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モチベーション維持には目標設定

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こんにちは!
先日の関東地震はびっくりしましたね…。
ちょうど私と娘は2人で入浴中で、びっくりして急いで浴室から出ました。
「裸のまま生き埋めになりたくない」と、急いで服を着てTVを見たら、津波の心配がないということでホットしたわけですが、そこから娘を説得しお風呂に入れなおすのに少々手こずりました。
娘は地震を感じなかったらしく、「何だか知らないけど、ママが勝手に焦っていて、お風呂から上がった」という感覚だったようで、娘の中ではお風呂は終了していたんですよね。
終了したはずなのにまた入るのは納得いかないという顔で泣きわめいていました。
私のせいです、申し訳ない…。
さて、今日は「終わったつもりだったけど終わっていない」ということについてみなさんで考えてみようと思います。
みなさんは、何か物事を練習、挑戦しているときに、どこにゴールを置きますか?
仕事だったら一つのプロジェクトが終わった時、皿洗いだったら汚れたお皿がなくなった時、勉強だったら今日出された宿題が終わった時。
この3つはゴールの線がとても引きやすい、分かりやすい例です。
ゴールにたどり着くと、気分も爽快、ビールもおいしく感じるというものですビール
では、このブログは音楽教室関連ブログなので、音楽ネタでいきましょう。
毎日の楽器の練習、どこにゴールを引きますか?
(以下は楽器の鍛錬に終わりはないので、ゴール=目標とします。)
楽器の演奏が楽しいうちはいいんです。楽しいので練習も苦ではありません。
しかしこれが何年か続いてくると、段々と苦痛に感じる人も中には出てきます。
そんなとき、目標を見直してみるといいでしょう
まず、大きな目標を立てます。
・フルートがうまくなる
このように広い目標でももちろんOKですが、もっと具体的なほうが達成率が高くなります。
・フルートでコンクールに出て金賞をとる
・グレードを取る
次に、その大きな目標に向かってどうしていくか、小さい目標を立てていきます。
・レッスンで必ず1曲合格する
・前回レッスンで注意されたところを、次は注意されないよう練習する
もっと具体的にすると
・この曲を次のレッスンまでに30回吹く
・この曲の音楽記号や音楽用語を全部調べる
・この曲に抑揚をつける
期限がついているとより効果があるようです。
フルートの練習は目に見えて達成度がわかるものではありません。
なので自分でわからないのでモチベーションがだんだんと下がってしまいます。

しかし、師事しておられる先生や楽団の仲間たち、いわゆる第3者は、その音色で上達度が分かるものです。
先生は、「練習してないな…」「お?今週は結構吹いてきたな?」というのがわかります。分かっているけど言わないだけなんです。
私の先生は褒めない先生ですので、先生がどう感じているのか、自分は上達しているのかはっきりとはよくわかりませんが、でも練習中の「30回吹いた」「記号や用語はすべて理解している」「フレーズは完璧」ということは、自分がやったことなのでわかっています。
それで自分を励ましながら練習していくんですね。
結果的に、これは大きな目標に少しづつ近づいていくことになります。
これはフルートの練習だけでなく、試験勉強、仕事にも応用ききます。
まずは目標設定です。

実は譜読みが苦手だった

こんばんは!
最近は暑くて暑くて、今年の夏は一体どうなるのでしょうか…と心配になるほどですが、皆さんいかがお過ごしでしょうか?
さてさて、今日は前回に引き続き、最近の私のフルートに対する練習方法の考えについて書いていこうと思います。
前回は、私の今までの自主練習についてお話ししました。
「先生なんだから毎日しっかり練習やれよ」とツッコミを入れたくなるような、なんと不真面目な先生でしょう、と私自身思っています。
あ、学生の時はちゃんとやってたんですよ!一応…
実はですね、私は学生の時はずっと譜読みが不得意でした。
例えば今日のレッスンで曲が合格したとします。
すると次回から新曲のレッスンになるわけですが、この新曲を練習するとなると時間がとてつもなくかかるわけです。
曲が合格したのはうれしいけれど、今後また譜読みから苦労することを考えると、手放しでは喜べない複雑な心境になるのです。
音大生のクセにフリガナをふってしまいたい衝動に駈られるほどでした。
バレると先生に怒られるので思いとどまりましたが…。
ですから、当時の私の練習は毎日フルートに向かっている時間は長いのですが、ほとんどを譜読みの時間に割いているという悲しい時間の使い方をしていました。
譜読みが難なく出来るようになったのは、実は講師になってからなんです。(フルートの音域、3オクターブだけですが)
「先生」と呼ばれる立場になったからでしょうか、このままでは生徒に示しがつかないと心の奥底にあったやる気に火がついて、譜読みや初見の練習に本気をだしました。
譜読みや初見の練習は、普段の教本やエチュードの練習とは別にして時間をとると、かえって効率がいいもんなのだというのを学んだのがこの時ですね。
そして初見力がつくと、1曲に対する練習時間が確実に短くて済むし、読めなくてイライラすることもなくなる、という素晴らしい効果がありことも学びました。
ほんと、今まで何と無駄な時間を過ごしてきたのでしょう…。
ですから私のフルート教室では、読譜力の向上に力を入れているわけですね。
やはり譜面はスラスラ読めたほうが、フルート自体を楽しむことができるのです。
生徒様を見ていると私と同じように、譜読みで苦労して「フルートは面白くない」と思う方もいらっしゃるようです。
それはとても残念なことです。
次回へ続く…

残念…

自分に自信をつける

こんばんは!
最近は妊婦生活も慣れ、モチベーションも上がってきたのかパソコンのキーボードを叩く手も軽快です。
いままでのあのやる気のなさは何だったのだろうか…
毎日ブログを更新するという目標を立てていたあの頃の私が恋しい…
これはきっとホルモンのせい…そう、ホルモンのせいなら致し方ないよね、なんて思いつつ、久々のブログ更新にワクワクしています。
毎日更新、なんてハードルが高いことは言わず、気が向いた時のストレス発散にチョコチョコ更新するつもりで今はいます。
さて、今週は私の最近の練習に関する考え方や、今までの私の経験について書いています。
前回はお恥ずかしながら「実は私は先生のクセに譜読みが苦手だった」ということについて書きました。
今日は私が最近実践している練習方法をご紹介します。
私は飽きっぽいといわれるB型の典型でして、練習にも変化をつけないと自分から練習をしようとしないどうしようもない先生です。
つまらないと誰が見ても明らかに「イヤイヤ練習してるなあ」という音色と態度で、それでも練習してますが、練習した内に入らない集中力のなさです。
こんな性格ともう30年以上付き合っているわけですから、とにかく楽しく練習できるようにと長くて1年ごと、短くて3か月ごとに練習内容を見直している訳です。
こうでもしないとマンネリ化して堕落の一途をたどります。
なので毎日同じことをコツコツ努力している人を見ると憧れます。なぜなら私がやると1か月と持たないと思い込んでいます。
そんな飽きっぽい私が今やっている練習方法、それは、私がいま敬愛している言葉「努力と根性」から、わざと努力と根性がいる練習方法をとっています。
ちなみに前までは「短時間で効率よく」をテーマにしていました。これはこれでなかなか楽しい練習方法でした。
忙しいかた向けですね。
その方法は後日ご紹介します。
話を戻して、今私がどんな方法で練習しているかというと、ただヒタスラ曲を通すこと
1曲につき○回、とノルマを決めて、1回やるごとに「正」の時を譜面の片隅に書いていくのです。
これは私が持っている資格取得の勉強法を応用してみました。
私は最低20回通します。
20回も通すと、曲の全体が理解できますし、間違うところも決まっているのがわかります。
次に、間違う所を部分練習。
そして全体に抑揚を付け、また通しの練習です。
私は10回をノルマにしています。
ここまでやると、楽譜をみなくても口ずさめるようになっています。
結構、努力と根性がいる作業です。
この練習方法のメリットは、「そう簡単に忘れないこと。」
トータルで30回は通していますから、そりゃあ頭に残ります。
そして「これだけ練習したぞ!」と目に見えてわかること。
正の字はその何よりの証ですから、自身がつきます。
デメリットは「やたらと時間がかかること。」
時間のない方には、30回達成はそれこそ努力と根性がいります。
練習時間確保の努力もいりますね。
私は自分の精神を鍛えなおすつもりで取り組んでいます。
この方法は「短時間で効率よく」の練習方法とは相反するもので、とても効率がいいとは思えません。
しかも読譜力が備わっていないと、30回ではおそらく完成しないと思います。
人を選ぶ練習方法ですが、私は自分の「我慢する心」を鍛えるのも含めてやっています。
あと「自分に自信をつけること」
正の字を書くことが小心者の私には合っているようで、レッスン前にこの正の字を見て「これだけ練習したんだから大丈夫!」と自信を与えてくれます。
私って本当に自分に自信がないんだなあ…と悲しくなりますけどね。

私のダメなところ、暴露します。先生がこんなのでいいのだろうか…

こんばんは!いつもご無沙汰ばかりしております。
もうすぐ産休に入ることとなり、「子供が産まれたらあまり楽器の自主練習出来なくなる」という焦りから、今必死に練習溜め?!しているところです。
さて、私はたまに師匠の所へレッスンしていただきに行きますが、いつも行けるわけではありません。
本当は定期的に行くのが上達するのは分かりきったことですが、仕事や子育てがあるとなかなか難しいものがあります。
そんなときは自主練習に励むことになるわけですが、最初のうち(例えばレッスン明けなど)は良いのですが、ダンダンとモチベーションが下がっていきます。
「まだレッスン日まで時間があるから、余裕余裕!」なんて思うわけです。
そしてレッスン日が近くなってくると「焦り」が出て「ちゃんと練習しておくんだった!」と後悔しながら必死に練習し、レッスン当日の出来は良くなく合格をいただけない、ということを繰り返しているわけです。
これは昔からそうなので私の悪いクセです。
本当はコツコツと毎日練習するのが良いですよね。
野球のイチロー選手のように、「今日はやりたくないなあ…」なんて思っても「ここでやらなかったら、今までの頑張りが無駄になる」と自分を奮い立たせて練習する、この努力が上達への近道です。それをイチロー選手は身をもって証明しています。
私もそろそろ良い歳だし、しかも「先生」という立場なのだからなんとかしたいと思い立ち、2・3か月前からある目標を掲げ、練習に励んでいます。
次回へ続く…

フルートアンサンブルの楽しさ

今の日本のフルート人口は30~50万人といわれています。
どの大手音楽教室にもフルート科は必ずありますし、フルート教室も年々増えてきています。(幕張はまだまだ発展途上だと思いますが…)
総武線に乗るとフルートバックを肩から下げている方をよく見かけるようになりました。
まだまだピアノ人口にはかないませんが、フルートのその見た目と音の美しさと持ち運びの便利さから人気が集まっている様です。
フルート人口が増えていることにより、楽譜の出版や楽器アクセサリーの種類が豊富に販売されていることは、私たち講師にとっても、フルート愛好家にとっても嬉しい恩恵です。
なかでも嬉しいのはフルートのソフトケース。
見た目がかわいいもの、某有名デザイナーとコラボのものなど、多数世の中に出回っています。
今までは真っ黒しかなかったのに、これはすごい進歩です。
ありがたいことです。
さて、一人でのフルート演奏も楽しいですが、ある程度実力がついてくると「なんか物足りないわ」なんて思ったりしたことありませんか?
そんな時は周りのフルート愛好者と一緒に演奏を楽しんでみるのはいかがでしょうか。
一人で何年もやっていると、自分と比べる相手がいないのも手伝ってかだんだん飽きが来てしまいます。
わたしなんか特にそうで、性格が飽きやすいものですから、何か自分自身に刺激を与えないと頑張ることができません
そんなときにおすすめなのが発表会です。
発表会ではフルート愛好家達が自分の実力を思う存分発揮できる場です。
ここでいろいろな方々の演奏を聴くことは、自分の勉強にもなりますし練習の励みになったりします。
私の場合は心の中で勝手にライバルを作り、「負けないぞ~」なんて思って日々練習に励んだりしていました。
他にもう一つおすすめなのが「アンサンブルをやってみる」ということ。
できれば最初は大人数のほうがおすすめです。特に恥ずかしがり屋さんだと思う方は大人数がいいでしょう。
そこでは一人では体験できない空間が体験できます。
周りの愛好者達も自分と実力が同じような方が多いですから、良い刺激を受けることができますし、きっと話も弾むことでしょう。
実はアンサンブルでとても良い勉強になること、それは「音程を合わせる」というこいうこと。
個人レッスンでよくある「先生とデュエット」。
音程も合って気持ちよくなり、「先生と一緒だと上手く吹ける」と思うことはよくありますが、
じつはそれは当たり前です。
先生が合わせているからです。
先生はずっと音楽漬けの青春時代を送ってきたわけですから、音程の高い低いはお手のもの。自由自在です。
音程が悪いと無意識に自分が合わせてしまうまで鍛錬してきています。
それがアンサンブルになるとどうでしょう。先生は参加しないとなると自分たちで何とかしなくてはいけません。
これが良い勉強になるわけです。
実はこの音程の勉強、ソロでピアノと合わせるときにもすごく役に立ちます。
ピアノも1音1音、フルートに音程を合わせてはくれません。
フルートがピアノに合わせるしかないのです。
この時先生は、最初の音程を合わせるためのA(ラ)の音は関与することができても、他の音は曲が流れだすとどうすることもできません。
演奏者がなんとかするしかないのです。
そんなとき、このアンサンブルの経験が役に立ちます。
やっぱり音程の高い低いが分かると、音楽をするには強い味方です。

フルートの扱い ~フルート・オカリナ教室~

こんにちは!
もうそろそろ年賀状作成に本腰を入れなければならない時期になりました。
もう準備はお済みですか?
私はまだまだこれからですよ…まずは何枚買えばいいか確認しないと始まりません。
ちゃんと数えておかないから毎年余るんです…
さてさて、先日ブログで「初心にかえろう」という話をしましたが、
今日はもっと初心にかえって「フルートの扱い方」を確認しておきましょう。
キャリアを積んでくると先生も「その置き方違う!」「拭き方、そう教えてないでしょ!」なんて言いづらくなるもんです。
「あ、たまたま今回そうだったんだよね???」
と思い、決して口に出しては言えませんのでぜひここでもう1度初心にかえってみてくださいね!
1.フルートを机等に置く時はキィ部分を上にして置きましょう。
きちんと安定する場所に置いてくださいね!!!
2.市販のメガネ拭きやセーム皮で、楽器に付いた指紋や水分をそこそこ残さないように拭き取りましょう。
キィは力を入れないでやさしく、なでる程度の力で拭きましょう。
※ガーゼ等を使用して拭くと細かいキズがつきやすいので注意です!
指紋をそのままにしておくと、黒ずんできてしまう場合がありますが、それはよっぽどの時です。
神経質にならずに「ササッと」拭きましょう。
3.フルートを使った後は、管内に付いた水分は、そうじ棒にガーゼを巻き付けて拭き取りましょう。
4.保存は必ずケースに入れて保管しましょう。
(陽の当たる場所や、湿気の多い場所には置かない方が長持ちしますよ)

ドヴィエンヌ

こんにちは!!!
すっかり世の中寒くなってきました。
私はすっかりこたつで丸くなってます。
さてさて、今日はフルートをやっている方は必ずお世話になっている、ドヴィエンヌをご紹介したいと思います。
作曲家の生い立ちを知っておくのも、その曲の理解へつながりますからね!
フランソワ・ドヴィエンヌ(François Devienne, 1759年1月31日 – 1803年9月5日)は18世紀フランスの作曲家・木管楽器奏者です。
パリ音楽院のフルート教授を務めた素晴らしい方。
鞍職人の家庭に生まれるれ14児の末子でした。
地元で聖歌隊員として最初の音楽教育を受けながらフルートも勉強しはじめ、様々なパリのアンサンブルでソリストや楽団員として演奏活動を始め、パリ音楽院の教授を務めるまでになりました。
1803年にパリ近郊シャラントンの療養所で亡くなります。過労死だそうです。
彼の作曲した約300曲に上る器楽曲は、ほとんどが管楽器のために作曲されています。
10曲ほどのフルート協奏曲と4曲のファゴット協奏曲、吹奏楽のための交響曲、様々な楽器のための三重奏曲や四重奏曲があります。
優雅な旋律様式から、「フランスのモーツァルト」と呼ぶこともあるそうです。
教本には彼の作品が必ずと言っていいほど掲載してあります。
よくお世話になっている方なら「フランスのモーツァルト」の言葉の意味が感覚で分かっていただけるのじゃないでしょうか。

低音スタッカート

こんにちは!我が家の壁修理が終わり、とても静かな日常を取り戻しております。
最後の撤去作業の時に工事のおじさんたちが大きな声で「アナと雪の女王」を歌っていらっしゃいました。
おじさんたちにも浸透している「アナと雪の女王」
今年は紅白でもやるそうですね!
娘がとても楽しみにしています。
さてさて、低音のスタッカートは、誰もが難しい課題だと思います。
私が最初にこの問題にぶち当たったときは高校生の時の部活で「アンコン」に出場することになった時。
あの時は自分なりに研究して何とか克服しました。
その時思ったのは本当にできないのは、スタッカートだけ?
実はロングトーンでも出ていない事が多いです。
たとえば低音で「チューリップ」を吹いてみましょう。
どうですか?美しく吹けていますか?
まずそこから確認してみましょう。

持ち方 初心に返ろう

指が回らない=テンポが速いフレーズが音の粒を揃えて吹けない、指が動かない
という意味です。
指が回らない原因に、楽器の構え方が関係している時があります。
自己流で吹いている方によくあるのが、左手の支えが上手くいっていないことによって右手の負担が増え、
指の動きを邪魔してしまっている、というものです。
指が回りにくいのは「楽器の支えが安定していない」からかもしれません。
指が効率よく動くためには、手や指が自由なまま楽器を支えられると言うことをもう一度確認してみましょう。

三点支持

フルートの基本的な持ち方は「三点支持」。

これは「左手の人差し指付け根」「右手親指」「唇」の三点で持つことです。

左手と右手では、左手の方で主にフルートの重さを支える役目を持っています。
また、左手の支えがしっかりしていれば、唇へマウスピースを当てる圧力のコントロールがしやすくなります。さらに左手がしっかりしていれば、右手の5本指は自由に動かすことができます。
右利きの人が多く、左手に集中するのははじめは難しいかもしれませんが、頑張って克服しましょう。
身体全体を使っているか
楽器を支えるには手や腕だけでなく、肋骨、股関節、膝、足首などなど、身体の全部が関わっていて、全身が協力し合ってやっているということを思い出しましょう。
どうしても、持つといわれると手や腕に注目しがちですが、実は体全体が一丸となって支えているということ忘れてはいけません。

「茶筒いなったつもりで」

「足の先も意識して」

私がよく言っている言葉ですが、もう一度意識しなおしてみてください。

なにか変化があるようであれば、それはやはり「初心にかえって」みると新たな発見があるかもしれませんよ!

尾高 フルート協奏曲

私の大好きな曲にこんな曲があります。
尾高尚忠のフルート協奏曲です。
第1楽章の曲の頭がとても爽やかです。
このフルート協奏曲は、尾高尚忠の最後の作品になります。
最初は小編成オーケストラ版が作曲、初演されました。
そののち大編成オーケストラ版への改訂が進められましたが、1951年の作曲者の死により未完に終わっってしまいました。
当時日本でフルート奏者として活躍していた森正さんの依頼を受けて作曲を開始し、
フルートパートは、フルート奏者の森正さんの助言を受けながら、およそ2ヶ月で完成したそうです。
この版は同年初演されましたが、伴奏は小編成のオーケストラでした。
作曲者は大編成オーケストラ伴奏への改訂を計画、1950年の終わり頃から作業に取りかかったそうです。
しかし、多忙な指揮活動、健康悪化(酷い頭痛に悩まされていた)のため、思うように作業ははかどらず、1951年2月16日、作曲者は最後の1ページの完成を見ずに他界してしまいました。
続きは弟子にあたる林光が完成し、吉田雅夫を独奏者として作曲者の追悼演奏会で初演されました。
その後、作曲者の長男である尾高惇忠によるピアノ伴奏版も作られています。
全体的に明るい流動感に満ちている曲で、第1楽章 「アレグロ・コン・スピリト」 はどくか日本を思わせるような、第2楽章 「レント」 は、東洋の瞑想的な雰囲気が、第3楽章 「モルト・ヴィヴァーチェ」 は華やかなフィナーレを飾っています。
私は1楽章のみ演奏した事がありますが高度なテクニックを要しますので、テクニックのエクササイズ(タファネルなど)を十分にこなしてから挑戦してみるとよいでしょう。