もう年末!

やっと、カンパをくださった方々にお礼状を送り終わりました。
大変遅くなり申し訳ありませんでした。
絵本も希望のあった方には送りましたが、
今後の人生を考えると、物を減らさなくては、、という年代に入ってきたので、、
今持っている絵本で十分です、という方もいました。
三井さんに出した手紙も、来られた方や、送れる方には送りましたが、
自分の手紙がタイムスリップのように戻ってきたので、
戸惑われた方もいたかも?とも思います。

もう人生後半に入ってきて、終い方を少しづつ考えないといけない年なんでしょうね。
親御さんのお世話をされてる方も多いので、今はそれどころではない方もいらっしゃると思います。
順番がありますからねえ、、、
ほんとに三井さんは多くの人に愛されて、いつまでも心に残っている人だなあ、、とつくづく思います。
三井さんに出会えて、ほんとによかった!と、感謝!!です。
そう思っている方も多いだろうなあ、、と思います。
長年の念願「遺作展」が、みなさまのおかげで、無事終わり、ほんとに感謝しております。
色々お手伝いもしていただき、ほんとにありがとうございます。
みなさんの思いと、「三井さんパワー」が無事終わらせてくれたんだなあ、、と感謝!です。
ほんとに、皆さまどうもありがとうございました。

とはいえ、我々は人生がまだ残っているので、まだまだ頑張らねばいけませんね。
しっかりお世話も、フォローもしてくださった、トークショーにも出ていただいた、
村上由見子さんの著書が、18日(金曜)NHKの朝の番組「あさイチ」の中で紹介されるそうです。
『サンタの友だち バージニア』(偕成社)を、中江有里さんがご紹介してくださる予定、、とか。
みなさま見れる方、見てみてください!
ちなみに、直近では私は趣味のおばさんバレエに必死です。発表会が近いので、、。
健康にもとても気を付けて暮らしています。
ブログ「おじおばさんの気ままな日常」  こちらが健康に気を付けて暮らす日常ブログです。
よろしかったらのぞいてみてください。
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もう年末!1年はあっというまに終わりますねえ。
みなさま、風邪にお気をつけお過ごしください。
それでは、ちょっと早いけど、
みなさま良いお年を!!

三井さんの言葉~その3

すっかり間があいてしまいました。;
遅ればせながら、今少しづつ、ハガキを準備しています。
「リンゴの木を描こうと思って、、」の続きです。
絵本を応募する人のため、何回か応募したときのことを順を追って、、


「ーとにかく誰かにみてもらいたくて、のらのらしていた自分が描こうと思って、描けば何かあるんじゃないかと。ー
いちばんすみっこに入ってしまって、すごくショックだったのね。
落ちなきゃいけない、と思っていて。
こういういいかげんな気持ちで描いたのが、いくらすみっこでも載ったというのが許せなくて。
変なショックでした。」
授賞式の時に、最優秀賞の宮本さんにお会いして、応募する時に描いたその時に体調をこわして、
半年後の授賞式でも、首や腕が痛いと言っている人です。
身体を壊すほど絵を描くってことに、なんてことかと驚いて、私はのらのらして描いているのに、
宮本さんは仕事やりながら描いていたのに、身体こわすほど描くなんて、、
私もやろう!って思ったことをおぼえています。」
「どうしようもなく落ち込んでいた頃があって、自己逃避だったというか、どこかへ旅立ちたいって気持ちだけで
別に描こうとか思ってないのに、{リンゴの木が描きたいから、リンゴ園に行きます}
なんて大っきなうそをついてしまったんですね。
そうしたら、そのウソを見破られたのかどうかわからないけど、その話し合いの後
呼び止められた人に、{リンゴの木は見なくても描けるんだよ}って言われたんです。
これもショックで、人間には想像力があるから、当たり前なのね、、、
で、言葉もわからない弘前に行って、だんだん言葉がわかるようになって、
自分を取り戻してきて、その土地の人情がそれ以上続くと、あんまり入り過ぎたのね。
私、軽い気持ちで描けなくなってしまったのね。
で、軽い気持ちで描けなくても、とにかく描かなきゃいけない、、と思って、、、
今も追い詰められるような気持ちで、いつか描きたいと思っています。」

「やっぱり、人っていうのは健康でないとだめなんですね。
当たり前のことながら、そう思います。
体調もよくて、心の状態もよくて、そのうえちょっと余裕もって、あんまり余裕があると遊ぶから、
とにかく描きたいと思います。」
「-描きたいことと、自分がどういう距離にいたら描きやすいかということが、
今私わかんないんですね。
なんか、すぐのめりこんでしまって、人が泣いていたら、同じに泣くしかないしね。
で、そういう作品と自分との間隔がとれないもので、まだおどおどしてる、、、、。」
「ひとつのことに執着してしまうと伸びきれないところがあるからね。
自分の絵にうぬぼれるのもいいけれど、他の立場から見るっていうことをすると、
また自分に近づけるんじゃないかなあって思うんです。」
「いつか誰かに言われたけど、描きたいものがあるのに、描かないのは、描きたいものにたいして
失礼だって言われました。私もそう思います。」

以上が絵本のセミナーで、三井さんが話した言葉です。
ほんとに繊細さと、優しさと自分独自の見方を持ち合わせていた人だった、と、今さらながら心打たれます。
もし生きていたら、どんなふうだったんだろう、、、と、ついつい思ってしまいます。
世俗にまみれ、年をとった身としては、たまには、彼女の言葉を思い出してみたいな、、、とつくづく思うしだいです。

三井さんの言葉~その2

「リンゴの木を描こうと思ってリンゴ園に行ったら、りんごの木が描けなくなったお話」
「月刊絵本とは年々もつきあいがあって、
こうして皆さんともお目にかかれたんですけれどね。
まだ見ぬ方とお友達になることもあって、手紙をくれることがあるんですね。
その中に絵本はどうして描けばいいんですかと、聞いてれる方がいるんですけど、
私は意地悪でもなんでもなくてね。
いっっしょに描きましょうとか、そういうことしか言えないのね。
そんなことより、手紙の文字の中に、私と同じことを考えている人がいるんだなあとか、
あっ、この人さみしいのかなとか、何が言いたいのかなとか、
そういうことばかり考えてしまって、返事を書くときに、その時に周りにいる、ハエが飛んできたらハエのこととか
レコードが聞こえたら、そのこととか、横道にそれながら、返事にならない返事を書いてしまうんですが、、、。
とにかく私も描きますから、あなたも描いてくださいって、とにかく絵本を作りましょうって
一行書くことしかできないんです。」

「絵本を作るときに、絵が先かどうかは、人によるとおもうけれど、
まあ話があったとしてそれにラフをつけて、本格的に組み立てるっていうのは、
私はわかっているつもりなんだけれど、私がそうしてないから人には、いえないんですけれど。
すべてはぶっつけ本番で、描いてはやぶいて、描いてはやぶいて、
結局気が付いたら自分はゴミの山にかこまれていて、破られずにいたものを集めて、これが、
月刊絵本のところに応募されたりして、いつも中途半端なんですけど。」
「今手探りの状態で、これからも当分こういう状況が続くと思います。
小さい子供が何かを表現したくて、おどおどしている状況ってあるでしょ。
あれと同じで、言葉を知らないんですよね。」

三井さんとは、私も表現者のはしくれなので、表現のことを色々話しましたが、
みなそれぞれ、表現したいものがあるなら、とにかく描く、それにつきる、
手法なんて、人それぞれでいいんだから、みたいなことを話ました。
何も描かないで、口だけでものを言う人が多いことも。
とにかく描く。そこから始まる、、、ということでしょう。
みなさん失敗を恐れたり、はじめから完全なものを求めすぎる人が多いのかもしれません。
もし表現したいものがある人は、とにかく手を動かす、、、と言いたかったと思います。
表現したいものが特にない人や、他で何かを表現できている人は、
あえて、しんどい、ものをく、、、なんてことをしなくてもいいわけですものね。

カンパをくださった方、絵本を受け取ってない方

書くのがすっかり遅くなりましたが、
遺作展の期間中にカンパをくださった方が、何人かいらっしゃいました。
M,M様、H,Y様、H,S様、E,K様、M,O様
どうもありがとうございます。
今回、おかげさまで、カンパのお金が多少余分がでましたので、(絵本、ハガキのお金と)
お花代として、いくらかを三井家にお送りする予定です。
それ以外に、じつは三井家から、大きいカンパが、銀行振り込みにしてあったことに途中気づきました。
そちらはお返しするつもりだったのですが、他の方の意見も聞き、考えた結果、
お返しするのも、、、と思い直し、三井さんの遺作展口座に入れたままです。
それを三井基金みたいにして、プールしておいて、何か三井さん関係で必要なことがあったら使う、、
ということに今の所しています。
何か、いいアイデア、ご意見のあるかた、donkorori@gmail,comまでお知らせください。

また、期間中にカンパをくださった方中心に、三井さんの絵本をお渡ししたつもりですが、
3日のトークショーの日が、あまりの混雑のため、お渡しできなかった方がいるのでは?、、と思います。
まだ絵本を受け取っていない方がいいたら、絵本をお送りしたいと思います。
donkorori@gmail,com ←こちらに下記の<絵本リスト>の中から、ほしいものをお知らせください。
3日でなくても、もらってない方がいたら、お知らせ願います。
もらったけど、まだほしかった、、という方も同様です。
特に「ぱくっとぱせり」はまだたくさんあるので、欲しい方がいたら、メールください。
住所教えていただければ、お送りします。
カンパいただいた方には、ハガキセットをお送りする予定なので、
その時いっしょに送りたいと思います。
もう少しおまちください。
三井さんのひろった貝、色鉛筆も同様です。

<三井さんの絵本リスト>
ぱくっとぱせり 16冊
北風とたいよう 8冊
くまさんじゃなくてきつねさん 5冊
じゅうたん 4冊
かくれんぼ 大1冊 小2冊
がとごとごーごー 2冊
みーんなよこどり 2冊
がんばれあおむしくん 1冊
あなぐまのくりーにんぐさん 1冊
ねこのさいふ 1冊
いちごおいしいね 1冊

三井さんの言葉~その1

この前のトークショーに出ていただいた、又重さんが
その時に言いそびれた、、と偲ぶ会の時に教えてくれたのが、三井さんの言葉でした。
彼女の人柄と、表現することの心持ちを伝えるのにいい、、と思われたようです。
それはとても三井さんらしく、すごくいい話でした。

月刊絵本78年10月号にのっています。
絵本の学校の講義録。
色んな絵本作家さんが、絵本の作りかた、等の絵本の講義の話をしている中で、
三井さんは「リンゴの木を描こうと思ってリンゴ園に行ったらリンゴの木が描けなくなったお話」として話しています。
長くなるので、いくつかに分けて書きます。(これは、九州でおこなわれたようです。)
「みんなが集まっているので、てっきり海を見ているのかと思ったら、本を見ていて、
都会と同じことをわざわざここでしなくてもいいと思っているのですけど。
私、1時間もつかどうかわからないから、早くご飯食べて、それでこの海の水の温度を足で感じて、遊んでもらいたいと思います。」
「子供は恐ろしいくらいの目をもっていて、4歳の甥と、ビーグル犬と3バカトリオで、毎日探検ごっこして暮らしてるんですけれどね。
子どもが言うには、犬が暑そうだから、毛を剃刀で取っちゃうと騒ぐんですね。
私、犬小屋に寝てみたの、そしたら案外涼しいのね。ただのらのらと暑そうな顔して暮らしているだけで、
うちの犬はずっと怠け者だと思って、頭なぐってやったんだけど、、」

「昔雪国に憧れててね。雪って美しいなと、雪国の人に言ったら、何気なく言った言葉だけど、相手の人を傷つけたらしくて
雪を知らなきゃいけないと思って、北海道の稚内の下の方の、水もない、ストーブもない、電気もないっていうところで、
数か月暮らしたことがあって、それでも井戸をガチャガチャやって、少しの水を得て、ただただ喜んでも水の重々しさと、
人の言いたいことが近づいてこなくて、その美しさだけを感じていたことがある。
先日、東北の祭りを見て、その勇ましさの中にある重み、夏の激しさを知って、やっと雪の重さがわかった気がするのね。
で、今まで雪を知ろうと思って、冬をさけてたけど、夏に雪を知るとは、、なんたるか、、、です。」

遺作展が無事終了しました

6日で、遺作展が終了しました。
たくさんの方に来ていただき、助けていただきました。
ほんとに、どうもありがとうございました。
6日は、早めに片づけさせてもらいました。
当日、三井さんの弟さんも来てくださり、絵の梱包をやってくれて、
宅急便で三重に送る、、という手際のよさでした。
青森の妹、Hさんもその日も来てくださり、片づけをやってくれました。
他に車を出してくださったHさん、手伝いに来てくださったSさん、
ずっとなにやかや手伝ってくれていたHさん。(絵を見に来たHさんのお友達も手伝ってくれました)
計7人で、一気に片づけが終わりました。
みな様、ありがとうございました。

それにしても、慣れないイベントに多々不備があったと思います。
特に3日は、あまりにも多くの方に来ていただけて、画廊がギュウギュウに、、
その日しか来れなかった方には、お話もできず申し訳ありません。
にもかかわらず、暖かい遺作展で終らせられて、感謝しております。
ただ、3日はカンパをくださった方に、絵本を渡すことや、三井さんの色鉛筆、貝
色々渡せなかったのでは、、?と、気になっています。
トークショー後の打ち上げも、画廊の鍵が見当たらない等、打ち上げ時間や人数、
トークショーの時間延長がなかった、(延長予約をとって、お金も払ってあったのに)
等、色々不備があり、頭が混乱してしまい、
せっかく遠くから来ていただいた方達と、お話できずじまいだったのが、悔やまれます。
画廊番のため、トークショーはビデオに撮ってもらったのを
後で聞かせてもらおう、と思っていますが、
皆様いいお話が聞けていたのでは?と思います。
それにしても、会場にいなかったので不明ですが、時間延長にならなかったのが残念です。
又重さん、大竹さんお話しそびれたことがあったようで、申し訳ありません。

又重さんは、5日の偲ぶ会に出てくださり、トークショーで言おうと思っていた、、
というお話をしてくれました。三井さんの言葉です。
それは、とてもいいお話なので、このブログでアップしていきたいと思います。
ほんとに色々不備がある中、皆様に来ていただけ、
三井さんの世界を感じていただけ、皆様に協力していただけ、
何とか無事終了できたことを、感謝したいと思います。
どうも、ありがとうございました。
三井さんの言葉、三井さん情報があれば、
今後もこのブログで、アップしていきたいと思っています。

三井さんパワー

いよいよ、1日から遺作展が始まります。
今日みなさんに手伝っていただき、無事搬入をすませることができました。(30日)
ありがとうございます。
画廊が、いきなり三井ワールドに!

遺作展やろう!と思い立ち、かってにはじめたのが、次々とみなさまのご協力が、、、
私のおかげで、、と言われるのですが、それははっきり違うので、書いておきたいと思います。
これは、みんなの三井さんへの気持ちのパワーと、ご協力のおかげです。
そして、同時に三井さんのパワーのおかげです。
まず、村上さんが、カンパ集めたら、、口座を作ったら、と、アドバイスくれました。
なんたって先立つものがなければ、何も進みませんから。これが順調第一歩でした。
その都度相談にのってくれ、その都度、的確なアイデアを出してくれました。
絵のプリント、資料つくり、名簿つくり、かなりの連絡もしてくれました。
トークショーにも出てくれます。ほんとに助かりました。
カンパをくださった、たくさんの皆様の三井さんへの気持ちをひしひしと感じます。
おかげで、全部をカンパで、しっかりまかなえそうです。ありがとうございます。

そして、トークショーのアイデアを出して、司会をやってくれる大竹さん。
土井さんもゲストに探してくれました。(ポポタム大林さんのご意見があって)
的確なアドバイスをしてくれました。
又重さんも、ご出演ありがとうございます。
影響力のある、土井さんには、トークショー出演を。
トムズボックスで、告知展示もしていただいたり、、ほんとにお世話になりました。
案内はがきのデザイン、撮影を一手に引き受けてくれたのが、Kさん。
普通プロがやる、大変な写真撮影も、とても苦労して、いい感じに作ってくれました。
私の注文にも曲げることなく、、ありがとうございました。
額装のしていない絵に、簡単額装をやってくれたのが、同業者のOさん。
こういうことをやったこともない私達2人で、アイデアを出しながら、3回もきてもらい、
世界堂にもいっしょに買い物に行ってくれ、おかげで額装できました。
搬入、展示もやってくれました。
そして、展示のシュミレーション、展示をやってくれたのは、画家のHさん。
足りないものの買い物もしてくれました。
私が出れない時間の留守番もやってくれる、、とのこと。助かります。
搬入、搬出で、車を出してくれ、展示をやってくれたのが、夫婦で三井さんとおつきあいのあったHさん。
カンパの不明の人を探してくれ、、はがきを送る先等、色々教えてくれた女子美のTさんNさん。

自分のもっている三井さんの手書きのベッドカバーを貸してくれたSさん。
忙しい時に、「三井さんの絵本」のHPを、今回の遺作展、トークショーを、入れてくれました。
トークショーの会場を借りるのにも、カードを友達Mさんが貸してくれました。
当選しなかった場合、他もあることを探してくれた別の友人。
フェイスブックをやるアドバイスをもらったので、教えてくれたMさん。
いまだによくわかりませんが、ツイッターも、宣伝のため細々と、、
そして、最初のきっかけをつくってくれた、フレーベルのSさん。
画廊のオーナーさんにも、とてもよくしていただけました。
シュミレーションでも、画廊を貸してもらえ、偲ぶ会でも部屋を使ってもいいと、、、
もちろん、ご家族の方達のご協力は言うまでもありません。
絵を選択に伺った時も、絵も絵本も、月刊絵本も、全てプロ包装で送ってきて、みなさんに、、と、絵本も。
搬出にも、わざわざ来てくれるそうです。ありがとうございます。

他にも、トークショー受付やってくださるHさんや、、
なぜか、必要な時に、必要なことをやってくれる人が現れ、やってくれる、、というのは、ほんとに不思議です。
今回こうしたイベント?を初めてやらせてもらうわけですが、
全てうまく行っている気がします。普通、こんなにうまくはいかないだろうな、、?とは、想像できます。
これは、やはり、、後ろで三井さんが、何か動かしてくれているんだろうなと、思うわけなのです。
そして、みなさんの三井さんへの気持ちが、こうして順調にいく
エネルギーに直結してくれているんだろうな、、と、つくづくありがたく思います。
みなさま、ほんとにどうもありがとうございます!
あとは、三井ワールドで、皆様とお会いできるのを、楽しみにしています。

30日つけ、朝日新聞,夕刊マリオンにも書いてもらえました。(大竹さん、神谷さんありがとうございます)
http://www.asahi-mullion.com/event/detail/21866

素敵な絵本のお店

バタバタしている間に、遺作展まで、もう少しになってしまいました。
ほんとに時間のたつのは、早いですねえ、、、
まずイベントとしては、3日トークショー。
こちらは、若い絵本好きの方に来てもらえそうです。
私は絵本の分野の仕事ではなかったのですが、
今回のことで、絵本の魅力的な店があちこちにある、、というのを知りました。

トークショーにも出演してくださる、土井さんのやっている吉祥寺の「トムズボックス」。
その土井さんを教えてくださった、池袋のブックギャラリー、「ポポタム」、大林さん。
西荻窪にある、ショップギャラリー、「ウレシカ」
高円寺にある、絵本専門古書店、「えほんやるすばんばんするかいしゃ 」
(ページがうまく貼れないので、左のお気に入りから飛んでください)
ポポタムさんは送りましたが、あとは実際に行き、
遺作展のハガキを置かせてもらった店です。
どこもほんとに、絵本が好きで、頑張っておられるのがよくわかる、ステキなお店ばかりでした。
絵本の好きな人は、けっこういるんだなあ、、と知ったのですが、
今回、トムズボックスが年内に、なくなることを聞きました。
せっかくご縁ができたのに、とても残念ですが、、
逆に、今まで土井さんは、ほんとに頑張ってこられたんだなあ、、と、つくづく思いました。
今回のことで、土井さんの影響力が、いかに大きいか、、が、よくわかりました。
トークショーに出てもらえて、よかった!

それと、絵本好きの方達が、月刊絵本をけっこうご存じなのにも、驚きました。
70年代~80年代に出た月刊誌なので、若い方は見ていないと思うのに、、
やはり魅力的な本だったのですね。
来られる方がいたら、ぜひトークショーに来てください。
絵本が熱かったころ「月刊絵本」の時代~  
月刊絵本の展示もしています。手に取ってご覧ください。
10月3日(土)16時~18時
西荻南区民集会所
大竹昭子さん司会で、
ゲストが
土井章史さん( Tom’s Box主宰)
又重勝彦さん(元月刊絵本2代目編集長)
村上由見子さん(元月刊絵本編集、三井さん担当であり、お友達)
三井さんのデビュー号

三井さんの絵と言葉

額入りの絵を、三重から送っていただきました。
いよいよ展示が近くなってきました。

三井さんの絵は、不思議な魅力にあふれています。
私のかってな私見ですが、
パワーのある、大らかな大胆な面と、
繊細で傷つきやすい多少神経症な面と、
両面がせめぎあって、微妙なバランスで保たれているように感じます。
自分でも言っていました。
「絵が細長い時期と、丸っこくなる時期とあるのよねえ」、、、と。
初期の頃は、細長めの絵で、
後半にかけては、仕事で子供の絵本をかいていたのも
あるでしょうが、丸っこい絵に、、
若いころの版画
でも、どれを見ても、三井さん以外の何ものでもないところが
スゴイ、と思います。
それは日常、暮らしでもそうです。
ほわん、、とおだやかでやさしい面と、
繊細で、鋭い面とあり、好き嫌いもはっきりしていました。
部屋の中も、三井さんの世界、そのものでした。
色んな気に入ったものを集めて、
自分流にアレンジして、
全てを三井さんの世界に変えてしまうのです。
ちょっと不思議な、繊細で、おおらかな、
三井さんの世界です。

彼女がよく言っていたのは、
「アーティストではなく、職人が好き」、、ということです。
これは、ものを描くことへの謙虚さの現れだと思います。
そういう気持ちがあるところが、
三井さんの魅力でもあるなあ、、と。
皆様も、それぞれ色んな思い出があることと思います。
じっくり絵をみて、彼女と対話していただけたら、、、と思います。

絵の保管をどうするか?

「三井さんの遺作展」を,やり始めた時は、
知り合いが集まって、彼女を偲ぶ、、というイメージでした。
途中、大竹昭子さん(3日のトークショー司会)が、どうせやるなら、
三井さんを知らない、若い人達にも知ってもらいましょう、、、ということで、
トークショーの企画を、立ち上げてくれたのです。
間に入ってくれたのは、村上さん。(元月刊絵本編集、トークショー出演)
で、話を進めてもらっていると、こじんまり、、ではなくなるとわかりました。
最初のイメージとちょっと違うな、、と思いました。

しかし、三井さんの実家に絵を借りに行った時に、
弟さんが、「保存しているこれら絵を、いずれどうしたもんか?」と
不安に思っていらっしゃることが、わかりました。
いつまでも自分が管理できるわけではない(自分が亡くなったら)ので、
どこか保管してくれる場所があればいいんだけど、、ということです。
どこか美術館、とかで、保管してくれたらいいなあ、、と。
高名な画家さんなら、美術館が集め、保管しているわけですが、
みんなが高名で、高評価されているわけではないですし、、
その他、多くの絵本作家のみなさんは、どうしてるんだろう?と思いました。

自分で、小さい美術館を作った絵本作家さんもいるようです。
ある程度の年になると、今後の絵の保管に、みなさん悩んでいるんでしょうね。
そして、小さい美術館は、すぐつぶれたりもするようです。
みなさん不安を抱えてることでしょう、、
絵本大手の福音館さん等が、日本の絵本作家達、、というくくりで、
絵の保管をしてもらえないか、、?とも思い、
今回の案内の時に、お手紙も出してみました。
当然ですが、何の反応もないわけです。
なので、今回の遺作展、トークショーが、それらのことも
ひっくるめ、ほんの少しでも考えるきっかけになればいいな、、、とも思い直し、
絵本好きの、より多くの人、若い人達にも来て、知ってもらえたら、、と、考え直したのです。
トムズボックスでの告知展示
ツイッターで、トムズボックスの土井さん(トークショー出演)が
三井さんのことを書いてくれたら、ここへの来訪者が増えました。
ありがたいことです。
トークショーを多くの人に知ってもらえ、来てもらえたら、、と思います。
私も自分の原稿をかかえたまま、、
保管は管理は、ニガテだし、頭が痛い問題です。
いずれ家族がいなくなった場合、今後の絵の保管をどうしたらいいか、、
何かいいアイデアないでしょうかねえ?