昔の七五三


今回は七五三についてチヨ婆ちゃんにお話をしてもらいましたface02
マクスタッフ(以下マ):昔の七五三ってどんな感じだったのですか?
チヨ婆ちゃん(以下チ):昔はな、でぇじん(ダイジン=お金持ち)なうち(家)は餅をついて配って、
            餅をつかねぇ家は赤飯を炊いて配っただぞ
            神社にめぇり(お参り)に行くときは、餅やミカンを持っていって、神社で撒いた、それを皆
            拾いに行ったもんだぞ。
            それでな、家に親戚を呼ばって(呼んで)ふるまいをしただぞ。
            今みたいに料理屋なんて行かないで、家で折り箱でふるまっただ。
            親戚や、親しくしているもん(者)はおひねりを着物におっさして(さして)あげただ。

マ:いくらくらい包んだのですか?
チ:10銭くれぇ~だな
チ:3か所めぇりに行っただ。子守神社では御払いをしてもらって、
 金毘羅様と、どう(どうの山)はめぇるだけだけど、3か所でミカンを撒いただ

マ:3か所でみかんですか?みかん沢山必要だったでしょうね!
チ:おう、めぇりに行くときはリアカーにみかんを積んで行っただぞ
マ:チヨ婆ちゃんも着物を着たのですか?
チ:おう、牡丹の紫の留袖をつめて七五三の着物にしてもらったな
  昔は一番上のもん(子供)しかやらねぇ(※親戚にお料理をふるまうなど)だぞ。
  (※チヨ婆ちゃんは長女です)
  下のもん(子供)はみかんも撒かねぇし、めぇりに行っただけだな
  昔はな、一番上のもんを男でも女でも「そうりょう」って言ってな、
  「そうりょうだからいい着物着せてもらったんな(もらったね)」って言ってただぞ
  下のもんのことは「ねこのしっぽ」って言ってただ

昔の七五三の様子がよく伝わってきました
そうりょうのチヨ婆ちゃんはよく
上は下の子供達のお守で大変だったと言っていましたが、
七五三の時は特別扱いのそうりょう。
とっても嬉しかった思い出のようです。
チヨ婆ちゃんが着た紫の着物、見てみたかったですface02