素敵な絵本のお店

バタバタしている間に、遺作展まで、もう少しになってしまいました。
ほんとに時間のたつのは、早いですねえ、、、
まずイベントとしては、3日トークショー。
こちらは、若い絵本好きの方に来てもらえそうです。
私は絵本の分野の仕事ではなかったのですが、
今回のことで、絵本の魅力的な店があちこちにある、、というのを知りました。

トークショーにも出演してくださる、土井さんのやっている吉祥寺の「トムズボックス」。
その土井さんを教えてくださった、池袋のブックギャラリー、「ポポタム」、大林さん。
西荻窪にある、ショップギャラリー、「ウレシカ」
高円寺にある、絵本専門古書店、「えほんやるすばんばんするかいしゃ 」
(ページがうまく貼れないので、左のお気に入りから飛んでください)
ポポタムさんは送りましたが、あとは実際に行き、
遺作展のハガキを置かせてもらった店です。
どこもほんとに、絵本が好きで、頑張っておられるのがよくわかる、ステキなお店ばかりでした。
絵本の好きな人は、けっこういるんだなあ、、と知ったのですが、
今回、トムズボックスが年内に、なくなることを聞きました。
せっかくご縁ができたのに、とても残念ですが、、
逆に、今まで土井さんは、ほんとに頑張ってこられたんだなあ、、と、つくづく思いました。
今回のことで、土井さんの影響力が、いかに大きいか、、が、よくわかりました。
トークショーに出てもらえて、よかった!

それと、絵本好きの方達が、月刊絵本をけっこうご存じなのにも、驚きました。
70年代~80年代に出た月刊誌なので、若い方は見ていないと思うのに、、
やはり魅力的な本だったのですね。
来られる方がいたら、ぜひトークショーに来てください。
絵本が熱かったころ「月刊絵本」の時代~  
月刊絵本の展示もしています。手に取ってご覧ください。
10月3日(土)16時~18時
西荻南区民集会所
大竹昭子さん司会で、
ゲストが
土井章史さん( Tom’s Box主宰)
又重勝彦さん(元月刊絵本2代目編集長)
村上由見子さん(元月刊絵本編集、三井さん担当であり、お友達)
三井さんのデビュー号

三井さんの絵と言葉

額入りの絵を、三重から送っていただきました。
いよいよ展示が近くなってきました。

三井さんの絵は、不思議な魅力にあふれています。
私のかってな私見ですが、
パワーのある、大らかな大胆な面と、
繊細で傷つきやすい多少神経症な面と、
両面がせめぎあって、微妙なバランスで保たれているように感じます。
自分でも言っていました。
「絵が細長い時期と、丸っこくなる時期とあるのよねえ」、、、と。
初期の頃は、細長めの絵で、
後半にかけては、仕事で子供の絵本をかいていたのも
あるでしょうが、丸っこい絵に、、
若いころの版画
でも、どれを見ても、三井さん以外の何ものでもないところが
スゴイ、と思います。
それは日常、暮らしでもそうです。
ほわん、、とおだやかでやさしい面と、
繊細で、鋭い面とあり、好き嫌いもはっきりしていました。
部屋の中も、三井さんの世界、そのものでした。
色んな気に入ったものを集めて、
自分流にアレンジして、
全てを三井さんの世界に変えてしまうのです。
ちょっと不思議な、繊細で、おおらかな、
三井さんの世界です。

彼女がよく言っていたのは、
「アーティストではなく、職人が好き」、、ということです。
これは、ものを描くことへの謙虚さの現れだと思います。
そういう気持ちがあるところが、
三井さんの魅力でもあるなあ、、と。
皆様も、それぞれ色んな思い出があることと思います。
じっくり絵をみて、彼女と対話していただけたら、、、と思います。

絵の保管をどうするか?

「三井さんの遺作展」を,やり始めた時は、
知り合いが集まって、彼女を偲ぶ、、というイメージでした。
途中、大竹昭子さん(3日のトークショー司会)が、どうせやるなら、
三井さんを知らない、若い人達にも知ってもらいましょう、、、ということで、
トークショーの企画を、立ち上げてくれたのです。
間に入ってくれたのは、村上さん。(元月刊絵本編集、トークショー出演)
で、話を進めてもらっていると、こじんまり、、ではなくなるとわかりました。
最初のイメージとちょっと違うな、、と思いました。

しかし、三井さんの実家に絵を借りに行った時に、
弟さんが、「保存しているこれら絵を、いずれどうしたもんか?」と
不安に思っていらっしゃることが、わかりました。
いつまでも自分が管理できるわけではない(自分が亡くなったら)ので、
どこか保管してくれる場所があればいいんだけど、、ということです。
どこか美術館、とかで、保管してくれたらいいなあ、、と。
高名な画家さんなら、美術館が集め、保管しているわけですが、
みんなが高名で、高評価されているわけではないですし、、
その他、多くの絵本作家のみなさんは、どうしてるんだろう?と思いました。

自分で、小さい美術館を作った絵本作家さんもいるようです。
ある程度の年になると、今後の絵の保管に、みなさん悩んでいるんでしょうね。
そして、小さい美術館は、すぐつぶれたりもするようです。
みなさん不安を抱えてることでしょう、、
絵本大手の福音館さん等が、日本の絵本作家達、、というくくりで、
絵の保管をしてもらえないか、、?とも思い、
今回の案内の時に、お手紙も出してみました。
当然ですが、何の反応もないわけです。
なので、今回の遺作展、トークショーが、それらのことも
ひっくるめ、ほんの少しでも考えるきっかけになればいいな、、、とも思い直し、
絵本好きの、より多くの人、若い人達にも来て、知ってもらえたら、、と、考え直したのです。
トムズボックスでの告知展示
ツイッターで、トムズボックスの土井さん(トークショー出演)が
三井さんのことを書いてくれたら、ここへの来訪者が増えました。
ありがたいことです。
トークショーを多くの人に知ってもらえ、来てもらえたら、、と思います。
私も自分の原稿をかかえたまま、、
保管は管理は、ニガテだし、頭が痛い問題です。
いずれ家族がいなくなった場合、今後の絵の保管をどうしたらいいか、、
何かいいアイデアないでしょうかねえ?