こんにちは!
今週は雨が多いようですが、いよいよ梅雨入りですかね?
晴れているのも良いですが、雨もなかなか楽しいものです。
何より、子供が水たまりではしゃぐ姿を見ると、洗濯ものは乾かないけど雨もなかなか良いもんだな、なんて思います。
さて、今月いっぱいで私は産休・育休に入ることになり、代講してくださる先生への引継ぎもひと段落しました。
生徒様の温かい御心づかいで何とかここまで無事に乗り切ることができました。
ありがとうございました。
長年、私と苦楽を共にされてきた生徒様ですと、代講の先生を経験されるのは2回目の方も多くいらっしゃいます。
私は5年ほど前にも、産休・育休で代講を立てているからです。
実は私が復帰した時、ある生徒様が「先生と代講の先生が言っていることが違うので、ちょっと嫌だった」という話を伺いました。
確かに先生も人間、人も違えば性格も考え方も違います。
そして「言っていることが違くて、とても戸惑う」という経験は私も過去にあります。
私は大学時代、約2年くらい、同時期にダブルレッスンを経験したことがあります。
その時に演奏スタイルについて、各々の先生の言っていることが真逆で「どうしよう…」と悩んだことがあります。
A先生は「身体を使って曲を演奏しなさい」
B先生は「演奏中は動くな!ブレスコントロールだけに集中しなさい」
A先生は「これはヴィヴァルデイ作曲です」
B先生は「ヴィヴァルディではありません。本当はシェドヴィルという作曲者です」
など、その違いは沢山ありました。
でも結果的に、「どうしよう…」と悩むキッカケをくれたことは間違いがないですよね。
悩むということは、勉強するキッカケになっているということで、自分にはプラスなことです。
もし食い違いがなければ、そのことで考えたり調べようと思うことは一生なかったかもしれません。
世の中の楽器の先生の中には「自分以外の先生に教えを乞うてみたいなら、私の元を去ってから行け」という先生がいらっしゃいます。
そのお気持ち、私が先生になってみてすごくよく分かります。
それは過去の私のように、生徒が悩むのが目に見えているからです。
せっかく自分が丹念に指導してきたことが、ちょっとした生徒の迷いで崩れてしまうこともあります。
それが怖い、ということもあります。
でも長い目で考えてみれば、そうやって生徒が思考錯誤することは、決してマイナスばかりではないと思うんですよね。
むしろ上達への選択肢が広がって、生徒にとっては「選ぶ権利」が発生し、それがまた練習への意欲に繋がると思うのです。
今回の私の生徒様の場合、代講は5か月という短い期間。
しかももしかしたらもう一生、こんな機会がないかもしれません。
ご自分のフルート演奏のレベルUPに一役かってくれることを期待します。

