を繋ぎ、腕を組み、呼吸を合わせて前に進む事によってお友達との関わりも深められ、協力性・協調性が養われていきました。そして、皆で一緒に一つの事をやり遂げる楽しさ・喜び・達成感を味わうことの出来た、素晴らしい演技になりました。

年長組の親子競技はオセロ。
今年はひまわりVSたんぽぽの枚数と、ひまわり保護者VSたんぽぽ保護者の枚数の合計枚数で競い合いました!!
普段はクラス内で2チームに分かれて対戦していました。当日は大好きなお父さんお母さんとのオセロ対決を楽しみにしていた年長さん。素早い動きでお父さんお母さんチームに勝利!!数唱も100まで数えられる様になり、数に対しても興味を持つ事が出来ました。とても楽しいオセロ対決となりました。

曲の階名唱(ドレミ)の記憶から主旋律にのって 一人一人が自分の役割を果たし、様々なフォーメーションに隊形移動する鼓隊。
昭苑幼稚園カリキュラムのリズム打ちからの素晴らしい展開という3年間の積み重ね、4月から沢山の楽器に触れ、毎日少しずつ積み重ねて、運動会での演奏に至りました。鼓隊を通して子供たちには様々な成長が見られます。やや重たい楽器を持つ事で正しい姿勢に気づき、普段からも悪い姿勢を矯正しようとするようになります。
また、3歳からの打楽器遊び、4歳からのメロディーを含めた楽器遊びがさらに鼓隊へと進むことで音感や、リズム感などにさらに磨きがかかります。多彩なフォーメーションをこなしながら、自分の場所が分かり、位置感覚・前後左右の感覚が発達します。毎日暑い中での外での練習。最初は楽器やガードを持って歩くことすらままならなかった子供達が、自分の場所を覚え、フォーメーションの動きを覚え、演奏しながら動けるようになり、みんなの動きを揃えられるようになり、その日々の成長には目を見張るものがありました。運動会では衣装もお揃いで素晴らしい演奏でした。鼓隊を通して養われたリズム感、協調性、耐久力、集中力も素晴らしく、ひとまわりもふたまわりも大きく成長することができました。