チヨ婆ぁちゃんに昔の幕張の祭りについて聞きました。
『祭りの時期になると思い出すものは?』
とまず聞いてみると、この近辺で行われていた海苔の養殖で使った竹棒立ての作業で忙しい時期だったとの事。
年に一度のお祭りだからといって、仕事を休める程、幕張の生活は甘くなかったようです。
しかし、祭りはみんなの楽しみで、出店や神輿で華やいだそうです。
出店でチヨ婆ぁちゃんが懐かしく思い出すものは、
べっこう飴の型抜き:ひょうたん型などに飴をきれいに型抜きできると、さらに一本もらえる遊び。
ぼったら:キャベツの入ってない薄いお好み焼きみたいなもので、桜えびが入っていたそうです。
おもちゃ屋:女の子用に厚紙の着せ替え人形、男の子用の木剣。
金魚すくい:出目金なんてしゃれたもんはいなかった!そうです。
その他:焼きそばやヨーヨーは昔もお祭りの定番だったそうです。
最後に神輿。
今も昔も祭りの華ですが、幕張の神輿は重くて有名だったとか。
そして、チヨ婆ぁちゃんの目にいたずらっ気のある輝きが・・・
『昔は、祭りの寄付の少ない家には神輿をブツけタダよ。』
もちろんコレは噂です・・・村の伝説です。
でも、なぜか祭りで神輿が家に突っ込み塀を壊されることが後を絶たなかったとか・・・