いのち

今朝ミケちゃんの出産場所のお宅の方が呼びに来た。
今日は雨が降りそうだというのに、
ミケちゃんは雨をしのげるような場所に
動く気配がないと心配して。
様子を見に行くと、昨日と同じ場所に丸くなっている。
植物やプランターがたくさんあるお庭の隅。
土の上に寝ている。もちろん屋根もない。
近づいて見ると、ミケちゃんは赤ちゃん猫を
置きざりにして逃げた。
距離をおいてこちらを見ている。
３匹だ！
真っ白いのが２匹、白くて耳と尻尾だけがトラ柄のが１匹。
何せ経験がないのでどうしたらいいのか分からず、
かかりつけの動物病院の先生に電話した。
赤ちゃんは温かく保つことが大事。
できれば、その場所で雨を防げるようにしてあげる。
ということだったので、
家に戻り、ダンボールで即席ハウスを作り、赤ちゃん猫を入れて
ミケちゃんが寝ていた場所にそっと置いた。
帰宅しようとしたとき、少し離れた場所にもう１匹の
赤ちゃん猫が横たわっているのを発見した。
死産だったのかしら。
土に返してあげよう。
そう思って持ち上げた。
体が冷たい。
やはり死んでいる。
・・・と思ったら、かすかに手が動いた。
生きてる！！
温めなきゃ。
手の中でしばらく温めていると、手足を動かし始めた。
体はまだ冷たいのに、あくびもし、か弱い声も出し始めた。
母猫の元に返しても大丈夫か、
病院に連れて行った方がいいのか、
またしても動物病院の先生のアドバイスを頂いた。
母猫の元へ返し、ペットボトルにお湯を入れ、タオルをまいて
弱った赤ちゃん猫のそばにおいてあげるといい。
今度は即席湯たんぽを作り、ダンボールハウスに入れ、
弱っていた赤ちゃん猫も入れた。
仕事が終わった後、夜そっと様子を見に行った。
ミケちゃんはダンポールハウスに入ってくれていた。
ハウスの中には、４匹の赤ちゃん猫が重なり合って
すやすや寝ていた。
あの子も生きてる。
ヨカッタ！もう大丈夫。
助かってくれてありがとう。