皆さん、浜田川って知っていますか?
幕張1丁目~デニーズ~神田外語大学キャンパス~BMW~マリンスタジアムへと流れる川です。
今日は、チヨ婆ちゃんとハルエ婆ちゃんに昔の浜田川の様子を教えてもらいました。
まずはチヨ婆ちゃん・・・
『昔は何でも川で洗っただよ!』
冬でも朝の4時から、真っ暗闇の中、赤ん坊のおしめを、この浜田川で洗っていたそうです。
畑に行く6時頃には干して置いたおしめが寒さでパリパリに凍っていたそうです。
『おぅえ、昔は洗濯機なんかねぇだよ!』
野菜、米、障子の枠・・・
この浜田川に近所の人々が集まって来ては、洗濯の他にも、色々な物を洗っていたそうです。
そんな時、幕張の人々は『洗ってっかい!』と声をかけあい、川端でのおしゃべりを楽しんだそうです。
大人が洗い物に精を出している中、子どもたちは浜田川に入り、上流の田んぼから流れてきたフナ、ドジョウ、カンニョコ(ウナギの稚魚)を捕まえて夢中になって遊んだそうです。
また季節によっては近くの海からイナ(ボラ)が浜田川を溯上してきて、川辺は賑わったそうです。
(ちなみにこのボラ、現在も浜田川を群れをなして幕張一丁目のセブンイレブン辺りまで上ってくる様です!)
そこで、ハルエ婆ちゃんが一言
『イナは煮て食うだで』
ハルエ婆ちゃんによるとイナ(ボラ)は身が柔らかくて味はまあまあ。
でも、内臓の中にソロバン玉程の”たまっころ”が入っているそうで、それはそれは美味だそうです!
昔はこの浜田川に人々が(魚まで?)自然と集まり『洗ってっかい!』と幕張のコミュニケーションが生まれました・・・
そして今、浜田川の代わりに、このマクスタに人々が集い、自然と幕張の街中でのコミュニケーションが活発化してゆけば本当に素晴らしいですね!
『ブログ書いてっかい!』
月別: 2007年11月
幕張の食事(c. 1930)
今回は75年前の幕張の食事について教えてもらいました・・・。
『昔はあんもネェだよ!』
(訳:昔は何もなかったのよ)
チヨ婆ちゃん、まずは一言。
ハルエ婆ちゃんがある一日のメニュー(実は、ほぼ毎日一緒だったそうです)を教えてくれました。
朝食:
麦飯(丸麦7割、白米3割)、サツマイモのみそ汁、こうこ(漬け物)
※麦飯の中の丸麦は白米と混ぜる前に煮るそうです、その際に出る煮汁はなんと赤ちゃんのミルク代わりだったそうです!
昼食(畑仕事の合間に畑で食べたそうです):
もろこしもち
『もろこしもち』とはもろこしと米をついてつくった団子のようなものだそうです。
チヨ婆ちゃんいわく
『ウメッけど!』
・・・とっても美味しかったそうです。
もろこしはとても背の高い植物で、幕張では『スイカ泥棒よけフェンス』として、スイカ畑を囲む様に植えていたそうです。
また、スイカ泥棒を撃退する手段としてもう一つ『バンヤ』と呼ばれる見張り小屋(実は誰も中で見張っていなかったそうです!!!)まで建てていたそうです。
夕食:
麦飯(丸麦7割、白米3割)、サツマイモのみそ汁、こうこ(漬け物)、幕張で獲れた魚
とてもシンプルだけど体に良さそうですね。
今度マクスタ事務局では、チヨ婆ちゃん&ハルエ婆ちゃんの指導のもと幻の『もろこしもち』を再現してみる予定です!
もちろん、このブログでその模様を一部始終お知らせ致します。
乞うご期待!!!