Category Archives: 迷い猫捜索
猫の室内飼いはかわいそう?
何かの本で、猫は外に出なくても遊べる環境が
あれば好奇心は満たせるし、何より交通事故や
病気感染を防げるので室内飼いを薦めます、と
いう内容を読んだことがある。
それ以来、出入自由にしてきたことを後悔している。
ちゃちゃは家に戻って来たら室内飼いにするつもり。
でも、
「猫を家の中に閉じ込めておくのは動物虐待。」
といわれた言葉が引っかかっていた。
で、
昨日アマゾンで注文した本が今日到着、ざっと読んでみた。
◎動物行動学の専門家 加藤由子氏著
「ネコ好きが気になる50の疑問」
◎猫の生態を20年以上研究してきた岩崎るりは氏著
「猫のなるほど不思議学」
結論が出た。
両著書とも
「猫は、野性のリビアヤマネコが穀物倉庫に繁殖
するネズミを撃退するために飼われはじめ家畜化
した動物で、自然に生息する野生動物とは違う。」
とはっきり書いてある。
さらに
「猫が放し飼いになったのは、綱吉の『生類憐れみの令』
以降のこと。それ以前は室内飼いだった。古代エジプト
でも猫は室内飼いが普通だった。」
そして
「猫に必要なのは、餌・トイレ・寝る場所の3点。それが
そろっていれば広さは関係ない。」
室内飼いはかわいそうなことではない。虐待でもない。
愛猫の健康と長寿を考えれば、室内飼いの方が望ましい。
お外ワンダーランドを堪能してきたちゃちゃが家で退屈
しないよう遊び場を作ってあげよう。
すっきりした!
最終兵器
決めた!
ちゃちゃを保護するには捕獲器を使うしかない。
人間不信になりかねないので、ためらっていたが
この状態を続けるわけには行かない。
失敗は許されない。
捕獲し損ねたら、2度と同じワナにははまらない。
ちゃちゃを保護する手立てはなくなる。
餌やりのちゃちゃママに捕獲器を預けた。
決行は明日かあさって。
ちゃちゃママさん、よろしく!
愛猫1号
偶然
今日もちゃちゃには会えなかった。
ここ1週間姿を見ていないが、餌やりさんの
ちゃちゃママのところには、ほぼ毎日来ているらしい。
逃げ場を塞げない外での保護は無理と判断、
ちゃちゃママの腕に頼るしかない。
とは言え、やはり毎日出没現場に行かないと
落ち着かない。
元気と分かっていても一目会いたい。
ところで、餌やりさんの愛猫もまったく同じ名前。
偶然。
もうひとつ、猫捜索で出会った偶然がある。
ちゃちゃがいつも遊び場にしていたお宅。
家から西北に20mくらいだろうか。
遊びに出て家に帰れなくなった時、しばらく
このお宅付近に潜んでいた。
ちゃちゃの姿を見かけるとすぐに電話で知らせてくれた。
猫捜索以前は面識のない方だったが、同じ気持ちで
心配してくれた。
いつも
「猫は飼ったことないけど、家には犬がいたから
気持ちはよく分かるわよ。」
と言ってくれていた。
ある日、その愛犬の話を詳しくしてくれた。
「人懐っこいパピヨンでね。よく外に出ちゃって
中華屋さんのとこまで行っちゃったのよ。」
「そうなんですかぁ。」
と聞いていた。
・・・・と、
「え、パピヨン?」
遠~い記憶が蘇った。
「20年くらい前じゃないですか?」
その頃、千葉まで働きに出ていた。
ある日夜遅く帰宅したときのこと、
駅から家までの途中にある中華屋さんのあたりから
パピヨンがついてきた。とても人懐こい子で、とうとう
家の玄関までついてきた。迷い犬かと思ったので
保護しようとしたが、す~っとどこかへ行ってしまった。
気にはなったが、そのままにしてしまっていた。
なんとそのパピヨンの飼い主が、今お世話になって
いる方だったことが分かった。
ペットが繋いだ縁だろうか。
愛猫3号の寝姿
動物虐待?
ちゃちゃが出没する地域のお宅数軒に
迷惑をかけているので挨拶に行ってきた。
まず最難関のお宅から。
暮れの捜索の際、
「猫の好きなように放っておけば?」
と言われたお婆ちゃん。
今日も言われた。
「飼い主が来ても逃げちゃうなんて
家でかわいがっていなかったんじゃ
ないかって、話してたのよ。」
「で、捕まえた後はどうするの?」
室内飼いにする意向を伝えると
「家の中で鎖にでもつなぐつもり?」
もちろん、そんなつもりは無い。
家の中を自由に行動できるようにするつもり。
「そんなの無理よ。また出ちゃうわよ。
動物は外で遊びたいのよ。人間の子もそうでしょ?
外で遊びたいというのを、お母さんが家の中に
閉じ込めてたら、ろくな子にならない。」
話が違うんじゃ~と思いつつ、
自分には飼い主として猫に防げる病気は防いであげる義務、
他のお宅に迷惑をかけないようにする義務があると思う。
それから家出の原因になった強い野良猫がいて、また
喧嘩して大怪我をさせられるかもしれない。
そんなこんなの理由があることを伝えた。
「強い猫がいたって喧嘩してでもそういう中で強くなって
行かなければ。人間の子だって・・・・・(以下省略)」
うちの子は虚勢してるので、そうじゃないノラちゃんには
どうしても勝てないと言うと、
「人間の勝手で虚勢なんかして・・・」
「自由に暮らしたい猫を自分の猫だと言い張って
飼うのは人間の勝手。
あなたは動物虐待をしてるの。
分からないの?」
話が平行線。
根っこの部分で考え方が違うから。
これ以上話していてもお互い気分が悪くなるだけ。
迷惑をかけてると思う分、何も言えなかったが、
そこまで言うかぁ?
縁起物「果報は寝て待て」
正月の猫探し
2009年になった。
1月1日
朝、ちゃちゃの出現エリアに出向くが姿を確認できなかった。
野良猫ちゃん1匹見ることができなかった。
風が冷たい日、猫はどこにいるのだろう?
検見川神社に初詣。
ちゃちゃの無事帰宅を祈念して絵馬を書いた。
神頼みもしたくなる心境。
1月2日
前日と同じく、ちゃちゃに会うことはできなかった。
野良猫ちゃんもいない。
午後からは実家に帰省。
1月3日
夕方帰省より帰宅。
やはり、ちゃちゃを見ることはできなかった。
近くにいると分かり、姿を確認できたときは安心できたが、
数日姿が見えないと不安になる。
また居所を変えてしなったのではないか、と。
1月4日
今日は、ちゃちゃ探しでご迷惑をかけているご近所への
挨拶へ行く予定。
愛猫3号
来年に持ち越し
今日はちゃちゃに会えなかった。
いつも日向ぼっこしている猫嫌いのお宅の庭にいない。
猫は引越しをする。
自分の住み心地のいい場所を探して引越しをし
気に入った場所に落ち着く。
・・・らしい。
ちゃちゃも家に見切りをつけて引越しをしてしまった
のだろうか・・・。(悲)
・・・そんなことを考えながら、ちゃちゃがいた場所を
眺めていたら、バニラちゃんのママが教えてくれた。
「昨日、ちゃちゃが、ちゃちゃママのところに
餌を食べに来たんで、部屋に入れようと
したんだけど、逃げられたのよ。猫は頭いいから。」
ちゃちゃママとは、ちゃちゃに餌をあげてくださっている方。
偶然にも、こちらにも茶トラの女の子がいて名前が同じ、
ちゃちゃ。
大晦日の今日、何とかちゃちゃを保護したかったのだけど
残念ながら会えなかった。
今夜も寒く冷えてきた。
ちゃちゃは一体どこで夜を過ごしているのだろう。
ベランダでのちゃちゃ
凹む一言
昼間、ちゃちゃの出没するエリアに行ってみた。
・・・・・いた!
前と同じ場所、猫嫌いなお宅の庭。
ちょうど昼間の暖かい日があたる道に面した角。
今日もおねむモード。
「ちゃちゃ・・」
「にゃ~」
(おお、答えてくれた!)
猫探しを始めて、いろんなサイトも調べてみた。
こうしてうちの子は帰って来ましたという体験記、
この時間帯にこんな場所を探してみましょうという
指南もの。
その中に
「名前を呼んで、答えてくれれば
コミュニケーションは成立してます。」
とあった。
少なくともちゃちゃは私を忘れていない。
そんなとき、隣のお婆ちゃんが言った。
「そのままにしておけば?」
これは結構凹む一言。
ほかにもある。
凹む一言。
毎日姿を目撃しながらも、逃げられてしまう。
そんなとき、
「飼い主なのにどうして来ないの?」
(ちゃちゃはもともと外では他人顔する子です~)
凹む一言。
ちゃちゃが家出をして2週間ほどしたころ。
「猫は死に際に姿を消すって言うからねぇ」
(別に瀕死の状態ではなかったですから~)
凹む一言。
ちゃちゃの家出後、家にノラの三毛猫が初めて顔を出した。
「1匹いなくなると、ちゃ~んと代わりの猫が来るんだね~」
(ちゃちゃの代わりなんていませんから~)
寒さに弱い愛猫1号
猫違い・・・
12月28日朝、携帯が鳴った。
「猫がね、お隣の庭にいるのよ~。」
ちゃちゃが家出して最初の1,2週間目撃されていたお宅からだった。
(また以前いた場所に戻ったのかな~??)
と思いつつ、キャリーバッグ片手に家を飛び出した。
現場に着く手前、電話をくれた方が向こうから走ってくるのが見えた。
「お隣のお婆ちゃんが、猫がじっとしてるって言うから
ちゃちゃだと思ったの。見たら三毛だった。」
猫違い。
確認せずに連絡したことを謝られたが、とんでもない。
この年末の忙しい時期に、ちゃちゃのことを気にかけてくれた
だけでもありがたい。
お天気がいいので、最近姿を確認しているエリアへ出向いてみた。
前日目撃したあたりを名前を呼びながら歩いていると・・・
発見!餌を頂いているお宅の隣の庭からこちらに向かって歩いている。
私の顔を見ると向きを変えて逃げてしまった。
完全に捕獲されるのを嫌がっている。
(楽しい遊び場があって、おいしい餌がもらえるなら
自由な生活がいいよね・・・。)
気持ちは分からないでもないが、だからと言って放置するわけには
行かない。飼い主として、最後まで面倒を見る義務がある。
一旦、帰宅。
買い物に行った帰り道、携帯が鳴った。
ちゃちゃを見かけた庭のお家の方からだった。
現場に急行。でも姿はもう無かった。
どうやら餌をもらいにお隣の家に向かったようだ。
が、残念ながら先客のノラ猫しまじろうがいたため、餌には
ありつけなかったらしい。
餌を下さっている方と捕獲法を検討。
Besselさんのアドバイスを受け、逃げ道を塞ぐ方法から検討、
餌を食べに来た時に、餌場に続いている部屋に入れてしまい
落ち着かせて捕獲するという方法を試みることになった。
ここまで親切にして下さる方も珍しい。
今回の猫探しで初めて知り合いになった方なのに、親身に
なってくれる。とてもありがたい。
お礼を言って帰宅。
と、すぐにまた電話が鳴った。餌をあげてくれている方から。
「ちゃちゃがご飯食べに来てる。」
駆けつけてみると、茶色い猫。
遠くから話しかけてみた。
「ちゃちゃ、もうお家帰ろうよ。」
少し近づいてみたが、逃げる気配はない。
でも、よ~く見ると・・・
「げっ!アンタ、茶トラじゃない!!」
そう。ちゃちゃが家出をする原因になった強い野良猫の
茶トラだった。
あ~、またしても猫違い。
強い野良猫・茶トラ
至近距離での再会
12月26日朝から人間ドックを予約してあっため
ちゃちゃが出没しそうな時間に目撃現場へ行く
ことができなかった。
本題と関係ないけど、マンモグラフィー検査って
なんであんなに痛いの?話には聞いていたけど。
検診後、携帯を見ると11時台に続けて3件の着暦あり。
いずれも非通知。留守電メッセも無言でガチャン!
時間帯的にもきっとちゃちゃの目撃情報だ。
せっかくかけていただいたのに残念!
・・・でも非通知じゃかけ直せないよ~~T T
せめてメッセージ、入れてほしかった。
* * * * * * *
12月27日、晴天ねこ日和な予感。
買い物帰りにちゃちゃの出没エリアをチェックしに行った。
ターゲットは日当たりのいい場所。あたりを見渡す。
(ん~、いないかな・・・)
と、ふと目の前のお宅の庭を見るとフェンスの向こうに
日差しを受け、おねむモードのちゃちゃが!
その距離1m弱!
今まで会えた中で、もっとも至近距離!
眠さが勝って警戒していない。
「ちゃちゃ・・」
やさしく話しかけてみる。
「お家、帰ろうよ。」
今度は逃げる体制を作っていない。
(チャンス!)
少しずつ近づき、説得を続ける。
・・・と、
ガラガラガラ・・・
緩やかな坂道を三輪車で降りてくる幼児。
続けて
「エ~ン、エ~ン・・・」
その妹らしき幼児の泣き声。
(ま、まずい!)
若いママにお願いした。
「猫がいるので、来ないでください。」
若いママは遠巻きにしてくれた。
ちゃちゃは人気を察知し、まったりモードから
警戒態勢になってしまった。
そこへ隣家のおばあちゃん。
「警戒するので近づかないでください。」
とお願いしたにもかかわらず、
「あら、ちゃちゃ」
と覗き込んでくる。
次の瞬間、ちゃちゃは逃げ出してしまった。
またしても家の裏庭からまたその裏のお宅へと
追跡不能な場所へ姿を消してしまった。
(はあ~、また明日かぁ)
こんな迷惑をいつまで続けるのだろう・・・。
ご近所の皆さん、ごめんなさ~~い!!
お家の中にいたころのちゃちゃ
再会2
12月25日 聖なるクリスマスの日。
前日の目撃現場に行ってみるが猫はいない。
(そういつも同じ場所にはいないわよね~)
隣の「猫のことならあのお宅に聞くといい」と
ご近所から太鼓判を押されていたお宅を
訪ねてみた。いつもお留守で会えなかったが
この日はご在宅。初めてお会いできた。
「茶トラと白の猫、見かけませんか?」
「今、うちの庭で寝てるよ。」
「 !!! 」
お庭に入らせていただくと、日当たりのいいお庭に
面した縁側で、のんきに日向ぼっこをしていた。
心配で、猫の行動する時間帯とされる深夜や朝も
5時起きして捜索する日を1ヶ月続けていた人の気も
知らず・・・。
よく見るとやっぱりちゃちゃに違いない。
顔も丸く、体もぽっちゃりして首輪が肉に隠れて
色の判別がしにくくなっている。
そ~っと近づくがやはり逃げてしまう。
(今度は簡単には逃がさない!)
覚悟を決め、後を追う。
隣の敷地、そのまた隣の敷地、そのまた隣・・・
猫はするりと通り抜けて行く。
とうとう日当たりのいいお宅の庭で止まった。
5,6メートル離れた空き家の庭から、木々の
隙間を通してちゃちゃを監視。
時々名前を呼んでみる。
こちらの様子を気にしながらも動く様子は無い。
長期戦を覚悟。
30分ほど経ったところで、家の方が出てきた。
過去の失敗から小声でお願いした。
「猫を捕獲しようとしてますので、
静かに、お願いします。」
・・・なのに
「なに?猫?」
と言いつつ近寄ってくる。
(ひえ~~オジサン、来ないで~~)
次の瞬間、ちゃちゃは人の気配を感じて、追跡不能な場所へ
逃げてしまった。
また逃がした・・・・。
後で知ったこと。
ちゃちゃは、日向ぼっこをしていたお宅に家出直後の
1ヶ月ほど前から出没、ノラ猫のための餌をいただき、
さらに精力を付けるためにと出された鳥のササミも
いただいていた。どうりで太るわけだ。
それから捨て猫だと思われ、ライオンちゃんと呼ばれていた。
このお宅の方のご協力も得ながら、保護活動は続く。
(はあ~~)
お隣の屋根でお昼寝していた頃のちゃちゃ