ロッテ成瀬、完封でリーグトップ9勝!42年ぶり首位ターンだ!
6安打完封で9勝目を挙げた成瀬
◆ロッテ5―0楽天(16日・QVCマリン) 強風に感謝するように、成瀬は拳を握った。9回も3つのゴロで締めくくり、6安打で今季2度目の完封勝ち。チームの連敗を6で止め「マリンの風も味方してくれるんじゃないかと思ってました」と表情を崩した。リーグ単独トップの9勝目。自身の前半戦ラスト登板を飾る133球の熱投で、1970年以来42年ぶりの首位ターンを決めた。
球団史に残る快進撃を、マリン名物の強風が後押ししてくれた。「4回ぐらいまではまとまらなかったけど、変化球が一定の変化をしなかった。考えすぎなくてよかった」。マウンド上でバランスを保つのも難しい10メートルを超える風の影響で、スライダーでも高さによって沈む球も抜ける球もあった。変化の大きさにもバラつきが出た。いつもとは違う軌道に、楽天打線も対応できなかった。
引き分けた2位・日本ハムとの差を2・5に広げ、42年ぶりの首位ターンに、西村監督は「成瀬が完封して、打つべき人が打って、ナイスゲームですね。(首位ターンは)みんなが頑張ってくれた結果」とうなずいた。42年ぶりについては「今年は開幕からそんなのばっかりだね。(52歳の)僕はまだ生まれてなかったけど」と冗談を飛ばしながら目を細めた。各球団のターゲットとなる後半戦。これまで通りの戦いで、最後まで首位で駆け抜ける。